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ルヴァン 準々決勝 第1戦
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【Jユースサハラカップ2005 決勝トーナメント2回戦:F東京 vs 湘南 レポート】後半に追加点をあげたF東京、湘南の猛攻をしのぎ準々決勝進出!(05.12.12)

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12月11日(日)Jユースサハラカップ2005 決勝トーナメント2回戦

F東京 4 - 1 湘南 (13:02/夢の島/633人)
得点者:'5 永露大輔(F東京)、'15 永露大輔(F東京)、'34 猪狩佑貴(湘南)、'62 常盤聡(F東京)、'89 村田翔(F東京)
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Jユースカップ2回戦。FC東京と湘南の一戦は寒風吹く夢の島競技場で、12月11日13時2分に開始された。

FC東京は中盤をダイヤモンド型にした4-4-2の布陣。対する湘南はFW秋元亮を1トップに据える、4-5-1のシステムを採用。守りを固めるのではない自分たちのサッカーで真っ向勝負を挑んだ湘南だったが、序盤は「固くなっていたんだと思う」という高田哲也監督の言葉通り、出足が鈍い。開始5分に早くも失点を喫してしまった。

右サイドMFの大竹洋平がオーバーラップしてきた右DF小川俊平をオトリに使って、相手を外し、ファーサイドへハイボールを放り込む。ファーで合わせたのは超人的跳躍力を誇る左MFの常盤聡。折り返されたボールを長身FW金森洋充が競って落とされたボールを、二列目の永露大輔が右足ダイレクトボレーで湘南ゴールへ叩き込んだ。あっという間の先制点。動揺を隠せない湘南に対し、FC東京が畳み掛ける。13分、左サイドをオーバーラップした左DF森村昴太のクロスをFW樋口亮と湘南DFが競り合い、こぼれたところにまたしても永露。右足ダイレクトのシュートが再び湘南のゴールネットを揺らした。

「外からの長いボール。そのセカンドを二列目が狙う。あれがFC東京の得意な形だというのは分かっていたのに・・・」。湘南・高田監督は苦渋の表情で試合に入れないうちに喫した2失点を悔やんだ。しかし湘南もこれで終わるようなチームではない。25分、永露のあわやハットトリックかという弾丸ミドルをGK平川正城の好守でしのぐと、直後の27分にベンチが動く。1トップの秋元を下げ、1年生FW岡正道を同じ位置に投入したのだ。

これで流れは一変した。165cmの岡に秋元のような体を張る1トップの仕事はできない。しかし俊足を生かした機動性でFC東京守備陣をかく乱。有効なスペースを次々と作り出すと、これまで沈黙していた湘南の両ウイングプレーヤー、左の林慧、右の猪狩佑貴が輝きだす。迎えた34分。ボランチ関口仁貴を起点に、岡、林、そして猪狩と綺麗にボールが動く。最後は猪狩が右足一閃。強烈な弾道はファーサイドネットへと突き刺さった。2-1。こうなれば、当然試合は湘南ペース。ボランチ宮崎明浩の有効な攻撃参加もあって、中盤の守備が追いつかないFC東京を圧倒した。FC東京のGK権田修一はこの劣勢を逆に「ここさえしのげば勝てると思っていた」と振り返る。そして、FC東京は主将のCB伊藤龍を中心にこの窮地をしのぎ切り、ハーフタイムを迎えることに成功した。

後半開始から、湘南は林を左DFに下げて鎌田翔雅をそれまで林がいた位置に投入する攻撃的交代を敢行。逆転に望みを託す。対するFC東京は温存していたU-18日本代表候補のボランチ中野遼太郎を投入、崩壊していた中盤の守備の立て直しを図った。結果としてFC東京の立て直し策は見事に機能する。対人でもビルドアップでも「らしさ」を見せた中野がFC東京の中盤を蘇らせ、前半終盤にあった湘南の攻勢は嘘のように消えていた。FC東京は62分に常盤のヘッドで決定的な3点目を奪い、89分に途中出場のMF村田翔が芸術的なループで4点目を奪取。湘南の決死の猛攻もしのぎ、2回戦進出を決めた。

FC東京・長島裕明監督は、最後まで攻撃的な姿勢を崩さなかった湘南を「非常にすがすがしい思い切りのいいサッカーをするチーム」と称えた上で、「1日でも長くこのチームでやりたい」と準々決勝・清水戦へ向けて気持ちを新たにしていた。

以上

2005.12.12 Reported by 川端暁彦
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