8月19日（土）J2 第34節 東京Ｖ vs 草津（19:00KICK OFF/味スタ）
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「選手ミーティング」。コーチングスタッフが先導するものではなく、選手主導で行うミーティングや決起集会は、チーム状況に危機感が生まれたときに行われることが多い。今季、既に東京Ｖでは「３〜４回はやったと思う（ＧＫ高木）」ということだ。が、草津戦を目前に控えた木曜日、「最後のミーティング」と位置付けられた選手ミーティングが練習前に開催された。

勝負どころの８月に入り、愛媛、湘南に大差で連敗。上位との直接対決を前に差を縮めるという目論みはまるっきり外れてしまった。現時点で５位、自動昇格圏内の２位・横浜ＦＣとの勝ち点差は１１で、ラモス監督は昇格する為には「残り１７試合で２〜３敗しかできない」と話している。「後が無い」、「追い詰められた」・・・今の東京Ｖを表現する言葉はいくつあるだろうか。
しかしここで気持ちが切れてしまう訳にはいかない。ミーティングは、戦線離脱中のキャプテン・大野に替わりチームを引っ張っている副キャプテン・平本の声掛けで行われた。
時間にして３０分弱、話したことはそう多くはない。確認したことは「ひとつになって戦おう」ということに尽きるが、選手達が互いの心に深く刻んだことは「これが最後のミーティングになる」ということだ。
「ここで勝たないと、もう第４クールを戦う権利さえ無くなる。集まって話すのは、最後になる」と、１番多くの発言をしたというＧＫ高木。連勝すればミーティングの必要も無く、逆もまた然り。いずれにしても最後のミーティングを終え、東京Ｖはこの草津戦でリスタートを切る。

その草津には、ここまで２戦２勝。第１クールでは平本がハットトリックを達成、前回の対戦は４−０の快勝。今回も気持ちよく勝利を収め、直後の柏戦に弾みをつけたい。とはいえ、「うちに１勝もしてないことが草津のモチベーションになる」とラモス監督も話す通り、侮ることは禁物なのは当然だ。

今週の練習ではサイドを使った攻撃の形を再確認してきた。「難しいことをするのではなく、簡単にボールを上げていこうと（ラモス監督）」。加えて、入念に行われたのがセットプレーの練習。試合ではこのふたつがポイントになる、とラモス監督は話していた。メンバーは、「腰の状態を考慮（ラモス監督）」された富澤がスタメンを外れ、ＤＦ長野が加入後初スタメンとなる模様。他は前節・湘南戦と同様の構成になりそうだ。

対する草津は現在１２位と下位に沈んではいる。しかし、ここ４試合１勝３分けで負けなしと勝負強さを発揮。しかも引き分けた相手には、首位・柏、２位・横浜ＦＣが含まれている。横浜ＦＣとの対戦は前節だが、堅守を誇るチームに先制され苦しくなると思いきやシステムを変更しながら得点を狙い、ロスタイムにチカが劇的な同点弾。試合後には「チームとして粘り強さがでてきた」と植木監督も手応えを口にしている。ここで東京Ｖを下せば更にチームは勢いを手にできるはずで、ラモス監督の言う通りモチベーション高く挑んでくるだろう。気持ちでどちらが上回るか、が勝負を分ける重要なファクターになる。
最後のミーティングを終え、「次に集まるのは祝勝会にしたい」とＧＫ高木。その願いを叶えるためには、初戦でつまずくわけにはいかない。東京Ｖにとって、「重要な」という言葉では済まないこの草津戦、１人でも多くのサポーターの後押しが欲しい。試合は１９時、味の素スタジアムでキックオフとなる。

●イベント情報：
夏休み中ということで各会場ではお楽しみイベントが盛りだくさん！東京Ｖのホームゲームも「サマーフェスティバル」と題し、親子で楽しめるイベントが目白押しです。
今回は、２組の世界を制したワールドチャンピオンパフォーマーが登場！女子中高生６人組の１輪車パフォーマー「ＡＩＺ」が１７時半から、２本のロープを使ったダブルダッチパフォーマーの「ＣＡＰＬＩＯＲＥ」が１８時１５分からその妙技を披露します。
場所はコンコース・メインゲート前。少し早めに会場に到着して、試合までの時間もスタジアムで盛り上がってください！→詳細はこちら

以上

2006.08.18 Reported by 高木 聖佳