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【日本代表 対 イエメン代表 プレビュー】結果と内容の両方が問われるオシム・ジャパン初の公式戦。国際経験や指揮官の哲学理解度などを考慮したメンバーで勝点3を狙う(06.08.16)

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●アジアカップ2007予選
8月16日(水)19:20/新潟ス
日本代表 vs イエメン代表
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オシム・ジャパン発足後、初の公式戦となるイエメン戦が明日16日いよいよキックオフされる。決戦の地・新潟で3日間の調整を行ったオシム監督は「トリニダード・トバゴ戦とイエメン戦の何が違うのか? 私にとっては同じ試合だ」と淡々としていたが、この一戦が来年7月にペトナム、タイ、マレーシア、インドネシアで共同開催されるアジアカップにつながることを忘れているはずがない。
日本はすでにジーコジャパン時代の今年2月、予選初戦のインド戦を6−0でモノにしている。インド、イエメン、サウジアラビアからなるグループAの現状を見ると、日本とサウジアラビアが1試合ずつを消化しともに1勝で勝点3。イエメンは2試合を消化し1勝1敗の勝点3、インドが2敗で勝点0という状況。つまり、イエメンに取りこぼすようなことがあれば、アジアカップ2連覇中の日本がピンチに立たされるのだ。
しかもこの後、オシム・ジャパンは来月3日にサウジアラビア戦、6日にイエメン戦とアウェー2連戦を控える。そういう意味でも、今回はしっかりとした内容と結果が求められる。

三都主アレサンドロ(浦和)の2ゴールで快勝した9日のトリニダード・トバゴ戦(東京・国立)から1週間。指揮官はイエメン戦に向け、ジェフユナイテッド千葉、ガンバ大阪勢を加えた現状の最強布陣を揃えた。3年間に渡って哲学を叩き込んだ巻誠一郎、羽生直剛、佐藤勇人、阿部勇樹の4人も招集。彼らの献身的サポートもあり、前回の千葉合宿に比べてトレーニングがスムーズに進むようになった。ミーティング1つ取っても目に見えて変化している。監督不在の中、自分たちだけで相手のビデオを見て、特徴を把握しようという前向きな姿勢が出て来たのだ。「戦うのは自分たちなんだから、当日までに相手の特徴をつかむのは当たり前のこと」と涼しい顔で言う佐藤勇人らに触発されたのか、他の選手たちの意識も高まりつつある。
そんな中、始まった15日19時からの前日練習。この日も約60〜70分みっちりと負荷をかけるトレーニングを課したオシム監督だが、途中でイエメン戦のスタメンを示唆するようなメニューを取り入れた。それが練習後半に行われた6対6+GKだった。

ピンク色のビブスをつけてピッチに入ったのは、DF加地亮(G大阪)、坪井慶介、田中マルクス闘莉王(ともに浦和)、駒野友一(広島)、ボランチ・阿部、鈴木啓太(浦和)。GKには川口能活(磐田)が入った。彼ら先発組と見られる守備陣相手に、黄色ビブスをつけた6人が攻めに行く。イエメンは1トップと2トップを併用してくるが、そんな流動的な形にもきっちりと対峙していた。
そして最後の11対11のゲームの後、オシム監督は遠藤保仁(G大阪)、三都主、巻、田中達也(浦和)の4人を集めて指示を与えた。この時の内容について指揮官は明言を避けたが、大事な一戦への心構えを改めて徹底したと見られる。
この先発イレブンが有力視されるが、彼らは実にバランスのいい構成といえる。川口、加地、坪井、三都主、遠藤はジーコジャパンの常連ともいえる選手で、国際経験も豊富だ。巻と阿部はオシムの申し子。闘莉王・坪井・鈴木はJ最少失点の浦和を支える守備陣である。このメンバーならば、初めての公式戦を戦うにふさわしい安定感あるパフォーマンスを見せてくれるだろう。

そんな彼らにも指揮官は配慮を欠かさない。運動量にやや不安のある三都主と遠藤に「もっと走れ」と厳しく言い、運動量で勝負するタイプの鈴木には「頭を使った走りが大事」とメッセージを送った。それぞれに合ったキーワードを口にすることで、より理想に近いサッカーを実践させようとしているのである。
トリニダード・トバゴ戦では前半25分まではボールと人の動くサッカーができていた日本。しかし後半に入ると運動量が激減し、機動力を欠いてしまった。オシム監督も試合後に苦言を呈するなど、全く満足していない様子を見せてた。それだけに、今回はこの内容を上回る戦いが求められる。「考えながら走るサッカー」を90分間持続するために、それぞれが何を見せてくれるのか。相手にトドメを刺せる走力を持つ佐藤勇人・寿人兄弟や羽生の途中出場もあるだろう。彼らの走力の高さとフィニッシュの鋭さには大いに期待を寄せたい。

オシム監督はイエメンを「決して侮れない相手」と見ている。「日本代表はここ最近でバーレーンやオマーンと2度3度と戦って接戦を演じているが、イエメンは彼らとほとんど実力が変わらない」とも発言した。加地が「イエメンは小柄だけどスピードもテクニックもある。前線からプレスをかけないと自由にやられてしまう」と言うように、選手たちも警戒心をあらわにする。
前回よりも技術・戦術・走力の全ての面で進化したところを見せられなければ、理想の高い指揮官は納得しないだろう。アジア3連覇への明るい未来を感じさせるような清々しいゲームをぜひとも期待したいものだ。


以上

2006.08.14 Reported by 元川悦子
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