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【FIFAクラブワールドカップ準々決勝:全北現代 vs アメリカ レポート】メキシコ流という魅惑。若い全北現代を振り切り、クラブ・アメリカが準決勝へ。(06.12.12)

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●TOYOTA プレゼンツ FIFAクラブワールドカップ ジャパン 2006 準々決勝
2006年12月11日(月)19:20キックオフ/国立
全北現代 0-1 アメリカ

得点者:79' リカルド・ロハス (アメリカ)
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全北現代モーター(以下、全北現代)は若かった。経験不足の比喩というだけではない。実際に若い選手が多いチームだった。GKのグォン・スンテと、プレースキックの大半を務めたMFの22番・キム・ヒョンボムは22歳、左サイドバックに入った2番・チェ・チョンスルは19歳。ベンチにも20歳前後の選手がずらりと並ぶ。ワールドカップに2度出場しているベテランDFのチェ・ジンチョルを筆頭に、30歳台の経験豊富な選手をセンターバックとボランチの一角に配したが、それでもFIFAクラブワールドカップという大舞台の序盤では、やはり「若さ」のマイナスの部分が先行してしまった。

「前半の序盤で萎縮してしまった」(チェ・ガンヒ監督)。前半のシュート数は全北現代の2本に対して、クラブ・アメリカ(以下、アメリカ)は12本。ボール支配率もクラブ・アメリカが60%と、ゲームを支配されてしまった。

もっともそういった試合展開となった要因は、全北現代の若さだけではない。アメリカの巧さも随所に光った前半だった。激しくプレスをかけてボールを奪いたいという全北現代の気概をそぐような、独特のリズムの“憎い”ボール回し。プレッシングを一つの拠り所とするチームにとって、プレスをいくらかけてもかわされるという展開は、想像以上に疲労を感じるものだ。

アメリカはそのメキシコ独特のポゼッションから、またときにはカウンターからシュートまで何度も持ち込んだ。しかし全北現代も最後の一線で体を張り、楽にシュートは打たせない。前半だけで12本のシュートを放ったクラブ・アメリカだったが、枠内に飛んだのは9番・カバニャスの1本のみ。最終局面での崩しの一手にもの足りなさは残った。

ハーフタイムをはさんだ後半、萎縮していた全北現代は息を吹き返す。左サイドのキム・ヒョンボムとチェ・チョンスルが、若さを前面に押し出したがむしゃらなプレーで左サイドを活性化。アメリカの右サイドバックの3番・カストロはメキシコ代表のメンバーだが、そのカストロにひけを取らないプレーを見せた。

一方、やや押し込まれる形となったアメリカも、ルイス・フェルナンド・テナ監督が残り20分を切ったところで13番・モスケーダを投入。試合後の記者会見でメキシコのメディアから「なぜモスケーダを先発で使わなかったのか」と問われたテナ監督は、「後半の方がスペースができて、彼が生きると思ったからだ」と答えた。つまりアメリカにとってモスケーダは攻撃の一つの鍵ということなのだろう。

「モスケーダが入ったことでボールの支配も高まったし、ゴールへの選択肢が増えた」(テナ監督)。アメリカは79分に、9番・カバニャスのシュート性のクロスに16番・ロハスが体ごと突っ込んで決勝ゴール。現地からも多数駆けつけた陽気なサポーターとともに、バルセロナが待つ準決勝へと駒を進めた。

以上

2006.12.12 Reported by 寺嶋朋也(サッカー新聞エルゴラッソ編集部

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