9月13日（土）J1 第24節 京都 vs 磐田（19:00KICK OFF/西京極）
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「西京極3連戦」開幕！　今週から京都は3週連続で西京極開催となる（26節が浦和のACLの関係で10/1開催になるため）。J1残り11節、この3連戦でどれだけ勝点を積み上げられるか。首位・名古屋の勝点は42で、その差10。これを、どこまで縮められるか。3連戦の初戦、大注目だ！

1戦目の対戦相手は監督解任劇で揺れた磐田だ。加藤久監督は「実績のあるクラブ。立て直しに必死に取り組んでくるだろう」と警戒感を高めた。
磐田は、前節の千葉戦こそスコアレスのドローだったが、22節の浦和戦、21節の川崎F戦では、それぞれFWカレンロバートと前田遼一が決めて先制している。課題は守備か。新監督就任で集中が戻れば大きく立て直す可能性もあるだけに、順位ほどの実力差、勢いの差はないと見るべきだろう。

京都は日本代表に選出された水本裕貴が元気な姿で京都に合流。今週の公開練習ではチームを離れていた水本を含め、何度も守備の確認練習を行っていた。守備の引き締めが試合のポイントを握るだけに水本、そして、仲の良いコンビを見せる増嶋竜也と、その働きが今節のポイントとなる。
　攻撃に目を移せば柳沢敦とフェルナンジーニョの関係が試合ごとに良くなっている。「自分のいいところが出てきている。しっかりした練習ができているし、お互いのことが理解できている」とはフェルナンジーニョ。自信を深めているのが手に取るように分かる。
ただ、前節の大分戦では柳沢、フェルナンジーニョとも徹底マークにあい苦しんだのも事実。今節もそれは変わらないはず。とすれば、もう1人の「攻撃のキーマン」（柳沢）、京都の俊傑・渡邉大剛に、大いに期待したい。

今季、その攻撃センスを大きく開花させた渡邉大剛。得点、アシストでも記録以上に記憶に残るものを出してきた。西京極開幕戦の対大宮では弾丸ミドルシュートを決め、17節の鹿島戦では柳沢に「完璧」な、鹿島DF岩政の頭を越える山なりクロスを送るなど、サポーターの心に焼き付けるようなプレーを見せている。
加藤久監督は「チャンスメイクもできるし、得点も狙える。多くのオプションを持っている選手」と評する。柳沢は「新潟戦でのゴール（22節）もお互いに話して生まれた結果。お互いに高い質を求めているし、工夫して色々な形を作ろうとしている」と話す。
前節の大分戦も、ドリブル突破から敵陣深く入り込んでのクロスやダイレクトのアーリークロスと、様々なバリエーションを見せた。「シンプルに上げた方がチャンスになるなら、それの方がいい。その辺の判断と、中の人の要求と、ですね」と話し、「ボールを受ける前に視て判断。最初のイメージでクロスか、仕掛けるか判断します」と付け加えた。渡邉がどうボールを受けるのか、その瞬間に彼の勝負はクライマックスに入る。是非ご注目を。
磐田には日本代表の駒野友一が右サイドにいる。渡邉大剛が、あの「選ばれし者だけが着用を許される青いジャージー」を目指すのなら、絶対に越えなければならない相手のはずだ。この試合、自身の働き、能力、勢いを示そうというのなら、渡邉は京都を絶対に勝利に導かなければならない。

西京極3連戦、目指すは勝点9の積み上げ！　その初戦です、是非、西京極で選手を盛り上げ、選手と共に戦って下さいっ。

以上


2008.09.12 Reported by 武田賢宗