今日の試合速報

J’s GOALニュース

一覧へ

【J2:第5節 札幌 vs 横浜FC プレビュー】前節で初勝利を収めた横浜FC。いまだ波に乗れない札幌は、その勢いを止められるか。(06.03.24)

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
3月25日(土)J2 第5節 札幌 vs 横浜FC(13:00KICK OFF/室蘭)
-ゲームサマリーはこちら-
-スターティングメンバーは、試合開始約2時間前に各試合のスコアボード「試合詳細」に掲載されます-
----------

前節はアウェーで愛媛に完敗。「順当な結果」と柳下監督が振り返るように、札幌はほとんど良いところを見せることなく敗れた。地元の声援を受けてアグレッシブに走り回った愛媛とは対照的に、札幌の動きにはどこかキレがない。そんな印象ばかりが残る前節だった。

1月23日から始まった九州でのキャンプは開幕後の3月9日まで続いた。水戸と戦った2節のホームゲーム後の数日は札幌市内で練習を行なうも、3節は山形、4節は愛媛でのアウェーゲーム。どうしても移動が多くなる。3節と4節の間に一度札幌へ戻ってはいるものの、降雪の影響でボールを使った練習がほとんど出来ていない。山形から直接愛媛へ入る、あるいは本州でミニキャンプを行なうという手段もあるだろうが、それはそれでストレスもたまる。肉体的にも精神的にも疲労が蓄積しているため、コンディショニングには頭を悩ませる時期である。それは昨シーズンも同じだった。

「プロなのだから」と言ってしまうのは簡単だが、生身の人間がやっている以上は絶対に影響が出る。とはいえ、やっている選手達は言い訳がましいことは口に出せない。だからこそ、周囲がそうしたコンディションなどの部分も考慮すべきなのだろう。その一方で、コンディションが安定しない中でもしっかりと勝ち点を積み上げられるのが強いチームの証である。内容が悪いならば悪いなりに勝点を拾えるチームこそが、上位へと進むことができるのだ。

この試合は室蘭でのホームゲーム。ホームながらも若干の移動があるが、こうした中でも貪欲に勝ち点を追い求められるチームなのか。目標であるJ1昇格に向けて粘り強く身体を張れるタフさを身につけているのか。サポーターはそうした部分を厳しく見るはずである。

その室蘭に乗り込むのが横浜FCだ。前節は今シーズン初勝利を挙げ、調子を上げつつある。

第1節終了直後に監督が交代するという慌しさを見せ、これからのシーズンに不安を感じさせたが、高木新監督就任後の成績は引き分け、引き分け、そして前節は初勝利。結果だけを見れば今のところ順調に勝点を積んでいる。開幕前に負傷した内田も徐々に仕上がりを見せ、前節はスタメンに名を連ねた。好材料が増えてきているようだ。

「初勝利といってもPKでの得点だけ。あの内容でよく勝ったなという試合」と話すのは城。調子を上げつつあるなかでも、引き締めることは忘れない。こうした経験豊富な選手が揃っているということも、急な監督交代にも大きく揺れずに勝点を得ている要因だろう。
 
互いに共通する課題は、やはり得点力の部分だ。札幌は新戦力のフッキが3節から3試合の出場停止処分を受けており、その間は相川、清野、中山ら昨シーズンから在籍している顔ぶれが起用されているため、連係はできている。ただ、チャンスの際に冷静さが足りずに得点を逃している場面が目立つ。

横浜FCも前節はPK、前々節はCKからの得点。これは流れの中からの攻撃にパワーが足りていないという証拠だ。前節は相手に退場者が出て前半中ごろから数的優位になり、そこから相手を攻め立てながらも得点が奪えなかった。そうした中で札幌の林、横浜FCの菅野という両GKがここまで安定したパフォーマンスを見せていることを考えると、ロースコアでの凌ぎあいになりそうな予感もする。
 
当日の室蘭地方の予想最高気温は7度。会場である室蘭市入江運動公園陸上競技場は港からの風が吹き込むため、体感気温はさらに低くなる。観ているだけでも身体が熱くなるような試合を、サポーターは期待しているはずだ。

以上

2006.3.24 Reported by 斉藤宏則
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

テレビ放送

一覧へ

JリーグYBCルヴァンカップ
プライムラウンド 決勝
2024年11月2日(土)13:05 Kick off

旬のキーワード

最新動画

詳細へ

2024/10/21(月) 00:00 ハイライト:秋田vs長崎【明治安田J2 第35節】