7月13日(日) 2008 J1リーグ戦 第16節
横浜FM 0 - 1 新潟 (19:00/ニッパ球/12,294人)
得点者:40' 千代反田充(新潟)
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シュート数は26対6、しかし結果は0対1。横浜F・マリノスはアルビレックス新潟に4倍以上のシュートを浴びせながら1点が奪えず、逆にCKから千代反田充にヘッド1発を決められ苦杯を喫した。これで7戦連続白星はなく、泥沼の4連敗。
横浜FMは、てこ入れを図り、J公式戦デビューとなるGK秋元陽太をスタメンに抜擢。システムは4−4−2で、中澤佑ニ、田中裕介がCBを組み、出場停止の河合竜二の代わりに松田直樹が入り、兵藤慎剛とWボランチを形成した。対する新潟は同じく4−4−2。メンバーは前節と変わらぬ布陣で臨んだ。
前半から横浜FMが攻勢に出る。山瀬功治、ロペスを起点に、サイドで数的有利な状況を作って攻めを仕掛けた。新潟の方は前線からの組織的な守備で対抗し、そこからのカウンターを狙った。横浜FMの最初のチャンスは前半6分。左サイドをワンツーで抜け出した小宮山尊信がクロスを送り、ニアで大島秀夫がダイレクトで合わせたが枠外へ。新潟は18分に逆襲から、左に構えたアレッサンドロがパスを受け、切り返して右足シュート。ボールは惜しくも右へ切れる。その後は、横浜FMがポゼッションで圧倒。23分に大島の胸トラップからのシュート、前半38分にはドリブル突破した小宮山の左クロスをロニーが合わせ、新潟ゴールを強襲した。しかしその2分後、千代反田の決勝点が生まれる。
「(CKの際に)マークする選手が前にいたので、裏をとれると思った」
千代反田のその言葉どおり、マルシオ・リシャルデスが蹴った右CKはファーサイドまで抜け、マークする大島の背後から千代反田が高い打点のヘッドでとらえた値千金のゴールだった。
後半に入ると序盤こそ新潟が攻め入る場面もあったが、横浜FMの攻撃の圧力が一層増し、ゲームを支配。そして横浜FMには3度のビッグチャンスが訪れる。まず後半13分。左サイドでパスを受けたロニーが右足でカーブをかけてシュートし、右ポストに弾かれる。後半35分にはカウンターから右サイドを駆け上がった兵藤のクロスをオーバーラップした中澤が右足ダイレクトシュート。しかし、ボールはクロスバーを叩く。最後はロスタイム。右CKをニアに入った松田が頭で擦らせたが、これも左ポストを直撃。新潟は後半途中からGK含めて10人で守りを固めるシーンが見られるほどの苦しい展開だったが、DFの集中力は最後まで続き、今季初となる3連勝を飾った。
新潟はこの勝利で勝点25に。開幕当初は4連敗を喫したが、ついに6位へ浮上した。鈴木淳監督は3連勝の要因について「守備の健闘が大きい」と語り、この日もDF陣の奮闘は当然、マルシオ・リシャルデス、アレッサンドという両ブラジル人も守備意識が高かった。
片や横浜FMは勝点18で16位へ後退。これでJ2降格圏へと突入した。だたし、J1の勝敗表を見れば、「混戦だから全然問題ない」(桑原隆監督)と言うように、4位ガンバ大阪と比べても勝点差は10。きっかけさえ見つかれば、再浮上するための時間は残されている。そのためにも、前節・川崎フロンターレ戦でも失点を許したCK時の守備の強化、そしていくら打っても入らなかったシュートの精度を高めることが、優先課題になるだろう。
以上
2008.07.14 Reported by 小林智明(インサイド)
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