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【FCWC決勝 ACミラン vs ボカ ジュニアーズ】プレビュー:タレント揃いのミランと試合巧者のボカ。2003年大会以来の再戦はどちらが制するか?(07.12.16)

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12月16日(日)FCWC決勝 ACミラン vs ボカ ジュニアーズ(19:30KICK OFF/横浜)
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欧州王者のACミラン対南米王者のボカ・ジュニアーズ。FIFAクラブワールドカップ(FCWC)2007の開幕前から「ファイナルは両者の顔合わせになるだろう」と見られていたが、それが本当に実現した。
だが、両チームともに、ここまでの道のりは決して簡単ではなかった。ボカは12日の相手、エトワール・サヘルに手を焼き、ミランも13日の浦和レッズ戦で1点を奪うのに相当苦しんだ。両者とも約1週間前に来日し、コンディション調整をして挑んだ初戦だったが、本領を発揮しきれたとは言えなかった。
けれども、16日のゲームは決勝。自然とモチベーションも上がるはずだ。1試合を消化して選手たちは試合勘を取り戻しており、次は動きもよくなるだろう。一段とクオリティの高い試合を期待してよさそうだ。

ボカとミランの激突といえば、前身のトヨタカップだった時代の2003年大会を思い出す。ミランの圧倒的有利と見られた一戦は、前半のうちにトマソン(現ビジャレアル)が予定通り先制。そのまま行くかと思われたが、わずか6分後にイアルレイ(現インテルナシオナル)に同点弾を決められる。試合は90分間で決着がつかず、延長へと突入。最終的はPK戦へともつれ込む。そのPK戦でピルロが失敗。セードルフ、コスタクルタ(引退)もミスをしてしまう。ミランはボカにタイトルをさらわれたのだ。
ミランは屈辱を忘れていない。今回の来日会見でもキャプテン・マルディーニが「ボカに敗れたのは最近のことと記憶している。負けたのを思い出すのは辛いし悔しい。今回は優勝して帰りたい」と強い意欲を口にした。この苦杯を経験している選手が数多いこともミランの強味である。準決勝・浦和戦での大苦戦も教訓にしつつ、より気持ちを引き締めて大一番に挑むに違いない。

ただ、ここへきて1つ、心配な材料が出てきた。エース・カカが浦和戦で右足親指の爪を割ったというのだ。イタリアメディアには「痛みはあるけど問題はない」と話しているというが、何らかの影響が出ないとも限らない。浦和戦でも決勝点を演出したのはカカのスピードあるドリブルだった。その彼がキレを失ったらミランには大きな痛手だ。ただでさえ、今季の彼らは得点力不足に悩んでいる。今大会にはロナウドも体調不良で欠場。ジラルディーノも浦和戦を見る限りでは本調子とは言えなかった。そんな状況だけに、カカの状態は気になるところだ。
とはいえ、ミランにはインザーギやセードルフら前線のタレントがいる。FKの名手・ピルロにも一発がある。ヤンクロフスキ、オッドの両サイドバックも高い得点能力を持っている。こうした豪華タレントたちの力がうまく噛み合えば、90年大会以来の優勝もそう遠くない。

逆にボカとしては、ミランの際立った個々の力をつぶさなければいけない。2003年大会を経験しているバタグリア(5番)も「ミランのビッグプレーヤーたちを好きにはさせない。彼らのようなタイプの選手たち止めたこともあるし、また今回も同じことをするだけだ」と鼻息が荒い。
エトワール戦を見る限りだと、ボカの守備陣は確かに安定していた。マイダナ(20番)とパレッタ(29番)の両センターバックの連携もよく、中盤も守備の意識が高かった。しかし今回は、エトワール戦で退場したボランチ・バルガスが出場停止となる。ルッソ・ミゲル・アンヘル監督は「ボカには数多くの選手がいて、選択肢も沢山ある。バルガスがいなくても問題ない」と強気だった。おそらくエトワール戦の途中からボランチに入ったバタグリアがそのままプレーし、右のMFにバネガ(24番)かレデズマ(8番)あたりを起用してくるのだろう。
いずれにしても、ボカのMF陣は敏捷性が高く、豊富な運動量を誇る。動き回るうえに、ボールキープ力にも長けている。浦和戦では61%もの支配率を誇ったミランも、今回はそう簡単にポゼッションできないはず。中盤の攻防も勝敗を分ける1つのポイントになりそうだ。
ボカのパレルモ(9番)、パラシオ(14番)という強力2トップが、世界最強といわれるミランの守備陣を攻略できるかどうかも大きな注目点である。2003年大会の時は、マルディーニとネスタがセンターバックに入ったが、パレルモの高さとイアルレイのスピードに対応しきれない面があった。今回のボカも同じようなタイプのFWの組み合わせだ。パレルモの高さは今も健在だし、パラシオもエトワール戦で見せた通りの一瞬の動き出しと鋭いドリブルを持っている。ネスタらディフェンス陣がどこまで彼らを跳ね返すのか。これもゲームのカギになるはずだ。

2005年にFCWCがスタートして以来、タイトルを獲ってきたのは南米王者だった。バルセロナもリバプールも試合巧者の南米勢に屈してきた。が、今回のミランはこの大会を獲るために来日を早めるなど、これまでの欧州王者とは明らかに気合の入れ方が違っている。その熱い思いが優勝につながるのか。それとも、ボカの老獪さが4年前同様に相手を打ち砕くのか…。明日の夜、横浜国際総合競技場での決戦から目が離せない。

以上
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