本文へ移動

今日の試合速報

国立競技場に10,000名様無料ご招待 9/14 19:00KO 国立競技場 FC東京vs名古屋
国立競技場に10,000名様無料ご招待 9/14 19:00KO 国立競技場 FC東京vs名古屋

J’s GOALニュース

一覧へ

【J1:第33節 鹿島 vs 磐田】オズワルドオリヴェイラ監督(鹿島)記者会見コメント(08.11.29)

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
11月29日(土) 2008 J1リーグ戦 第33節
鹿島 1 - 0 磐田 (14:04/カシマ/29,820人)
得点者:89' 岩政大樹(鹿島)
携帯でこの試合のダイジェスト動画を見るなら - ライブサッカーJ -
ウルトラフォトクイズに挑戦!

----------

●オズワルドオリヴェイラ監督(鹿島):

Q:田代選手の交代のタイミングが早いと思ったのだが、その意図は?相手のシステム変更に合わせたのか、早い段階で得点が欲しかったのか?

「選手には、うまく機能と効率を発揮できなければ、そういうこともあり得ると前もって言ってありました。相手が交代し始めたタイミング、本当は5分あとだったんですけど、相手が動いたところで、こっちも動きたかったので、ちょうどタイミングが重なりました。

ジュビロさんが残念ながら残留争いをしている中で、この試合で守備的にやってくる、枚数をかけてやってくるというのは予想できたことでした。本当はもう少し先の方で投入して、そこからロングボールなり、サイドの崩しから、田代選手のヘディングを生かしてということを考えてたんですけど、ただ、相手も動いてきたところで、こちらも動いた方がいいかなという僕の感覚で動きました。

ただロングボールを蹴るだけでは効率的に良くないので、もう少しサイドからのボール、あるいは崩しながらを目指していました。あとは両サイドに両FWをワイドに開かせてサイドの崩しという狙いもあったんですけど、うまくいった場面もあれば、いかなかった場面もあるし、セットプレーもこの試合の鍵になると言ってあったので、それが最終的には良い形でやれて良かったと思います。

相手がどういう戦法でくるのかを、試合が始まったときに感じ取ったわけであって、それは皆さんも見ていてわかったと思いますし、うちのホームで勝点1、あるいはカウンター1発で勝点3を取るというどちらかの選択肢が、明らかに意図として伝わって来たわけですから、それに対してどうやってうまく慌てずに対処するかがこの試合において重要だと思ってました。選手たちには焦らず落ち着いてやると言うことを、今週1週間言い続けてきたので、部分的にはうまくできたと思いますし、良かったのではないかと思います。」

Q:選手にどのように声をかけて送り出したのか?
「いろんな要素を試合において、ポイントポイントで、プラスアルファの要素を使って選手の気持ちを奮い立たせたり、集中を高めたり気持ちを入れたりしたことはあります。ただ、今日に関しては、この試合の状況、その後の状況は選手たちが一番わかっていることでしたし、なにも必要ありませんでした。

選手たちの顔を見て、目を見ても集中している、注意力が増している、気持ちが入っていると感じましたし、特別なことはやってません。通常通りの話をして、あとはしっかりやってくれとだけ言いました。
選手はしっかりやってくれたと思いますし、試合というのは最初の時間帯でチャンスをつくっても、それをものにできないときがある、と。それで頭を下げてしまえば試合は終わってしまうわけで、残りの時間それをやり続けることによって、気持ち的に相手が怯むようになったり、緊張感・集中力が欠けてしまう時間帯や一瞬があり、それを突いていかなければなりません。

それがどのタイミングなのかは、やりながら感じることしかないのであって、今日に関しても選手たちが積極的に意欲的に戦い、集中力・注意力を持って、相手の出方・状況を見ながら読んでいった部分があって、諦めずに取り組んだ成果がロスタイムの得点につながったのではないかと思います。やはり、選手たちが最後まで成し遂げる、あるいは成し遂げたいという強い意欲でがんばった部分が結果につながったと思います」

Q:前半に野沢選手が2回のシュートチャンスを外し、岩政もヘディングで2回のチャンスがありました。絶対的なチャンスを何本も外したときの監督の心境は?オリヴェイラ監督はギリギリの勝負強さを持っていると思うが、自分ではどう思っている?

