5月21日（日）ヤマザキナビスコカップ 浦和 vs 横浜FM（15:00KICK OFF/埼玉）
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ヤマザキナビスコカップ、予選リーグ最終日。すでに決勝トーナメント進出を決めている浦和（グループＡ首位、勝点13）は、追いすがる横浜FM（同２位、勝点10）をホーム埼玉スタジアムに迎えるが、この試合に３点差以上で負けなければ、予選リーグ首位通過となる。

リーグ戦とは完全に戦い方を切り替え、普段は控えに回ることの多い選手をうまく起用しながら、４連勝であっさりとグループリーグ突破を決めた浦和。今季の目標は『三冠』と大きく出ているだけに、まずは３年ぶりのナビスコカップ奪還に向けて、好スタートを切ったといえるだろう。

カップ戦は、ただ勝利をめざすのではなく、試合をこなしながら選手を育てる場としても有効に活用すべき舞台であるだけに、その選手の起用法にも好感が持てる。若手が試合に出ることで成長すれば、それがクラブとしての財産となり、数年後に活きてくるのだ。

17日の第５節では、小野、三都主、坪井の日本代表組に加え、右肩脱臼のポンテ、両脚内転筋の張りを訴えている鈴木らを欠き、F東京とスコアレスドローに終わったものの、不安視することはない。ブッフバルト監督も「（点は入らなかったが）選手の戦いぶりには満足している。何度かカウンターでチャンスもあった。そこで決めていれば…」と納得の様子。やや選手から連戦の疲れが見えるのは事実だが、それは当然のことだろう。

そのF東京戦では、ポンテ、小野を欠いたことで、確かに攻撃のリズムが作れなかった。その意味で、横浜FM戦ではやはりボランチの長谷部に期待したい。彼が起点となって、中盤をコントロールすることができれば、攻撃はより活性化する。逆に、彼があまりボールに触れないようだと、厳しい展開を強いられるかもしれない。「もう少しタメを作って全体を押し上げられたらよかった。今日はボールに触る回数が少なかった」（F東京戦後の長谷部）。また、守備では闘利王が出場停止となるだけに、堀之内、内舘、細貝らでしっかりとカバーしたいところだ。

一方の横浜FMは、引き分け以上であれば他チームの結果にかかわらず、決勝トーナメント行きが決まるだけに、敗戦だけは避けたいところ。ただ、チーム状況は思いのほか、うまくいっていないようだ。それは1対1で終えた福岡戦（17日）後の岡田監督の言葉からも窺える。「いつも通りチャンスで決められずに、簡単に失点してしまうパターンだった。負けなかっただけ、少しはましになった」とはいえ、惜しくもＷ杯最終メンバーから漏れチームに復帰した久保や、長身FWマイク・ハーフナーの存在は、闘利王不在で高さに不安が残る浦和にとって脅威となるに違いない。敵地ながら、積極的な戦いを見せ、勝点を得ることができるだろうか。

※ナビスコカップは予選リーグ各グループ（AからD）の１位チーム、各グループ２位の上位３チームにガンバ大阪（ACL出場のため）を加えた計８チームで決勝トーナメントが行なわれる。

以上

2006.05.20 Reported by 栗原正夫
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■特Ｊ！プレイヤー： 長谷部　誠選手（浦和）
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