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【山形 2007シーズン新体制発表・新加入選手記者会見】記者会見での樋口靖洋監督、フロントスタッフ等コメント(07.01.17)

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●樋口靖洋監督:
「まず、今シーズンもこのモンテディオ山形で指揮を執れることを、私自身、非常にうれしく思っています。多くの県民のみなさん、サポーターのみなさんの期待に応えられるように、しっかりと誇りをもってこの仕事を全うする、全力を尽くして取り組む決意でいます。
当然、目標としてはJ1昇格ということをしっかり目指して戦っていきたいと思っております。そのために一戦一戦、全力で勝点3を積み上げる努力をしていきます。具体的には、常にJ1昇格を争う順位につけていく、そして最後にそれを達成する。昇格争いに常に加わっていくということをしっかりとやっていきたいと思っています。

戦い方としては、昨年1年間通して、我々は一貫して同じ戦い方をしてきました。それを今年も継続してやっていきたいと思っています。昨年1年戦ってみて、多くのゲームで我々はゲームを支配することができたし、どのチームとやっても手応えをつかめるような戦い方ができました。ただ、それが勝点に結びつきませんでした。その部分をしっかり整理して、やり方を継続し、成長させていくことで、勝点を積み上げていきたいと思っています。
具体的に言いますと、攻守のイニシアティブを執るサッカー、相手がこうするからこうするというリアクションではなく、常に我々からアクションを起こす守備、アクションを起こす攻撃というのをやってきております。我々の昨年の良さであるボールを支配することを継続し、その中でゲームを支配する。昨年、勝点3を取れなかった大きな要因である、ボールを支配するだけでなく、しっかりとゲームの流れをコントロールしながら戦っていくことをしたいと思っています。具体策を3つ挙げると、
1.守備でゲームをコントロールする。
 ゴールを守るという守備ではなくて、いいボールの奪い方をするという守備を掲げたいと思います。
2.常にゴールをめざす攻撃。
 ボールをポゼッションするだけでなく、常に隙があればゴールに向かうんだという意識を徹底して植え付けていきたいと思います。そのためには、人が動きボールが動く、速くて厚みのある攻撃をしっかりと実践していきたいと思っています。
3.攻守のバランスを保つ。
 攻守のバランスを保つためには、リスクを冒さなくなってしまいがちです。しかし、やはり攻撃はリスクを負って出ていく。その中で、しっかりとリスクマネージメントをする。そのバランスをしっかりと保った状態で、ゲームを進めていきたいと思っています。

今シーズンは選手の編成にあたって、昨年中心となって活躍した選手が何人か抜けました。また、ベテランの選手たちも引退という形で抜けて、大きくチームの構成が変わりました。ただ、昨年やってきたことを継続できる選手が残り、また新たに加わった9名のメンバーは我々のやり方をしっかりとやっていくなかでそれぞれの個性を発揮できるメンバーだと思っております。決意を新たにして、今シーズン、目標達成のために全力尽くしていきたいと思います。よろしくお願いします」

Q:新加入の各選手に対する期待をお願いします。
「●遠藤大志:印象として、非常にミスの少ない、安定感のあるプレーヤー。GK3人でしっかりと競争力を高める中から、それぞれが成長して、1つのポジションを争ってもらいたい。年齢もGKのなかではいちばん上になりますので、精神的なリーダーという役割もぜひ期待しています。
●鷲田雅一:高さ、強さ、速さを兼ね備えたDF。山形でのプレー経験もあり、DFライン8人のなかでいちばん年上になります。そういう意味でも、リーダー的な存在としてぜひ活躍してほしい。彼や園田が入ったことで、センターバックの競争力が非常に上がったと思います。昨年は小原とレオ(レオナルド)の2人が基本的には中心として出ざるを得ない状況だったのが、彼らの加入によって大きく競争力が上がりチーム力を上げることになると思っています。
●石川竜也:実績をもった選手、特にJ1での実績をしっかりともった選手。その経験をぜひ山形で発揮してもらいたい。特に、クロスの精度は非常に魅力があります。昨年第4クールの東京V戦で、彼からのクロスで我々が敗戦を喫したという嫌な思い出もあるのですが、それをぜひ、山形で多く出してもらうように期待しています。
●園田拓也:我々の練習に一度参加していて、彼のプレーを観ているんですが、非常に強さとクレバーさを兼ね備えている。紅白ゲームのときに、彼がヘディングで1点取りました。非常に声の出る、コーチングのできる選手なので、早く慣れて、レギュラーポジションを獲る勢いを出してほしいと思っています。
●佐藤健太郎:彼にも一度練習に参加してもらっていて、私も彼の試合を関東へ観に行ったことがあるのですが、非常に技術的に高い。それから、広い視野を持っている。キックの精度も高くて、中盤の選手としてゲームを組み立てる上で必要な要素をしっかりと兼ね備えていると思います。中盤のポジション争いは非常に激しくなると思いますが、ぜひそこで競争力を上げることを望んでいます。

