11月29日（土）J2 第44節 草津 vs Ｃ大阪（17:00KICK OFF/正田スタ）
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J2 2008シーズン投票 | 勝敗予想ゲーム

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※オートプレーの為、実際のメンバーと異なる場合があります。また一部選手はエディットして作成・追加しています。ご了承ください。
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今季の草津に消化試合などない。前節、敵地広島で魅せた魂のパフォーマンスが、それを証明した。

草津はＪ２王者相手に一歩も引かぬ戦いを挑み、壮絶な撃ち合いを決行した。選手たちは勝利への欲求をむき出しにして戦い90分を終えた時点で３対２とリード。広島を土俵際まで追い詰めた。４分間のロスタイムに悪夢の２失点を喫して勝利こそは逃したものの、チームの評価が覆ることはない。勝点３は得られなかったが今季のベストゲームの一つだった。

だが、選手は敗北という結果を受け入れることができなかった。植木繁晴監督によると、選手たちは試合後のロッカールームで激しく言い争いをしていたという。「互いの意見をぶつけて敗因を追求している姿からは、勝ちたいという気持ちが伝わってきた」と植木監督。選手の闘志は、シーズン終盤を迎えても冷めていない。草津は、広島戦で味わった屈辱をＣ大阪にぶつける。

過去３季の草津のホーム最終戦を振り返ってみると２分１敗。Ｊ２昇格元年の05年こそは横浜ＦＣに１対３で敗れたが、06年は東京Ｖに１対１、07年は昇格が懸かった京都相手にドローへと持ち込んだ。「ここ２年間の最終戦は上位に負けない戦いができている」と鳥居塚。ホーム最終戦という独特の雰囲気は、チームに大きなチカラを与える。草津は、サポーターの後押しを受けて、ホーム最終戦初勝利を狙う。


草津とＣ大阪の今季対戦は１勝１敗。第１クールは１対３で敗れたが、第２クールでは２対１で下した。そして、今節でもＣ大阪を撃破する材料は揃った。核となるのは、大型ＦＷ都倉賢だ。前々節鳥栖戦でＪ初得点を記録すると、前節広島では２点を挙げて、潜在能力の高さを示した。「自分が欲しいところにボールが入ってくるようになったし、周りとの感覚が合ってきた」（都倉）。２戦３ゴール。すべてが司令塔島田のアシストによるヘッドだ。島田の左足と、都倉のヘッド。今節も、２つの「点」が「線」で結ばれたときゴールが生まれる。

草津のキーマンが、「島田＆都倉」であるのに対して、Ｃ大阪のキーマンは日本サッカー界の未来を背負う逸材「香川＆乾」だ。香川真司と乾貴士の二人の天才が繰り出す華麗なドリブルとワンタッチプレーを、草津守備陣がいかに止めるかが最大の焦点となる。草津は前節広島戦でバイタルエリアでのマークがズレて失点を喫しているだけに修正が求められる。わずかでもスペースを与えれば、緩急自在のドリブルの餌食になることは確実だ。「彼らは若い選手だけにプレーに波がある。技術ではなく駆け引きで勝負する」と百戦練磨のベテラン秋葉忠宏。今ゲームの主戦場は、ペナルティアーク付近となる。

３位仙台を勝点４差で追う４位Ｃ大阪は、昇格への望みをつなぐためにはもはや負けられない。前節、生き残りを懸けた湘南戦では酒本憲幸の直接ＦＫ、香川の技あり弾により、ライバルに引導を渡した。Ｃ大阪は残り２戦で連勝して奇跡を待つしかない。３位仙台の試合が翌30日キックオフのため、Ｃ大阪としては草津を下して仙台にプレッシャーをかけたいところだ。もし、Ｃ大阪が負ければ、その時点で昇格の可能性は消滅する。

草津のホーム最終戦となる今節、クラブ・サポーター・選手は「草津ＧＯ！９３２５！」プロジェクトと題して、スタジアムを満員にするプランを進めている。数々のイベントが用意されているが、プロジェクトを締めくくるのは「勝利の歌」、すなわちクラブアンセムである草津節だ。「ホーム最終戦は、個人のプライド、チームのプライドを懸けて戦う」（崔成勇）。草津の誇りを背負ったサムライたちの敷島ラストダンス。この試合の勝利の先には、来季の昇格が見えてくる。

以上

2008.11.28 Reported by 伊藤寿学