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【日本代表 指宿合宿】1/15練習レポート:状況に応じた戦いで快勝。狭い局面を打開する連動性の高い攻撃が課題に(09.01.15)

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1/15練習試合結果
1/15練習後の日本代表各選手コメント
1/15練習後の岡田武史監督(日本代表)コメント
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 シーズンオフの選手たちを招集し、合宿をスタートさせて5日目という厳しい状況の中、日本代表が鹿屋体育大学を相手に練習試合を行った。ここまでの合宿では狭い局面を打開する練習を数多く取り入れていたこともあり、それらの練習がどの程度実戦に応用できているのか、注目してみた。

 試合前の鹿屋体大へのリクエストは、イエメン代表と同じ3バックにするということのみ。それ以外は鹿屋体大のやり方に任せた中で試合は始まる。
 鹿屋体大は序盤から積極的にプレスをかけて日本代表のボールを追い込もうとしてきた。ただ、そこは日本代表である。簡単に取られることはなく、難なくかわして局面を打開していった。プレスをかけたい鹿屋体大はラインを高めに維持しており、日本代表の攻撃はその裏のスペースを狙うというパターンが増えていく。

 イエメン代表がディフェンシブに来ることが予想される中「テストとしては物足りなさがあるのでは?」という質問が試合後の岡田武史監督に出ていたが、それに答えた岡田監督は「サッカーですから相手に応じて対応してくれた」と裏を狙った選手たちの判断を評価していた。
 現実にあったこととして、引いてくることもあると考えられていたホームでのW杯最終予選のウズベキスタン戦(2008/10/15@埼玉)は、相手が前からプレスに来る意外な展開となった。その圧力に気圧されたのか、日本代表は先制点を許している。あらかじめ決められたパターンに沿った試合運びは相手がいる以上、無意味。状況に応じて変化させる臨機応変さが重要になる。そういう点では、この日の日本代表の「高いラインの裏を狙う」という判断は悪くはなかったと思う。

 ただ、合宿で繰り返してきた連動性の高い攻撃に関しては、思うようなプレーを見ることができなかったのは残念だった。手数をかけ、枚数をかけて攻撃にかかる場面はあったのだが、ちょっとしたパスの精度、動きの連動性の質が悪くチャンスをゴールに結びつけることはできていなかった。そうした試合内容について、たとえば内田篤人(鹿島)は「もう少し動いてパスを回して崩せてたら良かった」と少しばかり不満そうに語っていた。攻撃のジョーカーとしての働きを期待されている乾貴士(C大阪)も同じような感想を口にしていた。
 連動性の高い攻撃について、岡田監督は「攻撃はまだサポートが遅い。もう少し速くボールを動かさないと」と、辛口の評価をしている。ただ、それはイエメン代表の球際の強さを警戒してのもの。出場直後は足元にもらうプレーが多かったという岡崎慎司(清水)は、「動きながら連係の中でボールをもらうこと」を指示されていたという。相手を崩すという目的はもちろんだが、不測のケガを未然に防ぐという意味もこの指示には込められている。

 合宿開始から5日目であり、コンディションにばらつきがある中、8−0というスコアで勝利できたことは良かったと思う。ただ、枚数をかけて守る相手を攻め崩すための連動性の高い攻撃に関しては、まだまだ改善すべき点が多かった。20日のイエメン戦本番まではまだ4日ほど残されているのだが、この限られた時間の中でどこまで意識と動きをすり合わせていけるのか。難しい挑戦は続いている。

以上

2009.01.15 Reported by 江藤高志
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