7月30日(土)J2 第23節 横浜FC vs 水戸(19:00KICK OFF/三ツ沢)
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J2中断期間中、日本サッカー界に激震が走った。キングの愛称で親しまれている三浦知良選手がJ1ヴィッセル神戸から移籍、J2の横浜FCへ。突然の、しかも前半戦を終え11位と低迷を続け今シーズンのJ1昇格争いは難しい横浜FCへの移籍には誰もが驚いた。
「J1でもJ2でも自分のやることは変わらない」と記者会見で語ったカズ(三浦知良)の言葉に、彼の生き様が表れている気がした。またその言葉は「サッカー選手でいることに自分のもてる全ての力を掛ける」という彼のスタンスがどこへ行っても不変であるということの証だった。
ここ数試合で若手の成長が大きく見られる横浜FCだが、前節の湘南戦後、足達監督は後半戦に向けた課題をこう話している。「試合開始直後の失点や得点直後の失点、良い流れが来そうな時にその流れに乗れず自滅してしまう。それに対しての対策を取った結果、負ける試合が少なくなってきた。時間や試合の流れを考えたプレーや判断を含めて高め、個々の能力を整備し、ボールを動かし自分たちからアクションしていくサッカーを目指したい」
その課題を掲げ、6日間に渡る北海道でのキャンプを行った。足達監督が考える後期へ向けた課題には、ベテランの経験というものが大きく影響してくる気がする。北海道から戻り3日目となった28日の練習には、26日に神戸でのラストマッチを飾ったカズがチームに合流。この日の練習には、横浜FCでは異例の80人を超えるサポーターとおよそ60人もの報道陣が詰め掛け、カズの横浜FCでの始動を見守った。練習前、「皆の力を借りて、前に進んでいきたい」とチームメイトに挨拶したというカズは練習中、率先して大きな声を出し、ランニングでも先頭を走るなど、先日の試合の疲れも見せず精力的に汗を流した。戦術練習では神戸時代に組んだ2002年以来、城と2トップを組む姿もあった。
水戸戦のメンバーは、前節の湘南戦とほぼ変わらず、DFはトゥイードが戻り、右のサイドバックには岩倉が予想される。FWは城、そしてもう一人は北村になるだろう。カズのスタメン出場も気になるところだが、足達監督は「カズも29人の選手のうちの一人。公平に見なくては。カズにはチームの勝利に貢献してもらいたい。土曜日は神戸で戦ったボルトン戦から中3日なので、カズの疲労も考慮しないといけない」と、スタメン以外で起用する可能性があることを示唆した。
この日の練習に、横浜FCの若手選手はやや緊張した面持ちで臨んでいたが、城は「カズさんのやる気がとても伝わってくる。皆が思っていた以上にフレンドリーで、皆にやる気を伝えようとしてくれていた」と話した。また「横浜でもカズ魂を見られると思うとうれしい」と、再び同じピッチでプレーできる喜びを語り、水戸戦に向けて「今まで積み重ねてきたものもあるので、自分たちの足元をしっかり見つめて、後半の初戦、大事な試合なので、チームとしてよいカタチで出来れば」と冷静に言葉を残した。
カズは練習後、「気持ちよかった。みんなひたむきに一生懸命やっている」と、横浜FCの印象を語った。「毎日精一杯やることが大切。目の前にあることを精一杯やることが、このチームに何が残せていくことにつながると思う」とも語ったカズだが、ベテランの加入が、若手に、そしてチームに与える影響はもちろん大きい。横浜FCはカズの加入とともに、大きな変革のときを迎えようとしている。
一方、中断後の横浜FCが三ツ沢に迎え撃つは、勝ち点を27とし、9位を走る水戸。開幕直後は4連敗し、第1クールの半分以上を黒星としてしまっていた。しかし第2クールは敗戦も3試合にとどまっている。第18節には福岡、第21節にはダントツ首位を行く京都と、それぞれJ1昇格に向け突き進むチーム相手に戦っていて、福岡戦はスコアレスドロー、京都戦は1点を許したもののドローに持ち込んだ。中断前5試合は負けなし。中盤5人のパスがよく回り、ボールがよく動くようになった。それでリズムを掴み、勢いをつけ、良いかたちで前半戦を終えた。
が、この中断期間中、今シーズン8得点(チーム24得点中)でチーム得点王のデルリスが札幌へまさかの電撃移籍。得点の柱が抜けたことによるダメージは間違いなく大きいだろう。そのデルリスの穴をどう埋めてくるかが今後のJ2を戦う上での、水戸にとっての大きなポイントになりそうだ。今節、デルリスに代わっては磯山の出場が濃厚。磯山は今シーズン14試合に出場しているが、フル出場は第4節の甲府戦のみ。後半の途中からの出場がほとんどだっただけに、90分フルで戦うにはやや不安も残るが、そんなことは言っていられない。勢いをつけていた時のこの中断とデルリスの移籍がどう出るか、水戸にとってもシーズン後半戦スタートの1・2試合は、チームの今後を左右する大事な試合になってくる。
横浜FC、水戸、どちらにとっても引き分けでは終われないこの一戦。両チームとも、この試合をものにすればチームとして波に乗れる…という状況なだけに、双方にとってターニングポイントとなる熱い戦いになりそうだ。両チームのFWにも注目したい。
以上
2005.07.29 Reported by 浅野有香
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