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【J2:第44節 徳島 vs 東京V】プレビュー:上位陣を苦しめ、リーグのクライマックスを賑わす『台風の目』となりたい徳島。まずは東京V相手に如何なる戦いができるか!?(07.10.10)

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10月10日(水)J2 第44節 徳島 vs 東京V(19:00KICK OFF/鳴門大塚
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今季も残すところあと9節。リーグはいよいよクライマックスへと進んでいく。そんな中で上位陣のJ1昇格レースは毎節ごとに激しさを増していると言えよう。勝点差が目まぐるしく変わり、まだ多くのチームに昇格の可能性が残っているのが現状だ。

ただ、残念ながら徳島にもうそれはない。仮に残り試合全てで勝利しても昇格圏には届かないのだ…。とは言え、ここから上位陣を苦しめる戦いを展開し、『台風の目』的存在となることはチームにとって非常に重要だろう。それが出来れば徳島ヴォルティスという存在を強く印象付け、自らも来季に繋がる自信を積み上げられるのは間違いない。

そして、その『台風の目』となるべく迎える上位との最初の対戦が今節となる。対するは、2位につける東京V。前節まで8試合に渡り負けなし(6勝2分)を続け、今J2の中で最も充実を見せていると言っていいチームだ。現在この東京Vを倒すのは至難の業とさえ言えるだろう。

そこでこの一戦で徳島が実践すべき戦いを考えると、東京Vのキーマンであるフッキとディエゴへのパスを寸断する守備がそれとなろう─。
東京Vの攻撃はほとんどがその2人を経由して展開される。そして再びゴール近くで彼らにボールを渡し、チームはその決定力を活かして結果を手にしているのである。となれば、強力な東京Vの攻撃を封じ込めるには、パスの供給元をしっかりと潰し、彼らへボールを入れさせないことが必要だ。約束事を決めた追い込みで彼らへのパスを徹底的に遮断し、東京Vに攻撃のリズムを作らせないことが重要だろう。さらに言うなら、それによってフッキとディエゴ自身のペースも乱したい。ボールを受けさせないことで精神的な苛立ちを誘い出すことも出来たなら、2人の個の脅威はもちろん、またチームの攻撃力も半減させられるはずだ。

事実、東京Vは7日に行われた天皇杯で、このフッキとディエゴの力がチームにとって如何に大きいかをハッキリと露呈した。2人を温存したチームは、それ以外ほぼレギュラークラスながら連係ミスを繰り返し、攻撃の変化と迫力そして何より決定力を欠いた。結果、この1週間前に札幌を5-1と降したチームの勢いは影を潜めたままJFLのHonda FCに敗戦。「悔しいし、情けない」とラモス監督も嘆く戦いで、彼らの不可欠さを改めて浮き彫りにしてしまった。

とは言え、天皇杯で厳しい戦いをしたのは徳島も同じ。最終的に勝ちはしたが、決して褒められた内容ではなかったと言えるだろう。メンバーは、リーグでの疲労を考慮し前線の長谷川と小林をベンチスタートにしたものの、その他は紛れもなくリーグと同じベスト。にも関わらず、前半は特にFC岐阜のアグレッシブなプレスに中盤で押される場面が多く、危険な形をたびたび作られた…。風上に立ち体力差も出た後半にこそ2点を奪ったが、これではいい所なく敗れたリーグ前節の四国ダービーからほとんど改善が進んでいないと言わざるを得ない。それだけにこの一戦では、『台風の目』となるための急ピッチな立て直しがどこまでされているか注目される。

目標はそれぞれ違う。しかし、勝利の意味はどちらにも同じくらい大きい。だからこそ、両チームはきっと互いに一歩も引かない激しい熱戦を見せてくれるに違いない。
徳島がリーグを賑わす一歩を踏み出すか、東京Vが悲願のJ1昇格に続く階段を一段昇るか、絶対に見逃せない一戦である。

以上

2007.10.09 Reported by 松下英樹
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