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【2007湘南ベルマーレ 沖縄キャンプ:レポート】ベテランと若手の切磋琢磨。キャンプの先陣を切った湘南が、充実の9日間を終える。(07.01.25)

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●2007湘南ベルマーレ 沖縄キャンプ
1月17日(水)〜1月25日(木)
沖縄県恩納村 赤間運動公園グラウンド
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 31チームの先陣を切った湘南のキャンプは、沖縄は那覇から車で1時間半ほどの距離にある恩納村で行なわれた。午前はフィジカルトレーニング、午後はボールを使った練習やウェイトで汗を流す。不安定な天候の影響で、予定を急きょ変更し、プールやビーチでのトレーニングに切り替えた日もあった。また夜は、湘南やW杯の素材も織り交ぜた映像を用いて、連日のようにミーティングを行なった。

 練習の風景の中でひと際目立ったのが、F東京から移籍加入したジャーンの声である。ゲームの最中、絶えず日本語でコーチングし、選手をコントロールする。ゲームが終われば、仲間に対するフォローも忘れない。合流間もないセンターバックの、積極的にコミュニケーションを図る姿勢に、菅野監督も感心しきりだ。

 指揮官は目を細める。
「指示はもちろん、ジャーンはネガティブなことを一切言わない。失点しても俯かず、前向きな声の出せる選手。今季のテーマでもある“リバウンドメンタリティ”を備えている。去年、うちは連続失点が多かった。言うなれば、サッカーで取られたというよりも気持ちで取られた失点。その意味で、選手たちには『20点は減る』と言った。今年は、仮に1点取られたとしてもそこで踏みとどまり、逆転できる強さを持てると思う」

 ジャーン、さらに清水から加入した斉藤俊秀の存在もまた、若手選手によい刺激を与えているようだ。「俊秀は、感じて動き、周りに伝えることのできる選手。見た目には表れない無形の影響をチームにもたらしてくれる」と、監督も期待を隠さない。事実、「質問しにくる選手もいて、僕も刺激を受ける」と斉藤自身が語ったように、ベテランと若手が切磋琢磨し、チームによき相乗効果が生まれている。

 もうひとり、監督が期待を寄せている選手がいる。広島から1年ぶりに復帰した中里宏司である。
「以前とは違う姿勢を見せている。プレーの質もよくなった。さらに声の存在感を高め、かつて出せなかった、新しい『中里宏司』を今季は見せてほしい」

17日から9日間に渡り行なわれた沖縄キャンプを無事終えて、チームは今日、平塚に帰ってきた。今のところ、レギュラーはほぼ白紙の状態だという。キャプテンもこれから決まる。今後は練習試合を多く組み、実戦でさらに磨きをかける構えだ。発表されたばかりの仙台との開幕戦まで約1ヶ月、沖縄で鍛えた個の力と培ったチームの和をベースに、湘南が開幕まで突っ走る。

以上

2007.01.25 Reported by 隈元 大吾
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