10月7日（日）J1 第28節 浦和 vs 大分（15:00KICK OFF/駒場）
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　2位G大阪に勝ち点6差をつけてリーグ首位を走る浦和は7日、ホームに14位と下位に沈む大分を迎える。会場は6月20日の神戸戦（第16節）以来となる久しぶりの駒場。リーグ、ACLと厳しい日程を強いられてきた浦和にとっては、9月15日から続いてきた7連戦の最後となるが、いい形で締め括れるだろうか。「連戦の最後になるし、その後は少し間があくので、いい形で終わりたい」（山田）。リーグはこのあとナビスコ杯、代表戦の影響で2週間空くことになるだけに、気持ちよくブレイクを迎えたいところだ。

「コンディションは問題ない」。キャプテンの山田はそう話すも、浦和にとっては、やはり疲労が気になるところ。ここまでの連戦は、リーグとACLの並行した戦いで、高いモチベーションを保ってきたが、ACL準決勝第1戦の城南一和戦（韓国、2対2ドロー）をうまく乗り切ったあとだけに、気持ちが切れてなければいいが…。準決勝第2戦までは3週間空くことになる。集中力が切れているようだと、大分戦が思わぬ落とし穴にも成りかねないだろう。

　例え残留争いを展開中の大分といえども、浦和にとっては「やっかいな相手」（オジェック監督）に違いない。事実シャムスカ体制の大分戦には、1勝1分け2敗と負け越しており、2005年9月、来日後の初陣となったシャムスカに埼スタで初勝利をプレゼントしたのも浦和だった。浦和は、苦手とするシャムスカ大分を攻略できるだろうか。

　ACLでは3試合連続ゴール中の浦和のFW田中達だが、リーグでは9月15日の広島戦を最後に温存策もあって2戦続けて先発出場を回避。だが、ACLもひと段落し、大分戦では先発出場が濃厚。「メンタル的にも体力的にも余裕はある」（田中達）。小さなエースの存在は、大分にとっては脅威になるはずだ。

　一方、降格圏内が後背に迫る大分として、疲労困憊の王者相手にアウェイとはいえ、願わくは勝ち点3が欲しいところだろう。だが、今季ここまで9ゴールとチームトップの得点源であるMF高橋が出場停止を受けるほか、FW松橋優が右太もも裏の肉離れで戦列を離れてしまったのは痛い。左ひざ後十字じん帯損傷のケガから復帰したGK西川が前節のG大阪戦よりベンチに戻ってきたのは明るい材料だが、台所事情が苦しいのに変わりはない。

　ただ、前節こそ終了間際のゴールでG大阪に屈したものの、その前の3戦は2勝1分けと負けがなく、ここへ来てチーム状況は上向きつつあるのも確かである。

　首位・浦和に対し、再び“シャムスカ・マジック”は通じるか。敵地での勝ち点3確保は、残留に向けても大きな価値があるはずだ。

以上