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【日本代表 vs サウジアラビア代表 プレビュー】決戦前夜も1時間半の猛練習。過酷なコンディションをはね除け、大きな前進を見せたいオシムジャパン。(06.09.03)

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●AFCアジアカップ2007予選大会 グループA
9月3日20:30キックオフ(現地時間)サウジアラビア・ジェッダ
日本代表 対 サウジアラビア代表
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「この時間でこんなに暑いなんて…。だからこそ相手を疲れさせないといけない。そのために速くボールを回すこと。単に走っているだけじゃダメ。パスも工夫して1mでも多く相手を走らせることが大事だと思う」

2007年AFCアジアカップ予選2007の大一番・サウジアラビア戦を控えたプリンス・アブドゥラ・アルファイサル・スタジアムでの前日練習後、田中マルクス闘莉王(浦和)は汗びっしょりになりながらこう言った。22時を過ぎているというのに、気温は33度、湿度も70%を超えている。猛烈な暑さは過密日程と連日のハードトレーニング強いられてきた選手たちには辛いに違いない。明日も同じようなコンディションが予想されるが、何とかこの苦境を乗り越え、指揮官が理想とするサッカーへの「着実な前進」を示したい。

8月9日のトリニダード・トバゴ戦(東京・国立)から始動した新生ジャパンが3度目の国際Aマッチを迎える。初のアウェーゲームは強豪・サウジアラビアが相手。90年北京アジア大会での初対決以来、3勝1敗と分のいい相手ではあるが、今回は敵地。相手も積極果敢に攻め込んでくるだろう。

にもかかわらず、オシム監督はサウジアラビア対策もしなければ、練習量を落としてコンディションを整えることもしなかった。試合前日の2日も、豊富な運動量を駆使した攻守の切り替えを強調する実戦練習を1時間半にわたってみっちり行ったのだ。

2日20時半(日本時間3日2時半)からのトレーニングはストレッチの後、4種類のビブスを使った6対4から始まった。その後、3対2、6対4+GK、6対6+GK(ハーフコート)、11対11(オールコート)へと、少しずつ難易度を増していった。

日本代表のスタメンが予想できたのは、6対6+GKのトレーニングの場面。オシム監督はGKに川口能活(磐田)を置き、加地亮(G大阪)、坪井慶介、闘莉王(ともに浦和)、駒野友一(広島)の4人をDFに並べる。その前に鈴木啓太(浦和)と阿部勇樹(千葉)を配置したのだ。彼らと対峙するオフェンス組の2トップには巻誠一郎(千葉)・田中達也(浦和)のコンビが入った。

ホームのサウジアラビアは、ドイツワールドカップ惨敗のショックを跳ね除ける意味でも、この日本戦に勝負をかけてくるはず。となると、守備の安定は欠かせない。オシム監督はすでにイエメン戦を経験し、連携面で計算できる最終ラインとボランチの面々を置いて、まずは一戦目を迎えるつもりだろう。

攻撃陣も巻と田中の2トップが確実視される。ちょうどこの練習をやっている時、逆のハーフコートで遠藤保仁(G大阪)と三都主アレサンドロ(浦和)がFK練習を行っていた。試合対策もやっていない状況で、ゴールを奪う最も有効な手段はセットプレーである。その力を持つ彼ら2人もスタメンが有力だ。途中出場にサプライズはあるかもしれないが、結局のところ、先発はイエメン戦と全く同じということになる。

オシム監督は「理想は内容の伴った結果だ。それが求められない場合には、チーム状況を見分けなければいけない」と語り、あくまで内容重視の姿勢を見せている。サウジアラビア戦は公式戦だが、指揮官にとっては「チーム作りの最初の過程」でしかない。「考えながら走るサッカー」にこの3日間のトレーニングでどれだけ近づけたのか…。サウジアラビア戦では勝ち点3以上にそれが問われる。

前回のイエメン戦(8月16日・新潟)を振り返ると、指揮官は「今日はボール回しが非常に遅かった。駅の数が多い各駅停車のようだった」と苦言を呈している。合格点が与えられたのは、申し子・羽生直剛(千葉)が出てきて、的確な走りで流れを変えた後半だけだった。
今回は新潟以上に暑い湿度がある。ムダなエネルギーを消耗せず、相手に走り負けないためにも、より合理的サッカーを実践するべきだ。あまりに多いムダ走りは自分たちの首を閉めることになりかねない。特殊な状況下だからこそ、より頭を使った戦い方を考えていかねばならない。

そんな日本に挑んでくるサウジアラビアはまさに本気モードだ。ドイツワールドカップのチームを率いたブラジル人のパケタ監督が留任しており、大会前と同じコンセプトでチーム強化を続けている。ベテランFWアル・ジャバーらが引退したものの、ドイツで戦った中心選手は残留。経験と実績を兼ね備えている。若く国際経験に欠ける日本にとってはやや高いハードルになりそうだが、賢さと運動量と闘争心という「日本らしさ」を前面に押し出すこと。それが未来につながる勝利への条件だ。

6年ぶりのサウジアラビア対日本戦。美しいサッカーにはならないかもしれないが、意地と意地の激しいぶつかり合いが見られそうだ。

以上

2006.09.03 Reported by 元川悦子

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【今後の試合スケジュール】
9月6日15:20キックオフ(現地時間)イエメン・サナア
AFCアジアカップ2007予選大会 グループA
日本代表 対 イエメン代表
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