10月22日(土) 2005 J1リーグ戦 第28節
千葉 4 - 0 神戸 (15:03/フクアリ/10,621人)
得点者:'23 ポペスク(千葉)、'60 巻誠一郎(千葉)、'63 ハース(千葉)、'83 中島浩司(千葉)
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●オシム監督(千葉):
「最後にはこのような結果になって驚いています。千葉は最初の1時間は本当によくない動きをしていて、そこで2点目が入り、それまではリードしているというのがうちにとって少しだけ有利な点でした。神戸はボールを持ったときにすごく綺麗につなぐチームで、それが逆にうちにとってはよかったと思います。ボールをつなぐのではなくて、もっと危険なことをやってくるチームだったら、どうなっていたかわかりません。
1時間経って、うちもやっとしっかりつなぐようになって、それで結果的にこのような勝利につながりました。神戸はよくボールをつないでいたが、さっきも言ったように危険なプレーがなかったわけで、ただ、同じようなチームでももう少し危険なプレーをしてくるチームがあれば、今日の試合はどうなっていたかわかりません。だからこそ選手は相手のチームをもっと尊重して、しっかりタイトにマークにつくことから始めるべきだと思っています。今日、一番よかったのはもちろん勝ったということですが、今日のようなプレーをしていたら、他のチームと対戦するときはどうなるかわかりません」
Q:ポペスク選手の交代時間は当初の予定通りだったのか?
「ポペスクに関しては、彼ができるところまで全力でやるというふうに決めていますので、それが最初の30分で終わるのか、90分もつのか、それは内容によって変わります。問題は、ポペスクが自分で何ができるか、どういうことができる選手かというのはちゃんとわかっていますし、あとはポペスクが走れない分、周りの選手がどれだけカバーできるかということが重要になってきます。負けたときに選手を批判するというか、修正点を言うというのは簡単なことですが、今日は勝ったので、逆に選手の悪いところを指摘しやすい。それで、今日ははっきりとよくない部分もあるということを言っておきたいと思います」
Q:次節の対戦相手は大分だが、大分は監督交代後6試合で5勝1分と調子がいい。大分についてはもう監督はスカウティングされているのか?
「(通訳が質問を訳している途中で)そういうことを聞いてくるということは、千葉の監督も代えたほうがいいということですか? そうすれば5勝できるということですか?シンプルな話ですけど。ほとんどの試合を見ていますが、いちばん大きなことは大分の選手たちが自信を持っていることだと思います。大分で試合に出ている選手の内の何人かは、もちろん以前からすごい選手だったわけで、そこに新しい選手が加わって、そこで全員で自信を持ったプレーをしていると思っています。
諺にあるのですが、飛びかけた飛行機は最初がよければ、そのまま勢いをつけなくて飛んでいるというのがあって、その勢いがついたのが今の大分の状態だと思います。今、千葉は千葉の順位があって、大分は大分の順位があって、お互いの選手を知っていますから、あとはどれぐらいできるのか、自分たちがどのくらいの位置にいるのかを知る意味ではすごくいい試合になると思っています。どんなチームでももちろん全力で戦い続けるということが大事なのですが、その過程の中で、選手たちが自分が一人前の選手になったなぁと思った時点で、その選手は足下をすくわれるでしょう。それはどのチームにもあることです」
Q:新しいスタジアムでの初勝利だが、感想は?
「一度負けてみたら、勝ったときの印象がわかるでしょう。今ここで話していることというのは、お互いにみんなで作り上げていることなので、選手が成長できるような雰囲気にしてもらえばいいと思います」
以上