FW4人は、全員若いFWです。いちばん上が24歳の北村ですが、それぞれ特長をもった選手が今回集まってくれたと思います。新加入の4人、それから残った林、根本、坂井の7人がそれぞれの持ち味を出し、彼らをうまく組み合わせることで、レアンドロの穴をしっかり埋めていけると思っています。
●北村知隆:攻撃ゾーンでしっかりと仕掛けができる選手。特に横浜FCには昨年4連敗で1回も勝てなかった。非常に嫌な相手から、いい選手が来たと思っています。攻撃ゾーンで仕掛けるプレーというのをぜひ発揮してもらいたい。
●豊田陽平:私が横浜FMでコーチをしてたとき、名古屋時代の彼の印象が非常に強く残っています。いわゆる攻撃の起点になる選手と見ています。試合が終わったあとに、松田とか中澤が『あの選手、凄いよ。ケツがデカくてボールが見えない』ということを話していたのを憶えています。そういうポテンシャルの高さを、ぜひ発揮してもらいたい。
●横山拓也:左利きで、攻撃でちょっと違うアクセントをつけるという意味で、非常に大きな武器になる。印象としては、シャープな動き。動き出しの早い選手だし、キレのあるプレーで、北村同様、仕掛けていってゴールを狙える、そういう印象を持っています。彼のそういったシャープな動きを期待しています。
●高橋駿太:彼も一度練習に参加していて、プレーもしっかりと観させていただきました。ボールポゼッションのトレーニングをしたときに、まったく異和感なく、いい位置でボールを受けてシンプルにプレーをしてさばけるという、非常にセンスを感じさせるプレーをしてくれていました。高校卒ではありますが、1日も早くポジションを脅かす、あるいはポジションを獲るという姿勢をもって、ぜひ彼のサッカーセンスを発揮してくれればと思っています」

Q:レアンドロ選手の移籍は痛手だと思いますが、そのためのFW4人の補強でもあると思います。全体的にFWにどういったプレーを期待しているかをお願いします。
「昨年やってきたことを継続していくという意味では、奪ったボールをしっかりと前で収める選手、そこはレアンドロがかなり大きな役割を担っていましたが、ポイントをつくってサイド攻撃をする、あるいはポイントをつくって人が追い越していって厚みのある攻撃をする。そういったことは今年も継続してやっていきたいと思っています。今言ったように、今回入った選手も残った選手も、それぞれの持ち味を出すことで、レアンドロの穴を埋めるということではなく、新たな山形のカタチ、あるいはこれまで継続してきたやり方の精度をより高めるということをやっていきたいと思っています」

Q:30歳代の選手が2人しかいないということで若いチームに生まれ変わったわけですが、それを受けて、監督として感じる印象はありますか?
「年齢が若くなったということですが、平均年齢自体はそれほど変わってないんですね。幅が縮まったという状態だと思います。高橋健二、太田雅之といったベテランが精神的な支えというか、メンタル的なリーダーだったと思います。彼らが抜けたことは仕方のないことなので、ポジティブにとらえて、新たなパーソナリティ、山形のカラーというものをしっかりつくっていきたい。ただ、彼らが残してくれた、サッカーに対する真摯な取り組みの姿勢、トレーニングにおける妥協を許さない集中力、そういったものは、当然同じようにやってきた選手たちは伝統として受け継いでもらいたいし、そこに新たに、いい意味でのパーソナリティを加味して成長していきたいと思っています。そういうきっかけにしたいと思っています」

Q:中盤の加入が佐藤選手ひとりで、抜けた数より少ないのですが、それについてどのように考えていますか?
「中盤は、今ここにいる佐藤を含めて9名の選手でポジションを争っていくことになると思います。ただ、基本的にはほとんどが昨年やっていた選手で、特に攻守両面での要になる部分で、これまでのやり方は理解してくれていると思いますし、それぞれの持ち味をうまく組み合わせながらやっていくことで、抜けた選手の穴は十分埋められると思っています」

