7月25日(水) 2007 J2リーグ戦 第30節
愛媛 0 - 0 水戸 (19:04/愛媛陸/2,166人)
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愛媛は前節・湘南戦で引き分けたスタメンをベースに、今節はFWにジョジマールをスタメンで起用。湘南戦でタメを作れなかった前線にテコ入れを図った。一方の水戸は怪我のMF村松、ビジュが欠場。機能し始めたボランチ2枚を欠く苦しいメンバー構成でアウェイでの戦いに臨んだ。
当日の愛媛地方は30度近い気温に70%を超える湿度という難しいコンディションでもあったが、結果的にはこの選手起用が機能することなくゲームは膠着。立ち上がりこそ水戸は愛媛のディフェンスラインの背後にロングボールを入れ、押し込もうとしたが「2トップがかぶったり、距離が遠かったり連動できなかった」とFW岩舘が振り返ったように、前線でそのロングボールを収めることはできなかった。
これに加えて「全体的に守から攻への切り替えが遅く、カウンターも分析されていた」と前田監督が語ったように、水戸は中盤でも押し上げる動きが少なくセカンドボールも愛媛がことごとく拾っていった。
それでも、前半はシュート3本に終わった愛媛。「外から見ていても、回していると言うよりもむしろ持たされている感じがした」とMF赤井が振り返ったように、10人になった湘南に守りを固められた前節の展開と同じように攻め手を欠いてしまった。
そして後半に入っても流れを変えられない両チーム。この膠着した状況を打開しようと愛媛は「ジョジマールに当ててDFの裏へ抜けたかった」というMF宮原が高い位置にポジションを取ろうとしたが、「逆に高すぎて絡めなかった」と望月監督が指摘したように、これも効果的なアクションとはならなかった。そして期待のジョジマールにもなかなかボールが入る場面が少なく、74分に交替するまで結局シュートはゼロ。周囲とのコンビネーション不足だけが印象に残る結果となった。
最終的に、愛媛が見せ場を作ったのは終了間際のシーンだけ。宮原から右サイドの赤井に展開し、素早くサイドを突くと、赤井の早いクロスに対してニアでFW内村がつぶれてファーサイドの江後がフリーでシュートを放った。しかし、これは水戸のGK・本間のファインセーブに阻まれ、この試合で両チームがゴールネットを揺らすことはなかった。
結果的に水戸はアウェイで愛媛をゼロに抑えて勝点1を手にしたが、チャンスらしいチャンスを生み出すことはできなかった。「攻守の切り替えは意識の持ち方で修正できるはず」とDF吉本は振り返ったが、ひとりひとりが連戦の合間でできる最低限の努力を重ねていかなければ長いトンネルの出口にたどり着くことはできないだろう。
一方の愛媛も「迷いながら狙いを持った攻撃ができていなかった」とFW内村が悔やんだように、勝点3を得るためには時に大胆にリスクを背負うことも必要。今日もポゼッションを続けながら、サイドから何度か崩しかかった場面を作っていただけに、あとはそれを続けてゴールに近づくことを繰り返していくしかないだろう。
以上
2007.07.26 Reported by 近藤義博
J’s GOALニュース
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