「何度もチャンスを迎えても決まらないと心臓に悪い部分はあります。けれど、チャンスをつくれる力がある証拠でもあるし、あとは集中力の部分だと思います。それは最後につめる方でもあるし、パスをする方でもあります。それを信じるしかないということにもなります。

やっていく方では、試合中、単純にフィジカルのバトルがあるわけではなく、精神的なバトルが存在します。ひとつの良いプレーをすれば気持ちや自信が増しますし、ミスをすればそこで気持ちが落ちるようになります。表現を変えると、ジェットコースターのような状況が精神的な部分で試合中ずっと続くわけです。それがどうやって落ちるところを少なく保ちながら試合運びができるかどうか、それは個人のレベルでもありますし、チームのレベルでもあります。いかにして、味方あるいは相手の状況を察知しながら保てるかという部分になります。

選手たちにも言ってますけど、ミスしたあとにもう一度自信を深めて、その次のプレーのときに自信をもってやり続けることがいかに重要かということです。そこで下向きな気持ちになってしまえば、次のプレーも確実には出来なくなってしまいますし、精度も欠けることにつながります。そうした細かいバトルを制していく、諦めずにやり続けるということが成果や結果につながるのではないかと思います。

自分自身は偶然ではないかと思います。特別に最後までドラマティックに試合運びをしたいと思っているわけではありません。当然ながら試合に勝っていれば、どうやってそれを守りきるのか、あるいは攻めなくてはいけない状況ではどうやってプラスを考えていくかは、戦法をいろいろと持ち合わせていますし、試合の終盤で劇的になるのは、試合をやっていく中で最初で狙って出来なくて、中間で狙って出来なくて、それが最期まで行って狙ったところで出来たということになるのかもしれません。
試合の一番最後というのは、試合を決定づける場面でもあるし、状況でもあります。プラスの結果であろうと、マイナスの結果であろうと、そこをうまく生かす方法を考えなくてはいけない。特別になにか演出しているわけではないし、偶然の部分が多いのではないかと思います」

Q:決勝点は相手の陣形が整う前に蹴ったと思うのですが、そうした選手の機転をどう思いますか?あと岩政選手が決めたことをどう意義づけているのか教えて下さい。

「セットプレーに関して、スローインを含めて、うちのホームの試合になるとコーナーキック、フリーキック、スローインの数が、特に相手のボックス近くになるとか、かなり多くなってくることが統計的にあります。それを生かさなくちゃいけないと選手たちには話をしております。

時には、今日みたいにリスタートを早くしたり、相手が整う前に入れる。あるいは逆にヘディングする選手が最初からボックスに入るのではなく、時間をおいて、勢いをつけて入っていったり、あるいはいろんな工夫をしなくてはいけないということは選手たちに話しています。そうしたレシピというもの、スローインやコーナーキックやフリーキックのときの基本的なベースのアイデアは与えてあります。
相手も分析してきますので、瞬時の閃きと状況を見ながら読んで、自主的にやってくれとは選手たちに言ってあります。ただ、機械的に言ったことをやるだけでなく、なにか上乗せをして欲しいということは選手たちにずっと要求しています。

そこを瞬時の判断で、相手が対応していると思ったら違うことをしてみたりという、駆け引きが試合の中でいろんな部分で大事になってきます。ときには前半からいろんな意味で走らせて疲れさせて、それから勝負をかけたり、いろんな駆け引きがあって、それを全員でやり続けることによって良い結果が得られるんだと思いますし、今日のように出来るのではないかと思います。

岩政選手は、僕が要求してることの象徴の選手ではないかと思います。アグレッシブさ、戦う、諦めない、がんばる意欲、という部分を一番持ってる選手ではないかと思います。本当にチームを象徴してる選手でもあるし、僕は就任した当初から、彼がもってるセットプレーの武器を生かしたくていろいろ工夫してきました。点を取って欲しかったという気持ちが正直あって、こうやって大事な試合で点を取れたということは、彼が1年間を通じてがんばってきた成果ではないかと思います。彼個人に対してのご褒美でもあるし、これをもっと生かす方向で考えていきたいし、彼自身も積極的に僕が出すアイデアに取り組んで、それに上乗せしてる選手のひとりであるので、今後も期待していきたいと思います」

以上
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

旬のキーワード

最新動画

詳細へ

2024/08/05(月) 10:00 【週末のゴールをイッキ見!】明治安田J2リーグ全ゴールまとめ【0803-0804】