Q:去年はチームキャプテンを置かずにやってきましたが、今年はどうお考えですか?
「昨年もシーズンの最初には『置きたい』という話をしましたが、今年はベテランが抜けてチームが少し変わるということで置くことを考えています。ただ、キャプテンになることで選手が負担に感じてもいけないし、求めるところがしっかりとできるかというパーソナリティを見極めたうえで、チームが変化するきっかけとしてはそういうところも考えています」

Q:今年のチームコンセプトとして3点掲げていましたが、J1昇格という目標を掲げるなかで、昨年できなかった現実を踏まえて何かを変えていかなければならないと思います。変えていかなければいけないところをどのように考えていますか?
「これは昨年の最後の試合のあとで総括としてお話ししましたが、ゲームをコントロールする能力をチーム全体として身につけていきたい。90分のゲームのなかで、我々の時間もあれば相手の時間もある。我々の時間のときに点数を取りたいし、相手の時間でどれだけしのげるか、そういったゲームの流れをコントロールする、と。ボールの支配に関しては、客観的なデータから、あるいは私の主観的な見方も含めて、どのチームに対してもかなりできている。ただ、いかんせん、ゲームをコントロールすることができなくて、1点差の敗戦あるいは同点といったところで勝点を失っている。ゲームコントロールというのはすごく漠然とした言い方かもしれませんが、そこをしっかりとコントロールしながらゲームを進めていくといったところを大事にしたいと思います」


●平野勝哉 強化育成部アドバイザー:
「平野と申します。どうぞよろしくお願いします。
仕事の内容は、今までのスカウトというところまで踏み込んだ内容ではないのですが、高校あるいは大学の試合を観ながら、いい選手の情報をクラブにお教えするということ。理事長からの直々のご指名でございましたので、光栄に思って一生懸命やらせていただく所存でございます。
ただ、今までと違った環境での仕事になりますし、昨年1月にアントラーズを退職しまして、高校・大学の試合も全然観ておりません。したがって、1年間のブランクがあります。なんとかご期待に添いたいと思ってはおりますが、当面は若干不安があるなかでのスタートというのが正直な気持ちでございます。
昨年末に山形に誘っていただいて、先般の高校選手権あるいは大学選手権等も観戦に行ってまいりました。今後、そういった大会にも極力足を運んで、自分なりの勘を取り戻したいなと思っております。幸い、これまで構築してきました全国の高校・大学の先生方とのネットワーク、あるいはJリーグの各クラブ・スカウトの人たちとのつながりもまだ生きております。そういった情報網をうまく使って、的確な情報をうまくつなげられるようにしたいという感じでおります。
みなさま方には何かとご支援いただくことになろうと思いますので、よろしくお願いします」

Q:活動の拠点は山形ではないということなんでしょうか?
「こちら(山形)に常駐という形ではございません。今は茨城県の鹿嶋に住んでおりますけれども、鹿嶋にいて電話等で連絡を取り合いながら、いろいろな大会を観に行くという形になると思います」

Q:就任が決まってからの短い期間ですが、山形というチームをご覧になっての印象や、補強していくうえでのポイントを教えていただければと思います。
「恥ずかしながら、まだゲームを観たわけでもありませんし、理事長や一部のフロントの方とは昨年お会いしているものの、ほかのみなさんにはさっきごあいさつしたぐらいで、これから勉強することになります。ただ昨年、練習場、試合会場、スタジアムをご案内いただいて、環境的には恵まれたクラブだと思っています。そういったなかに獲るべき選手を誘ってこれれば、彼らもうまく成長できるのではないかなと思います」

●高橋健二氏(今シーズンからフロント入り):
「こんにちは。今回、フロント入りすることにしました。フロントに入ってモンテディオを側面から支えていくことによって、自分自身、人間的にも成長できるのではないかなという気持ちからフロント入りすることにしました。一からの勉強ですけれども、モンテディオのために、これまでと変わらないぐらい一生懸命頑張りたいと思います。よろしくお願いします」

●太田雅之ユースコーチ:
「こんにちは、太田雅之です。今年、ユースのコーチをやらせていただくことになりました。指導者としてはゼロからのスタートなので勉強する部分もありますし、また、期待されている部分も感じています。勉強しながら、少しでも多くの選手をトップに送り出せるように、監督を最大限バックアップしながら頑張っていきたいと思います。よろしくお願いします」


以上
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