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【J2:第44節 湘南 vs 岐阜】レポート:粘闘の湘南、無失点勝利で最終節に夢を繋ぐ。岐阜は最後までゴールを割れず連敗を喫す。(08.11.30)

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11月30日(日) 2008 J2リーグ戦 第44節
湘南 3 - 0 岐阜 (14:03/平塚/6,602人)
得点者:15' 石原直樹(湘南)、72' アジエル(湘南)、80' トゥット(湘南)
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 序盤、ピッチをワイドに使い、両サイドから攻撃を仕掛けていったのはアウェイの岐阜だった。3試合ぶりのスタメンとなった片桐淳至を起点に、左からは高木和正が、右からはこの日J初ピッチを踏んだ橋内竜真がオーバーラップし、クロスを入れる。だが一方の湘南もゴール前に攻め込む相手に対して体を張り、シュートコースを譲らない。そして湘南の先制の場面は、この堅い守りが契機となる。

 15分だった。ゴール前で跳ね返したあとのルーズボールを菊池大介が果敢に追い、タッチライン近くで拾った。菊池はそのままドリブルで上がり、パスを送る。足下に収めた原竜太のシュートはGK日野優が辛うじてセーブするが、石原直樹がこぼれ球に詰め、湘南が貴重な先制点を奪った。

菅野将晃監督は語っている。「アジエルがいなかった時期をみんなで乗り越えられなければ今はない」。これまでアジエルのポジションを担ってきた菊池をはじめ、素早い切り替えから一気にゴールまで結んだ3者による電光石火の攻撃に、指揮官の言葉の一端が伺える。

 スコアが動いてのち、両者の中盤での奪い合いは激しさを増した。ビハインドを背負った岐阜はシンプルに繋ぎ、フィニッシュまで持ち込む。だが枠を捉えきれず、後半間もない深津康太の際どいヘディングシュートもGK金永基の好セーブに阻まれている。かたや湘南は、ボランチの田村雄三やこの日J通算200試合出場の節目を迎えたジャーンらDF陣を中心に、1対1を含めて粘り強い守備を絶やさない。

 待望の追加点もまた岐阜の時間帯を凌いだのちに生まれた。72分、交代で入っていたトゥットによるフリーキックからだ。ジャーンがゴール前に走りこんだことによってGKにとっては一瞬ブラインドになったのかもしれない、手からこぼれたボールに反応したのはアジエルだった。前節に次ぐ2試合連続となるゴールにより、湘南が優位に立つ。

 役者が揃って決めた湘南の勢いは、ホームの声援にも後押しされて加速する。締めくくりは80分のことだった。トゥットに続いて投入されていた加藤望からアジエルへと縦パスを通し、最後はゴール前に躍り出たトゥットが冷静にゴール右隅を狙った。それにしてもこの男、いずれも途中出場の全6試合でじつに5得点を挙げており、その決定力には舌を巻く。

決定力について、湘南とは対照的に最後までチャンスをゴールに結べなかった岐阜の松永英機監督は「我々の流れの時間帯に点が取れなかった」と悔しさを滲ませた。しかし、こうも語る。「試合内容に関しては3点の差というほどのゲームではないと感じている。今季ラストゲームとなるホーム鳥栖戦ではしっかり勝点3を取れるよう準備していきたい」。J参戦1年目の集大成を次節に懸けたい。

 一方、勝利した湘南は、3位・仙台の敗戦を受け、最終節に夢を繋いだ。「苦しいなかでもしっかりと粘り強く闘い、球際も怯むことなく挑んでいった。難しい状況に置かれても選手たちが積み上げてきたからこそ、いまがあると思う」試合後、菅野監督は選手たちを讃えた。大事な一戦で自分たちの芯であるハードワークを発揮し、掴んだ無失点勝利はこのうえない糧となる。また、石原ら役者にゴールが生まれたことも心強い。「今日の気持ちとモチベーションを保ち、1週間しっかり準備したい」坂本紘司はそう語り、スタジアムを後にした。彼らの瞳はすでに、つぎの闘いを見据えている。

「サッカーの神様は日ごろから頑張っている選手に微笑むと思うんだよ」――あるとき、菅野監督が口にした言葉である。次節を今季の最終戦にするにはまだ早い。カレンダーを書き換えるべく、湘南は1週間後、福岡に挑む。

以上

2008.12.01 Reported by 隈元大吾
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