9月20日(水)ヤマザキナビスコカップ 横浜FM vs 鹿島(19:00KICK OFF/日産ス)
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-スターティングメンバーは、試合開始約2時間前に各試合のスコアボード「試合詳細」に掲載されます-
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「最悪です」
16日のJ1第23節の福岡戦を終えてバスに乗り込む久保竜彦は、何度も繰り返した。ビューティフルな左足シュートで先制弾を放ったにもかかわらず、それを帳消しにするようなレッドカード。試合は10人の横浜FMが2ゴールを追加して完勝。やはり本人の頭には、次の大事なゲームに出れないことがこびり付いていた。
ポイントゲッターの不在が、この一戦に与える影響は小さくない。1−0以上で勝たなければならない横浜FMとしては、鹿島のラインをワンプレーで崩す可能性のあるドラゴンがいないと前線が機能しない危険性もある。
「ケガは心配だが、思い切ってやる」と闘志を燃やす坂田大輔。スターティングメンバーのワントップには、坂田か安定感のある大島秀夫のどちらかを選択するだろう。
水沼貴史新監督となってからの横浜FMはJ公式戦3勝2敗、11得点・4失点。一時の得点力不足は解消されたかのように見える。しかし3ゴール以上をあげた3勝は京都・甲府・福岡と下位チーム。真価が問われるのは、やはり上位との対戦だ。
この一戦、カギを握るのは上野良治ではないか。福岡戦の3点目、ドゥトラのクロスと山瀬功治のフィニッシュシーンに目がいきがちだが、実はドゥトラのアシストの前、上野の好パスがゴールへのプロセスのリズムを作っている。左足での何気ないパス。しかし、軽くカーブをかけてドゥトラの走るほんの一歩前にコントロール。これでドゥトラはクロスへすぐに移行することができた。ベテランのテクニシャンじゃないと、こういう‘ていねいさ’は出てこない。ダブルボランチのパートナーが献身・実直型の河合竜二だけに、職務の分担もスムーズにできる。
対する鹿島は、J1・23節でツートップを柳沢敦&アレックス・ミネイロから、ダ・シルバ&田中康平にチェンジした。この試合では、結果を出したニューコンビに懸けるのか、それとも刺激を受けたふたりに託すのか。リーグ戦なら、この流れをとりあえず続けるべきだが、カップ戦の2戦目という状況では、監督の考えは複雑にならざるをえない。
先日、鹿島のあるOBが「今の若い選手たちからは、絶対にやってやるぞという、燃えるものがほとばしっていない」と熱い目で話していた。しかし、そんな中で「深井正樹のプレーには、全力を出し切る姿勢があふれている」とも続けた。
2002年のヤマザキナビスコカップ以来Jタイトルから遠ざかっている強豪クラブにとって、そろそろ歓喜をサポーターと地元に与えなければならない。
また野沢拓也、増田誓志、内田篤人、青木剛などポテンシャルの高い若手を進化させるためにも、栄冠がまずひとつ欲しい。ベテランから若手へ、世代交代や新陳代謝が難しいのは世界中のどのクラブでも同じこと。成功かどうかは。要は、結果、タイトルだ。
ここ数年、Jリーグファンは素直な動向を示している。それは、好カードは通常よりも観客数が増加するということ。それは数%かもしれないが、Jリーグの進化の小さな印しでもある。この一戦も、両チームの基礎票に、何割増しかのファンが駈けつけてくれるのではないか。
見応えのあるゲーム、カップ戦ならではの面白さ、互いのゲームプランの『あや』、そして意地。平日のナイターとはいえ、この蹴闘を見逃さないほうがいい。
以上
2006.09.19 Reported by 池田博人(インサイド)
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