8月28日(木) 2008 J1リーグ戦 第23節
大分 1 - 0 京都 (19:05/九石ド/21,245人)
得点者:22' 森島康仁(大分)
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リーグ戦9試合負けなし、リーグ4位と上昇気流に乗っている大分は、フェルナンジーニョ、柳沢敦と強烈な攻撃陣を擁する京都をホーム・九州石油ドームに迎えての一戦。ここで好調の波を止める訳にはいかない重要な試合だった。この試合、攻守の要・ボランチのエジミウソンが太もも付け根痛のため欠場。京都の加藤久監督も「大分で警戒するのはボランチのエジミウソンとホベルト」と要注意選手にもあげていただけに、大分にとっては若干の不安要素を抱えてのスタートとなった。
「引いてくるウチに対して、京都はサイド攻撃を仕掛けてくることは分かっていた。最初の10分、最後の10分に多彩なキックを使い分けてくるフェルナンジーニョをどう抑えるがカギだった」とDF上本大海が語る通り、立ち上がりから猛攻を仕掛けてくる京都に対して大分はしっかりと守備を固める。京都はサイドから数度のチャンスを掴むも、なかなか大分のゴールを割ることができない。
そんな中、大分は前半22分にウェズレイのフリーキックに走りこんだFW森島康仁がヘッドで叩き込み先制。「監督からセットプレーが大事と言われていたので、コーナーキックとフリーキックは全て狙っていた。ウェズレイからいいボールがきた」と語る森島は、移籍後2得点目。九州石油ドームでは初ゴールとなる。7月15日にC大阪から期限付き移籍をしてきて、わずか1月半しか経っていないが、人懐っこく明るいキャラクターで早くもチームのムードメーカー的存在だ。すでに5年は在籍している選手のようだとチーム関係者が語るほど馴染んでいる。あとはFWとしてホームでのゴールが欲しかった。「大分はファミリーという感じで団結力がある」(森島)自分も「大分ファミリーの一員だ」とアピールするような渾身の一撃だった。
森島のゴールで優勢にたった大分だったが、その後反撃を狙う京都のサイド攻撃に苦しむことになる。前半33分、京都・手島和希が負傷退場。代わりにFW田原豊が入り京都はさらに攻撃的になる。大分はどうにか粘り強いDFで前半を守り抜き1−0で折り返す。
ハーフタイムに大分シャムスカ監督は「相手もサイドバックからの攻撃と後半から投入される徳重のダイナミックな動きに注意する。フェルナンジーニョにスペースを与えないように」京都・加藤監督は「シンプルに前線の選手を使っていこう。こういうゲームこそ強く戦っていこう」という指示を出し、選手たちを後半のピッチに送りこんだ。
後半、さらにサイドからの攻撃で猛攻をしかける京都。再三、大分のゴールを襲うが、西川のファイスセーブで同点を許さない大分。大分・シャムスカ監督は後半28分にFW森島に代え、MF西山哲平を入れ、京都・DF中谷勇介のマークを、後半34分にMF金崎夢生に代え小林宏之を投入し、京都・渡邊大剛のマークを徹底し、完全に守りに入る。最後は後半40分、4ヶ月ぶりに出場した高松大樹を投入し「前線でボールキープさせ」(シャムスカ監督)、最後まで粘り強く守りきり、大分は勝点3をものにした。これで大分は首位・名古屋の勝点1差。勢いは止まらない。
以上
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