8月12日(土) 2006 J2リーグ戦 第33節
仙台 3 - 1 水戸 (19:04/ユアスタ/16,019人)
得点者:'16 ボルジェス(仙台)、'33 ボルジェス(仙台)、'57 大和田真史(水戸)、'70 関口訓充(仙台)
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●前田秀樹監督(水戸):
「苦手意識が選手たちにあった。
今日は自分たちのスタイルのサッカーをしようということで、今まではある程度ロペスにしても、システムを変えてマンマーク、あるいはそういった相手にあわせたサッカーをしてきたが、今日は4−4−2で、別にロペスをマンマークする必要も無い、自分たち(のサッカー)でやろうとした。
しかし選手たちには、今までのように『やられるのではないか』というところがあって、何でも無いにもかかわらず前に行かないとか、自分たちのミスで大和田がどうしようと言っているうちに権東が引っ掛けられて、そこから入れられてしまった。戦術的な問題ではなく、相手が上手いという問題でもなく、うちが自信の無さを前半に出してしまい2点も入れられてしまった。
うちのチームが、なにやら自信なさそうにやっていた上に、後半は権東が2点のミスがあって精神的に弱っていたので、小椋を投入した。小椋はようやく、捻挫から今日初めて復帰したが、今救急車で運ばれていった。ひょっとしたら折れている可能性がある。せっかく2ヶ月我慢して治した後の一戦で、後ろからのタックルで今度は折れたかもしれないという状態。サッカーというのは、後ろからのタックルは危険なものなので、これは残念なことだ。彼がいるいないでうちのチームは苦しくなる。良い形で後半に入れたかなと思ったが、彼のケガで吉本を(中盤に)上げて、(DFラインに)時崎を入れて何とか凌ぐことになった。
選手たちにはハーフタイムにかなり怒った。『戦わずして負けて帰るというのは、よっぽど卑怯だ』と。失敗しても負けてもいいけど、何か得るものがないとダメだ、ということで、もっと前に行きなさいと。奪った瞬間にいくらでもチャンスがあるのに。失礼ですけど、仙台さんが決していい調子ではない中で、うちはもっともっと、取った瞬間にアグレッシブに前へ出ていくチャンスが何回もあったと思う。前半に出来なかったその部分を、後半は『行きなさい』と。
だから大和田は、前半こそ上がったポジションは無かったが、後半にSBの大和田があそこまで上がったことで点が取れた。『ロペスは(守備を)さぼっているから、いくらでもあのポジションは空いている。そこをなぜ行かない』と激怒したのだが、彼自身がロペスが怖いのかはわからないが、なにか行くのが嫌だという感じだったので『いいから、失敗してもいいから行きなさい』ということで言ったことで、かなりうちも後半は優勢というか、かなり前から行くようになった。ひょっとして椎原のヘディングが決まっていれば、2−2なのでまだ勝負はわからなかった。その意味では、うちにとって前半をまずい展開にしてしまった。仙台さんが決して良いわけではないので、うちらで結局、そういうゲーム展開をしてしまったということで、90分間を通じてまずいゲームになってしまったのだと思う。
3点目も、それはロペスのドリブルは凄いが、あれもうちのスローインで、倉本が吉本に入れたボールが引っかかって、そこから一気に行かれた。結局は、大事にしなくてはいけない自分たちのボールを平気でミスをして失ってしまう。
この辺もやはり怖さなのだろうが、何しろうちは若いチームで、平均が23歳だから、そういうことを何回も言って、彼らには危機管理能力ではないが、いかにそういうところでボールを取られると怖いということを、もっともっと教えていかないといけないのかなと思う。前回の試合(横浜FC戦)も、自分たちのスローインを中に入れたところを引っ掛けられ、それを最後、城にやられた。あれもいいゲームでガンガン押していたのだが、結局はそういうところで出る経験の差が、今日のゲームでも出たのではないかと思っている。
やはりこういうものは、失敗を重ねていって、うちのチームは伸びていくしかないと思う。今日のゲームは、仙台さんがどうこうよりも、うちのゲーム自体、前半がダメだったということだ。後半になって少し前向きに行こうということで、少しは見に来た方も「水戸も少しやるじゃないか」ということを印象付けられたのではないかというゲームだった。
Q:ロペスにマンマークをつけなかったのは、積極的なサッカーで仙台を押し切れると踏んだからか?それとも過去2戦でマンマークを担当した小椋選手に代わるマンマーク要因がいなかったからか?
「小椋はまだゲームをやっていない状況で、いきなりゲームに出すというのは非常に怖い状況にあった。小椋に関しては、よほどのことがない限り出すことはないと思っていた。
前節の横浜FC戦がよかったものだから、今日もスタートから思い切り行けると思っていたものの、やはりここの雰囲気というのは彼らには独特に感じるものがあって、うちの選手にとっては『怖い』、『思い切ってプレーが出来ない』環境のようだ。その辺り、まだ精神的に弱い選手がいるのだなと。メンタルの面がうちのチームは大きい」
Q:その小椋選手を後半開始から投入するにあたり、どのような役割を託した?
「小椋のほうが非常に良い守備をしてくれる上に、確かにパスミスもあるかもしれないが、ボールを取った後で、権東よりもワンタッチプレーが速い。最初ピッチに入ってすぐに、眞行寺にスルーパスを出した場面があったと思う。攻撃の基点になるああいったパスが出せる。権東はなかなか出せない。その辺が小椋のほうがいい。
それから小椋は両足が使える。権東はレフティーで、どうしても体の向きが左、左になってプレーするから、視野の確保が難しい。その辺も含めて今矯正はしているが、その意味で小椋のほうが、あの位置で球をさばく上でよいと思った」
以上
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