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【J1:第23節 川崎F vs 磐田 レポート】中山の今季初ゴールもあって磐田が逃げ切り。今季最多となる4失点を喫した川崎Fは3位へと後退。(06.09.18)

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9月17日(日) 2006 J1リーグ戦 第23節
川崎F 3 - 4 磐田 (19:04/等々力/15,482人)
得点者:'15 我那覇和樹(川崎F)、'37 福西崇史(磐田)、'51 ジュニーニョ(川崎F)、'57 カレンロバート(磐田)、'78 中山雅史(磐田)、'87 前田遼一(磐田)、'88 我那覇和樹(川崎F)
★ハイライト&会見映像は【こちら】
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知り合いの記者が「見た?」と唐突に聞いてきた。ぼくはまだ見ていなかった。慌てて手にした先発メンバー表には、意表を突く名前が記されていた。中村憲剛はベンチスタートだった。

関塚監督の勝負に対するこだわりは並大抵のものではない。ヤマザキナビスコカップ準決勝第2戦の日程が決定した後「他の3チームはリーグ戦は土曜日なのに、うちだけは日曜日だ」と強硬に日程の変更をフロントに要求していたという。もちろん結果的に日程は動かせなかったのだが、そうしたちょっとした部分での勝負のこだわりが、今の順位の裏付けとなっている。とにかく目の前の試合は全部勝ちに行く。そんな関塚監督が、先発メンバーを変えた。もちろん同僚の選手たちは、たとえば我那覇和樹が「うちは誰が出ても戦力は変わらない。そこは問題ないと思う」と口にしている。ただ、それにしても前半の戦いは、明らかに磐田の一方的なペースとなっており、状況証拠としてではあるが、川崎Fがメンバーを落とした事を証明する結果となった。

前半は流動的な磐田の攻撃を川崎F守備陣が捕まえきれず、ズルズルと押し込まれる展開に。特に福西崇史の動きをつかみきれず、終始押し込まれてしまった。川崎Fの攻撃の切り札的存在の森勇介は服部年宏に完全に抑え込まれ、太田吉彰の機動性にも付いていけず、苦しい時間だけが過ぎていった。

そうした中で前半15分に我那覇が先制ゴール叩き込む。今野章からジュニーニョを経由してボールを受けた我那覇は、相手選手のアプローチを受けながらも右足を振り抜いてゴールをねじ込む。高い難易度のゴールであり、なおかつ押され気味の試合展開だったこともあって川崎Fの希望となるはずの得点だったが、37分に右サイドを破った太田からのクロスを相澤貴志がDFと交錯する不運もあってクリアミス。足元へ転がってきたボールを福西がきっちりと決めて同点に追いついた。

「0−0、もしくは1−1でいけばチャンスはあると思っていた」と関塚監督は試合後に語ったが、ゲームプラン通り後半開始から中村憲剛を交代出場で投入。後半は立ち上がりから圧倒的な川崎Fペースになる。

51分のジュニーニョの勝ち越しゴールを皮切りに後半は攻撃的な両チームによる得点の奪い合いの様相を呈する。57分にはカレンロバートが同点ゴールを決めると、78分には中山雅史が今季初ゴールとなる逆転ゴールをねじ込む。負けられない川崎Fはここから猛攻を仕掛けるが、その焦りが裏目に出たのか87分に決定的な4失点目を喫した。

本来であればここで試合は終わるのだが、ここから川崎Fが追い上げを見せる。失点直後の88分に我那覇が1点差に追いすがるゴールを決め、さらに攻勢を強めた。ロスタイムにはセットプレーから同点ゴールを奪ったかにも思えたがオフサイドによってノーゴールに。中村の鬼気迫る働きにも引きずられ、川崎Fが攻め続けたが結局そのまま決着の瞬間を迎えた。

磐田は前節の7得点に引き続き4得点。攻撃の好調さを伺わせる試合内容だった。一方の川崎Fは、水曜日の千葉とのヤマザキナビスコカップ準決勝第2戦を視野に入れた戦いを強いられており、それによって本来の形を出せなかったのは不運だったとも言える。ただ、逆に言うと、こうした過密日程を勝ち切る選手層がまだ川崎Fには備わっていないということも示したとも言えるだろう。

OBマッチで盛り上がった試合前だったが、その盛り上がりを試合結果に結びつけられず敗戦。順位でも2位を浦和に明け渡し3位に後退。悔しさを噛みしめる一戦となった。

以上

2006.09.18 Reported by 江藤高志
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