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【第88回天皇杯準決勝 横浜FM vs G大阪】レポート:『我慢のサッカー』で激闘を制したG大阪。横浜FMは主導権を握るも力尽きる(08.12.30)

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12月29日(月) 第88回天皇杯準決勝
横浜FM 0 - 1 G大阪 (15:00/国立/19,843人)
得点者:116' 山崎 雅人(G大阪)
チケット情報TV放送出場停止選手
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 クライマックスが訪れたのは116分。途中出場の寺田紳一が中盤の空いたスペースをドリブルで突き進み、最終ラインの裏へスルーパスを送る。そこに走り込んだ山崎雅人が右足で合わせ、相手GKの股間を抜いてゴールゲット。この値千金の得点で、ガンバ大阪が横浜F・マリノスを破り、2大会ぶりに決勝へ駒を進めた。

 横浜FMは河合竜二を出場停止で欠き、代わりに長谷川アーリアジャスールが先発出場。また体調不良の松田直樹が外れ、3バックの中央に中澤佑二、左に田中裕介が入る。対するG大阪は、準々決勝の名古屋グランパス戦と同じスタメンで試合に臨んだ。
 序盤から、両チームとも激しいプレスをかけ合い、中盤で潰し合う。一進一退の展開が続くなか、最初にビッグチャンスを作ったのはG大阪だった。30分、明神智和が前線に出した浮き球に播戸竜二が反応。ブロックを試みた相手DF田中裕をかわして放った左足シュートは左ポストを直撃した。ところが、それを境に横浜FMが運動量で上回り始め、ゲームを支配。40分には左サイドを突破した長谷川のパスをゴール前で兵藤慎剛が詰めるが決めきれず。その後も横浜FMは3本のシュートを打ち、試合の流れを掴んだ。

 後半の頭からG大阪は播戸を下げて寺田を左MFに投入し、ルーカスをFWに上げる。しかし、試合は横浜FMペースのまま。
「相手ボランチの30番(小椋祥平)の潰しが効いていて、ボールが思ったより回せなかった。3バックも強くて前線でキープができない」(G大阪・橋本英郎)
「正直、運動量が少なかった」(同・山口智)
その言葉通り、相手の強固な守備と自分たちの疲労で、G大阪は苦しい状況に陥る。さらに76分には、右足首と右太ももを故障していた遠藤保仁が倉田秋と交代。G大阪は大黒柱を失うことに。
 だが、横浜FMも前半の終盤以降、決定機を作り出せない。67分に清水範久、大島秀夫を投入。さらに82分にはケガ明けの山瀬功治が途中出場する。それでもG大阪は、「このまま0−0でもいいと思った」(山口)と、守備中心の割り切った戦い方を貫いた。すると、102分に清水が2枚目のイエローカードで退場したことで、流れはG大阪の方へ傾き、山崎の決勝点で120分間の激闘に終止符を打った。

 あと一歩で涙を飲んだ横浜FM。試合後、兵藤は「強引にでもシュートにいく意識が足りなかったと思う」と、うなだれた。それが来季に向けての大きな宿題と言えるだろう。また、この試合が大島秀夫の横浜FMでのラストゲームに。「横浜FMではいい経験をさせてもらい、大きな財産となった。4年間、ありがとうございました」と、最後は笑顔で締めくくった。
 かたや、試合巧者ぶりを発揮したG大阪。この試合はサイドバックの押し上げもいつもより少なく、DF陣とボランチ・明神の奮闘が目立った。恐らく中2日となる決勝戦も万全の状態では臨むのは厳しいはず。だが、数々の修羅場を経験し、この日のように「悪いなりにもできた」(山口)のだから、元日の決勝でもしたたかな戦い方で覇権を狙ってくるに違いない。

以上



2008.12.29 Reported by 小林智明(インサイド)
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