●日本代表　東欧遠征
2005/10/08（土）日本代表 vs ラトビア代表
19:20　K/O
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2005/10/12（水）日本代表 vs ウクライナ代表
23:00　K/O
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●ジーコ監督
「2試合を欧州でできることになりました。どちらも非常に強いチームで、よい試合ができると思います。特にウクライナはシェフチェンコらをはじめとしてひじょうによい選手がそろっており、精神面も含めてすべての面でさらにブラッシュアップできるように、この試合を活用してほしいと思います。
これまで、Jリーグ・各クラブにはW杯予選突破のために、かなりの協力をいただいてきました。今回はメンバーを21名として、JリーグでJOMOオールスターサッカーに出場する選手は招集しないようにしました。1試合に出場するために欧州まで往復し、帰国してすぐにJリーグのリーグ戦を戦うという状況は選手の身体的消耗が大きいと配慮しました」

Q:9名招集された欧州組ですが、今年は各選手の所属チームでの出場機会が多いと思います。ジーコ監督はそのことについて、いかがお考えですか？
「テレビで、できる限り試合を見るようにしている。出場機会の多い選手が増えてきたことは、非常にうれしく感じている。イナ（稲本）やヤナギ（柳沢）などは、もう少し出場機会が増えれば…。一方で、ヒデ（中田英）や中村などは新しいチームに移って大きなモチベーションを持ち、イキイキとしたプレーをしている。日本代表にとっても彼らの好調が続けば恩恵を受ける場面も多くなるし、好調を維持していってほしい」

Q:初招集の箕輪選手について、評価と期待するポイントは？
「基準は他の選手と同じで、長い期間で見てチームで貢献していること。また個人のパフォーマンスも非常に高いと感じている。今回は後ろの選手が少ないのでよいところを出してほしいと期待しているし、好調を維持してほしい」

Q:松井選手、大久保選手の成長したと思われるところと期待されているところは？
「彼らは日本にいる時から見ている。特に著しく進歩したと感じているのは松井で、もともと高い技術や勝利に対する意欲を持っていたことに加えて、昨シーズンに所属チームが2部から1部に上がる際の貢献度などから監督の厚い信頼を得ていると思う。フィジカルがよくなり、厳しい中で精神面が鍛えられたことで、技術面が生きてきている。日本代表に招集して、近くで見てみたいと思った。
大久保に関しては松井よりも出場機会は少ないが、チャンスでの決定力は高いものがある。またポジショニングがよくなり、彼の反射神経の良さが生きている。彼にも、このチャンスでアピールしてほしい時期にある」

Q:今回、試したい戦術というのは？
「今、言える範囲では最初のラトビア戦前半では、ホンジュラス戦で使った中盤から前の選手を起用したい。後半からは松井や大久保も来てくれているので入れられたらパフォーマンスを見てみたいと思っている。ただ、親善試合といえども、我々は常に勝ちたいと思っているし勝ちに行く。そういう流れの中で、使えるかどうかはわからない。
与えられるものをこなすだけではなく、真剣勝負の中で誰を使うのかを考えたい。
ホンジュラス戦でもっとも反省しているのは、特に前半でのミスの多さだ。親善試合ということで、気持ちがゆるんでいたところがある。もちろん選手もわかっていると思うが、親善試合とは、勝ちにいって、やるべき課題をクリアするための試合。ホンジュラス戦では逆転したことでミスもなんとか取り返せたが、本番での勝ち点3をかけた試合ではこういう展開は難しい。気持ちを引き締めて最初から90分間を戦いたい」

Q:小野選手をどう使う予定か？
「彼はどこでもできる才能を持っている選手。ケガから復帰して、チームでもスタメンに復帰し、全快に近い状態になってきたように思う。ただ日本代表ではブランクがあるし、先ほども言ったようにラトビア戦前半はホンジュラス戦で使った中盤から前の選手を起用したい。試合でどういう役割をさせるかは、今のところ未定だが、どんなことでもできると思っている。
彼にとっても、今すぐに試合に出ると言うことより。今回はチームに戻ってきたということが大切。与えられた中でキッチリとやってもらえれば…と思う」

Q:もし、明日ラトビア戦があるとしたら、後ろの選手はどういった起用になるか？
「駒野、坪井、茂庭、三都主で考えている。坪井と田中誠はケガを抱えている、坪井に関しては、前回のリーグ戦で負傷退場しているが、今朝の段階では大丈夫だと聞いている。茂庭もいるし、リーグ戦もあと1節ある。いずれにしても合流してから数日あるので、様子を見ながらやっていきたい」

Q:中澤選手、宮本選手は、JOMOオールスターサッカーを終えてからウクライナ戦のために出発という案もあったかと思いますが？
「後ろのメンバーは長く一緒にやっているし、1〜2試合欠いても連係面で途絶えないと思う。
私はJOMOオールスターサッカーというのをお祭りのようなイベントではなく、もっと大切に考えている。いつもクラブを応援してくれるサポーターの投票によって出場権を得る試合なので、そこをしっかりと務めてほしい。
確かにウクライナ戦のためにヨーロッパにくるという案も当初はあったが、15時間以上かけてやってきて、1試合だけして、また15時間かけて帰国し、すぐにリーグ戦が待っているというのは、身体的な消耗が大きい。特にＪリーグは終盤を迎えて大事な時期になっているので、今はクラブの考えを尊重したいと思っている。
Ｗ杯まで時間は短いが、今の時期に無理して東欧に連れて行くよりも、やるべきことをしっかりとやってほしい。そしてまた次回から揃ってやっていくほうがよいと判断した」

Q:宮本選手の代わりに、キャプテンを誰にするつもりか？
「まだ考えていない。試合が近くなったら、みなさんにご報告したい」

Ｑ：浦和から2選手が選ばれていますが、10/5のヤマザキナビスコカップの出場については？
「ヤマザキナビスコカップに出場する選手は、試合を終えて翌日に日本を出発し、同日チームに合流予定になっている」

以上

※日本代表チームメンバーおよびスケジュール