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【第88回天皇杯決勝 G大阪 vs 柏】G大阪プレビュー:2度目の元日・決勝の舞台。全ての力を結束させ、G大阪が『天皇杯』を獲りに行く。(08.12.31)

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1月1日(木)第88回天皇杯決勝 G大阪 vs 柏(14:00KICK OFF/国立
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 MF寺田紳一の言葉が、2年前の苦い記憶を蘇らせる。
「ガンバに入って天皇杯決勝は一度経験したけど、その時は負けてしまったので。今度こそ、新しい年明け最初の試合を勝ちたいし、いい思いで一年をスタートしたい。」

 振り返ること2007年の元日。G大阪は、前身の松下電器サッカー部が天皇杯を征した1990年以来、初の『元旦・国立』の舞台に進んだが、浦和レッズを自慢の攻撃サッカーで圧倒しながら0-1で惜敗。2007年のスタートを勝利で飾ることは出来なかった。あの時の苦い記憶はMF寺田以外の選手の胸にもしっかりと刻まれている。当時、先発を飾ったメンバーのうち、明日の登録メンバーに名を連ねるのは、GK松代直樹、GK藤ケ谷陽介、DF山口智、DF加地亮、MF明神智和、MF遠藤保仁、MF橋本英郎、MF寺田紳一、FW播戸竜二の9人。つまり半数以上が2度目の元旦国立の舞台に挑むことになる。そうした彼らが中心となって、あの時の経験を胸に、同じ轍を踏まないとの決意固く、明日を迎えることは間違いないだろう。

 ただ準決勝を見ての通り、G大阪は今、満身創痍の状態にある。思えば、クラブワールドカップの初戦を戦った12月14日から天皇杯準決勝が行われた29日まで、約2週間の間に、公式戦を5試合。しかも『世界』を舞台に戦う貴重な経験を積む一方で、全ての力を振り絞って戦い抜いたことによる疲労は選手たちの身体に嫌と言うほど蓄積している。その結果、準決勝では既に右足首等を痛めていたMF遠藤や右内転筋を痛めたMF橋本英郎ら、主軸となって戦ってきた選手が試合途中に珍しく自分からリタイアを申し出る結果に。彼ら以外にも、珍しく殆どの選手が足をつるなど不具合を訴える事態となり「試合後のロッカールームは野戦病院状態(西野朗監督)」と化した。それゆえ、西野監督が試合後、準決勝を振り返るのをそこそこに「決勝の柏のことを考えるより、自分たちの整理の方が先になる」と話したのも無理はないだろう。

 ただ、選手たちの誰一人として疲労を言い訳にする者はいない。それを証拠に、足の状態が心配されたMF遠藤やMF橋本も含め、31日に完全非公開で行われた最後の練習では、全員がピッチに立ってボールを蹴った。それも全ては、2008年の締めくくりであり、2009年のスタートでもある最初の戦いを、是が非でも勝ち獲るため。苦しみながら勝ち抜いたACL制覇も、『世界』にその名を知らしめたクラブワールドカップの経験も、全てを力に変えて『タイトル』を獲りに行くためだ。

 対する柏とは数々の因縁がある。西野監督にとってはかつて「自分には黄色い血が流れている」と話したほど思い入れの深かった古巣との、初めての決勝対決。他にもMF明神智和やDF中澤聡太など、プロとしての礎を築いた『古巣』との対決になる選手もいる。もちろん、今ではその古巣以上にG大阪への愛着も思い入れも強く、だからこそ初の決勝対決を「楽しみにしていた」とDF中澤聡太。もちろん「楽しみ」だけに終わらせる気持ちはさらさらなく、勝ってカップを掲げる決意だ。

 ちなみに西野監督がG大阪監督に就任した02年から数え、柏との公式戦における対戦成績は8勝1分4敗とG大阪が圧倒。天皇杯での対戦は05年の5回戦以来となるが、その際も打合いの戦いを征したG大阪が5-3で勝利している。という心理的な余裕も多少はある中で決戦に挑めることは決してマイナスではないが、だからと言って過去のデータにすがるつもりもない。大事なのは今。目の前にある戦いを征して頂点に立つのみだ。柏は、前線に迫力のある攻撃陣を揃え、ハイプレッシャーからの縦に鋭いカウンタ−を得意とするチームだが、その良さを徹底して潰しつつ、自分たちの良さをどれだけ発揮出来るか。石崎体制最後の戦いということもあり、柏もまた勝利への並々ならぬ執念を示してくるだろうが、それを上回る強い気持ちを切らさず、戦い抜けるか。その上で、疲労は否めないとはいえ、しっかりと相手に競り勝ち、走り勝つことが求められる一戦となるだろう。

 さあ、泣いても笑っても、残すところ1試合。2008年はどのクラブよりも多い、公式戦60試合を戦い抜いてきたという誇りと自信を胸に、クラブ史上初の『天皇杯』制覇に挑むG大阪。その先にある目標として執念を燃やしてきた『2009年のACL出場権』を必ず手にするために、波乱の2008年、苦しみながらも全員で戦い抜いてきた日々が決して無駄ではなかったことを、元日の舞台で示して欲しい。

以上

2008.12.31 Reported by 高村美砂
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