●AFCアジアカップ2007予選大会 グループA
9月6日21:20キックオフ(日本時間)/イエメン・サナア
日本代表 対 イエメン代表
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3日(日本時間4日)のサウジアラビア戦(ジェッダ)の惜敗から中2日。オシムジャパンは強硬日程の中今日6日、2007年アジアカップ予選A組の第4戦・イエメン戦(日本時間215時20分キックオフ)を迎える。まだチーム作りを始めた段階で勝負にこだわらないオシム監督だが、ここで星を落としたらアジアカップ本大会出場が微妙になる。そう考えると、今回のイエメン戦は多少なりとも勝ちにこだわらなければならない部分も出てきそうだ。
白星を奪うためにも、まずはチーム全体がフレッシュさを取り戻す必要がある。そこで指揮官はスタメン入れ替えを検討している様子だ。5日の公式練習で実施したフォーメーション練習でも、鈴木啓太(浦和)、加地亮(G大阪)、駒野友一(広島)に代わって、先発組に羽生直剛(千葉)、長谷部誠(浦和)、二川孝広(G大阪)を入れていた。基本布陣の3ー5ー2はサウジアラビア戦途中からと同じだが、メンバー変更で戦い方も変わる。果たして新戦力投入はチームに活力をもたらすのか。知将の采配に改めて注目したいところだ。
ここまで3試合が終了した時点でのA組の状況を見ると、サウジアラビアが勝ち点9、日本が勝ち点6、イエメンが勝ち点3、インドが勝ち点0。今回イエメンに負けるようなことがあれば、3位転落も考えられるだけに、絶対に負けられないゲームといえる。
サウジアラビア戦の後、指揮官は中盤のバランスの悪さと不発だったサイド攻撃についての不満を隠さなかった。イエメンの首都・サナア入りしてからも、サイド攻撃からFWと絡んでフィニッシュまでもって行く形を何度も繰り返したのだ。
5日の前日練習でも、サイドの2対1からスタートし、ペナルティエリア内のFW2人、DF2人と一緒になって4対3+GKでゴール争う練習(ハーフコート)を入念に実施していた。そんな意識向上と両アウトサイドの入れ替えで、オシム監督はサイド攻撃の活性化を図ろうとしている。
「サイドにしても真ん中にしても多く動いて早く局面を打開することで選択肢が増える。数的優位の状況を多く作れるように意識したい」と、右サイドに入りそうな羽生は強調していた。守りの堅いイエメンを崩すためにも、頭を使った動きが求められそうだ。
羽生をはじめとして、控え組に甘んじてきた選手たちにとって、この試合は重要なアピールの場。チーム発足のトリニダード・トバゴ戦からここまで、オシム監督は比較的同じメンバーを起用しつづけてきた。けれども今回はやる気に満ちた新戦力を送り込んだ方がプラスになると判断したのだろう。
かつてジーコジャパン時代にもこうした試みが数回あったが、チャンスをもらった控え組の選手がいい仕事を見せられず、指揮官の信頼を勝ち取れなかった。今のオシムジャパンはチーム作りの段階だが、厳しい競争があるのもまた事実。代表に定着するには限られたチャンスをモノにしなければダメ。そういう意味でも、先発するであろう長谷部や二川の動きに注目したい。
イエメン戦のもう1つの大きなポイントは、ピッチ状態の悪さと標高2300mの高地という環境だ。試合会場であるアリ・モーセン・スタジアムは芝がボコボコ。ところどころに穴が空いており、選手たちも「状態はかなり悪い」と不満を露にした。加えて酸素が薄い。サナアは標高3000mのところと同じ酸素濃度だという。「走っていると少し苦しくなる。特に最初がきつい」と羽生も話していた。そんな特殊環境でムダ走りを多くするミスパスや判断ミスが出たら、自分の首をしめることになりかねない。オシムジャパンの理想は素早くパスを回して相手を崩すサッカーだが、そればかりにこだわりすぎるのも問題だ。今回は相手を見つつ、時にはタテに蹴り出してシンプルにプレーすることも必要だろう。その場その場の状況に合ったインテリジェンスを発揮することで、確実に勝利に近づけるはずだ。
強行日程で移動し、練習に明け暮れた中東遠征も残すところイエメン戦のみとなった。オシムジャパンが始まってから、これだけじっくりと練習できたのも初めて。「ちょっとずつだけど監督のやりたいサッカーが見えてきたのかな」と巻誠一郎(千葉)も手ごたえを口にした。こうした努力を結実させ、選手たちの自信にするためにも勝利という結果がほしい。次につながるようないい内容のサッカーを見せ、イエメンをしっかり叩きたい。
後がないイエメンは地の利を生かして積極果敢に来るだろう。そんな相手と同じペースで戦っていたら思うツボ。相手の出方を見つつ、頭を使ったサッカーをすることが不可欠だ。わずか3日前、「子供のサッカーをしていた」と指揮官に酷評された選手たちの奮起に期待したい。
以上
2006.09.05 Reported by 元川悦子
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