【2007プレシーズンマッチ】
7月26日（木）　19：00KICK OFF / 国立競技場
ＦＣ東京 vs ＦＣソウル（韓国）
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リーグ第18節を終えて12位のＦＣ東京。
リーグ戦中断中の７月26日木曜日、Ｆ東京はＫリーグのＦＣソウルとのプレシーズンマッチを行う。昨年８月５日にもガーロ監督体制の頃、アウェイのソウルワールドカップスタジアムで行われたこの対戦。日本でも活躍し馴染み深い崔龍洙（チェ・ヨンス／現在はＦＣソウルのコーチ）の引退試合でもあった。結果、Ｆ東京はＦＣソウルに０−３で敗れている。国立に迎える今回、当然のことながら、リベンジを果たしたい。

ナビスコカップ準々決勝を終え６日間のオフに入ったＦ東京。オフ開け２日目の練習後、「ここのチームの形というものを、攻撃、守備ともにパターン化して、精度を高めることが大事だと思う」と、福西はこの中断期間でやるべきことを話した。
前半戦を振り返ると、彼が試合後に課題としてよく口にする言葉があった。
『バタついたところがあるから反省しないと』…負けたときだけでなく、勝った試合の後でも厳しい表情でこう話すことが多かったのだ。リードした試合の中でも、自分たちから試合をバタつかせたことを課題にあげ、「状況の変化に対応しきれていないところが数多くあった。（自分たちのパターンをモノにするのに）時間がかかっている」と振り返った。
そしてこの中断期間中については「チームとしてやれる時間を大事に、しっかり取り組めればゲームに入った時に自分たちの形をつくる機会が増えてくると思う」という。

この中断期間を有効に使いたいＦ東京にとって、ＦＣソウル戦は「リーグ戦につながる戦い。後半戦にむけての第一歩になる（栗澤）」べき試合だろう。中断後のリーグ戦、梶山、伊野波の五輪代表招集による不在などを考えても栗澤のパフォーマンスは重要な鍵を握ることになるだろう。「中断後の梶山、伊野波がいなくなることを考えても、（中盤は）いろんな手を考えておかないといけないな」と原監督。その会話の中でも栗澤の名前が繰り返しあげられた。

そして「昂太（森村）みたいなのを試したいところもあるんだ。前でやらせてあげたい思いもあるしサイドもある。ある程度練習試合などで長くやらせて見てみたいという思いもある。いろいろ試せると思いますので…」とも続けた原監督。プレシーズンマッチとなると、リーグ戦でなかなか出場機会が得られない選手たちにとってはアピールの場にもなるだろう。そういう中、中断前の活躍には目を見張るものがあった鈴木も、気を引き締める。「プレシーズンだから、いろんな選手にチャンスがあるわけだし、今のチーム状態を見てもレギュラー争いは激しい。サブの選手を見てもＪリーグの中でも選手層が厚いチームだと思うし、こういう試合でのアピールも大事だし、更に言えば、普段の練習からそういう意識をしていきたいなと思っています」という。赤嶺は「まずは試合に出られるように練習でアピールして、試合に出られたとしたら、Ｊリーグに出場するためのアピールにもなると思うので、出たらしっかり力を出してアピールしたい」と意気込みを語る。「前半戦は、あまり出場時間がなくて、力も出せていないし不満足な結果だった」と振り返るその表情からは、後半戦に向けての思いの強さが伝わってくる。
「６人の交代枠があるから、チャンスを与えながら何人か使って見ていきたいと思っている。」という原監督。その中で中断後にチャンスをつかむメンバーは誰になるだろう。

昨年はアウェイで０−３という大敗となったＦＣソウルとのプレシーズンマッチ。「昨年は負けているので今回はうちのホーム、負けるわけにはいきませんよね。フィジカルが強い。攻撃のときの勢いもあったので、うちもそういうところで負けないようにしないといけないですよね」と意気込みを語った栗澤。６万人が集まったという昨年だけに、今年は国立を青赤に染めて、ＦＣソウルを迎え撃ちたいところだ。

以上

2007.07.25 Reported by 日々野真理