11月3日（土）ヤマザキナビスコカップ 決勝 川崎Ｆ vs Ｇ大阪（13:35KICK OFF/国立）
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　10月31日の集合時間は14時。時間通りにクラブハウスに集合した選手たちは、ミーティングルームでG大阪に関するビデオを見た模様。詳しい内容はわからないが、スカウティングの一環として編集されたもののようだ。

　このビデオ自体は20分ほどで終了。ここから練習が始まる。軽くアップが行われた後、14時35分ごろから9対9のミニゲーム形式の練習が行われた。ゴールにはラインが設定され、その向こう側で待つ3人の選手にパスをするとゴールというルールで、フリータッチだったこともあって選手たちは思い通りにパスを回していた。

　この練習について井川祐輔は「ポゼッションが大事だと思っているんだろうと思います」と発言。練習の意図自体は選手たちには伝えられていないが、選手たちはその意図を理解しながら練習していることがわかる。

　14時45分ごろ、ジュニーニョがピッチに登場して別メニュー調整を開始。左太ももの裏に違和感があるとのことだが「ジュニーニョはハリがあると言うことだったんですが、試合は大丈夫だと思います。彼はやるでしょう」と関塚監督は決勝出場への期待を口にしていた。

　15時5分ごろから紅白戦がスタート。3バックとも4バックとも取れる布陣で紅白戦が行われたが、その件について選手たちは一切のコメントを残さず。「スミマセン。セキさん（関塚監督）に聞いてください」が合い言葉になる。それほど川崎Fの情報コントロールは徹底している。

　30分ハーフで2本行われた紅白戦では、フォーメーションがめまぐるしく変わったが、関塚監督曰く「今日はみんなの動きの確認です。18人のメンバーを決める中で判断をしたかった。今日のプレーを見て、自分の中で整理ができたところはある」とのこと。紅白戦に関する指示は出さず、その中でいかに関塚監督の意図した動きができたのかを基準にメンバー選考が成されたようだ。明日の非公開練習を経て、メンバー入りする18人が決定するものと思われる。

　全体練習が終わると任意参加のシュート練習がスタート。様々な状況を設定して毎日のように続けられてきたシュート練習だが、この日の練習はボールを受けた後、わずかにボールを動かしてシュートすると言うもの。左右の足で行われ、最後は決め上がりで締められた。

　シュート練習が終わると谷口博之と中村憲剛を対象としたTV局の収録が行われたのだが、この日が誕生日だった中村に対してチームメイトが手荒い歓迎。収録のカメラが回っている中、次々と卵をぶつけ、中村は卵まみれになってしまった。

　ちなみに中村は「セキさん（26日）がやられて、井川（30日）もやられて、なくてもいいのかなと思ったんですが、良かったです」と卵シャワーを受けたことに関して前向きな発言を残していた。戦術に関してはガードの堅い中村だが、来年も卵シャワー確定とも取れる不用意な発言だと思われる(笑)。

　ということでナビスコ杯決勝を前にして川崎Fは誕生日というイベントをきっかけにまとまりを見せている。戦術面での情報もシャットアウトして、大一番へ向けて準備は進んでいる。

以上

2007.10.31 Reported by 江藤高志