9月16日(土) 2006 J1リーグ戦 第23節
名古屋 3 - 1 新潟 (19:00/瑞穂陸/9,308人)
得点者:'17 本田圭佑(名古屋)、'23 ヨンセン(名古屋)、'36 オウンゴ−ル(新潟)、'74 津田知宏(名古屋)
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今節の名古屋の布陣・3−4−3は、いつもと様相が違った。というのも、スタメンに定着し、監督からの信頼も厚いボランチ・山口がベンチスタート。代わりに渡邊が左サイドに入り、金と藤田のダブルボランチで、本田がいつもよりひとつ前、3トップの左でプレーした。今週、体調を崩して入院していた本田だが、「彼は前でプレーしたほうが活きる」(フェルフォーセン監督・名古屋)とのことで、監督の期待に応え、病み上がりとは思えないプレー。杉本やヨンセンとポジションを巧みに入れ替えながら、前線で躍動した。
前半から、中盤を支配し、攻撃の場面では人数をかけて攻め上がっていた名古屋。惜しいチャンスを作っていたが、反面、新潟のカウンター攻撃をギリギリのところで止め、15分までにイエローカードが2枚、ペナルティエリア付近のFK2本を含め、危険なエリアでFKを3本も与えていた。しかし、GK楢?をはじめ、鉄壁の守備で危機回避すると、そこから自分たちの流れにしっかり持って行く。
17分。杉本が自陣の右サイドでボールを奪うと、前線へドリブル突破。ゴール際まで持ち込むと、シュートではなくパスを選択。逆サイドに飛び出していた本田がゴール左隅に決めて先制。本田はホーム3試合連続ゴールで、チームに流れを引き寄せた。さらに23分、またもや杉本が右サイドをドリブルで持ち上がると、1点目と同様、今度はヨンセンにパス。1点目の再現となるゴールが決まり、新潟を突き放した。
ゴールを挙げた本田とヨンセン、そして2アシストを決めた杉本と、3トップの活躍で俄然波に乗る名古屋。しかし、新潟もこのままでは終わらない。徐々に攻撃のペースをつかみ、36分、CKに持ち込むと、これがオウンゴ−ルにつながり、1点を返す。勝負はまだ分からないといった状況に持ち込み、後半へ。
ハーフタイム、それぞれの監督は「守りに入らず3点目を取りに行け」(フェルフォーセン監督・名古屋)「攻撃から守備への切り替えを早く」(鈴木淳監督・新潟)と指示を出す。名古屋は攻撃の、新潟は守備のポイントをと、対照的な内容だった。この指示がお互いはまったのか、後半序盤は膠着したゲームが続いた。ところが、新潟はDFの要・センターバック中野が後半10分にケガで交代。対して名古屋は、渡邊に代わってスーパーサブの津田を前線に投入し、本田を左サイドハーフに下げると、流れは一気に名古屋へと傾いた。
名古屋は何度か惜しいシュートの場面を作り、もどかしい時間帯が続く。しかし74分、ノリに乗っている津田がまたも大活躍する。中央で新潟DFがクリアしたボールを杉本がキープ。シュートを放つと、これが惜しくもポストに当たってしまう。ところが、このボールを津田が拾うと、右足を思い切り振り抜いてシュート。ボールはゴールネット左隅に突き刺さり、決勝点となるゴールを決めた。
「少しずつだが、チームは進んでいる」。試合後、フェルフォーセン監督が語った言葉には、苦しんでいた胸の内が垣間見えた。4連勝して下位グループを脱出したものの、4試合勝ち星なしで13位に甘んじていた。チームは足踏みしてしまったかと思われていたが、苦手の新潟に初勝利(これまでリーグ戦で2分3敗)した今節の勝点3は、チームにとって新たな上昇気流をもたらすだろう。
新潟は、守備についての課題が記者たちから浴びせられた。「この1週間で修正したい」と鈴木監督は苦しみながら答えたが、GK北野は「やられたという感じはしていない。ミスからの失点だから、立て直せる」と語った。確かに今日の新潟は中盤のプレスが甘かった。攻撃の際もなかなか中盤でボールが落ち着かず、新潟の持ち味である効果的なカウンターが見えなかった。やはり守備あっての攻撃。修正は必要だろう。
守備にまわらず3点目を取りに行った名古屋の攻撃が、新潟を上回った結果となったが、藤田は言う。「まだこれでチームが本調子になったわけではない。1試合ずつ、ひとつずつ上を目指していく」と。この言葉の意味を、リーグ戦が終わったときにチームがしっかりと理解できているような成長をしてほしいと願う。
以上
2006.09.17 Reported by 茂木美佐子
J’s GOALニュース
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