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【FIFAクラブワールドチャンピオンシップ トヨタカップ ジャパン2005 アルアハリ vs シドニーFC レポート】カズ有終の美、シドニーFCがアルアハリを下し5位に(05.12.17)

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FIFAクラブワールドチャンピオンシップ トヨタカップ ジャパン2005 5位決定戦
12月16日(金)19:20/国立/15,951人

アルアハリ(エジプト) 1-2 シドニーFC(オーストラリア)

得点者:'35 ドワイト・ヨーク(シドニーFC)、'45 エマド・モタブ(アルアハリ)、'66 デービッド・カーネイ(シドニーFC)

◆チケット情報は http://t.pia.co.jp/fcwc/01_main.html
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FIFAクラブワールドチャンピオンシップは16日、国立競技場で5位決定戦が行なわれ、元日本代表FW三浦知良(カズ)が所属するオセアニア王者シドニーFC(オーストラリア)が2対1でアフリカ王者アルアハリ(エジプト)に競り勝った。

「サッカーでは何が起きても不思議じゃない」とはよく言われるセリフだが、この一戦はまさにその言葉通りの展開となった。シュート数3対15、ボール支配率39%対61%。いずれも前者が、勝利を収めたシドニーの公式記録である。確かにサッカーは数字だけでは計れないものだが、実際に内容でも圧倒的に勝っていたのはアルアハリだった。

アルアハリは実に活き活きとプレーしていた。持ち前のパスワークを存分に披露し、中央からの崩し、サイドへの展開、ダイレクトパスと自由自在の攻めでシドニーを圧倒。この日は、初戦で不甲斐ない出来だったアブータリカが好調で、彼を起点としてボールがスムーズに回っていた。特にアブータリカ、バラカトのホットラインが冴え渡り、この2人で幾度となく決定機を作っていた。

対するシドニーは基本的なボール回しもおぼつかず。守備では、中盤でのプレスが不十分にもかかわらずラインを高く押し上げる、自殺行為に等しい対応で裏を取られた。特にひどかったのがサイドへのケアで、何度も同じパターンでアルアハリに破られ、いつ点を取られてもおかしくない時間が続いた。

しかし、先制点を手にしたのはシドニーFC。35分、コリカのFKにヨークがヘッドで合わせ、チーム2本目のシュートで1点。ワンチャンスをものにした。アルアハリも前半終了間際、高いディフェンスラインの裏を突き、縦パス1本からモタブが同点弾をマーク。しかし追い付きはしたものの、「前半はよかったのだが…。前半3、4点とることができたはず」とのジョゼ監督の述懐通り、この時間帯に1点しか奪えなかったことが悲しい結果へとつながってしまった。

後半も主導権を握ったのはアルアハリで、試合の流れは前半と全く変わらない。ボールをキープし、いろんなパターンでシドニー守備陣を混乱させ、そして詰めの甘いフィニッシュ。シドニーFCの選手がボールを触る機会はほとんどなかった。時折、カズがボールに触れば、サポーターもようやく声を出せるといった具合だった。だが、この流れで得点を挙げたのがシドニーだというから、やはりサッカーはわからない。66分、ペトロブフスキがボールを持つと、カズが左サイドへのフリーランニングで最終ラインを下げ、その間隙を縫ったカーニーが裏を取って勝ち越し弾をマーク。後半1本目のシュートが決勝点となった。

ゲストプレーヤーとして参加していたカズにとっては、この試合がシドニーFCでの最後のプレー。この日はチームが終始劣勢を強いられたため、ボールに触れる場面も少なく、シュートも終了間際の1本に留まった。しかし、数少ないチャンスの場面では一対一の勝負を仕掛けたり、ヒールパスで意表を突くなどして、カズを見に集まった15951人の観衆を沸かせた。試合終了直前には交代指示が出たものの、サポーターのブーイングで取り消され(実際はリトバルスキー監督が背番号の指示を間違えたとのこと)、フル出場。終了後にはシドニーの選手に肩車をされ、サポーターの大声援に応えていた。カズは今日を最後にシドニーから横浜FCに復帰。また、新たな目標に向かってスタートを切る。

以上

2005.12.17 Reported by インターナショナルスポーツ&マーケティング(ISM)
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