9月14日(日)J2 第35節 水戸 vs 鳥栖(13:00KICK OFF/笠松)
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「鳥栖はウチと似ている」。水戸の選手たちはそう声を揃える。前線から激しくプレスをかけながら全体が連動した動きをすることで相手に自由を与えず、ボールを奪ってからは素早いパス回しで相手ゴールへと迫る。そこには運動量と切り替えの早さが要求され、絶え間ない戦う姿勢が必要とされる。そんなスタイルの両チームの対戦だけに、90分間攻守がめまぐるしく入れ替わる展開が予想される。「ウチは運動量が生命線。そこで負けたらウチの取り柄がなくなってしまう」と西野晃平が語るように、水戸が勝利を得るためには鳥栖以上の運動量を見せるしかない。ただ、鳥栖にとってもそれは同じこと。運動量は当然のこと、それ以上の『何か』を見せられたチームが勝利をもぎ取ることができるだろう。
前節待望の第3クール初勝利、そしてJ通算100勝目を挙げた水戸。しかし、「内容はよくなかった」と木山隆之監督が語るように、第2クールで見せたようなアグレッシブな戦いは出来ておらず、前節も後半は熊本に主導権を握られる展開となってしまった。それでも「勝利が一番の薬」(木山監督)。前節の勝利はチームに大きな収穫をもたらした。その最たるものは星野圭佑の台頭である。「ここ最近内容が上がらないなかで、星野は戦う姿勢というチームに足りなかったものを出してくれた」と木山監督は星野を賞賛。デビュー戦となった第29節岐阜戦の完封勝利がフロックでないことを証明し、これまで手薄だったセンターバックのポジションに新たな風を吹き込むこととなった。今節は大和田真史が出場停止明けとなるが、木山監督は「星野は結果を出している。ここで彼を使うことが今後につながる」と話し、今節での星野の起用を示唆。星野自身も「出られれば全力を尽くす。一生懸命さしか僕は出せないので、そこはしっかり出したい」と自分に言い聞かせるように語った。星野のガムシャラさがチームを鼓舞するに違いない。
また、前節西野が11試合ぶりの先発出場を果たしたのをはじめ、現在離脱者はおらず、ベストメンバーでこの試合に臨むことができるのも大きな強みだ。「西野が戻ってきたことで、前線にクサビを入れやすくなった。攻撃のバリエーションが増えた」(平松大志)。西野だけでなく、途中出場の選手も含め、選手個々の色を生かした攻撃を仕掛けることができれば、鳥栖の堅守も破れるはずだ。「目標の1桁順位に到達するためには1つ1つ勝っていくだけ。目標を達成する自信はありますよ」と平松は力強く語る。J通算100勝を通過し、新たな一歩を踏み出す水戸。全勢力をぶつけて、さらなる上昇を予感させる101勝目を挙げたい。
鳥栖にとっても重要な試合である。現在4位につけるものの、ここ3試合勝利がなく、今が踏ん張り時。昇格のためには絶対に勝ち点3を取っておきたい一戦だ。ただ、チームは決して下降線をたどっているわけではない。むしろ前節甲府戦で新たなスタイルを生み出すことに成功したことにより、上向きと言えるだろう。
甲府戦では、これまでボランチとして攻守でチームを支えていた高橋義希を左MFで起用。彼の幅広い動きと正確なキックから次々とチャンスを生み出し、攻撃の幅が広がることとなった。また、磐田から移籍してきた船谷圭祐もチームにフィットしてきており、彼の左足から繰り出される正確かつ柔らかなパスが攻撃に新たなリズムを生み出すこととなっている。特にセットプレーにおいて、船谷は“ゴールを感じさせる”キックを連発。甲府戦でも飯尾和也の同点ゴールを演出した。調子を上げる船谷の左足が水戸戦での勝利、そして昇格への鍵を握っていると言っても過言ではないだろう。
そして、この試合での最大の注目は水戸の荒田智之、鳥栖の藤田祥史の両チームのストライカー対決だ。2人とも得点王争いに名を連ねるJ2を代表するストライカー。鋭い動き出しから果敢にゴールを狙う荒田を『動』と例えるならば、恵まれた体格を生かして馬力と技術を駆使する藤田は『剛』といったところか。お互いにタイプは違うものの、ゴールを生み出す能力は他の追随を許さない。この試合でも彼らのゴールが勝負を決めるはず。果たしてチームに勝利を呼び込むゴールを決めるのはどちらだ。ほんのわずかな隙をも見逃さない2人のストライカーの動きから絶対に目を離すな。
以上
2008.09.13 Reported by 佐藤拓也
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