9月11日（土）J2 第33節 京都 vs 湘南（19:00KICK OFF/西京極）
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　前節、仙台に敗れ4位に順位を落とした京都。勝ち点差2といえどもこれ以上2位の大宮と引き離される訳にはいかない。

その京都は松井がル・マンに、そして、中山はアジアユースU-19日本代表に選出されてチームを離れている。チームの主力と、ここまで3得点1アシストの活躍を見せてきたルーキーがそれぞれ抜ける。しかし、松井がアテネオリンピック予選で抜けている間に美尾が急成長した事を考えれば、現在、控えに回っている六車、冨田らの結果に期待を寄せるところだろう。対する湘南は、ここ4試合勝ち星なし。そして、2試合無得点と、勢いを失いつつあるチーム状態で西京極に乗り込んでくる事となる。

両チームの対戦成績は2引き分けとなっていて、共に京都が先制点を挙げながらも湘南が同点に追いついている。今回も湘南が粘りを見せる可能性もあり、京都の攻撃力が湘南をねじ伏せ、3度目の正直となるのか、湘南が粘りを見せて、2度あることは、となるのか見どころだろう。

ここ数試合攻撃陣の好調が目立つ京都。特に崔龍洙のゴールラッシュは止まるところを知らず、第29節の札幌戦ではハットトリックを決めるなど、ここ5試合で6ゴールと勢いに乗っている。そして、松井のラストゲームで決勝点を決めた田原が前節には先発出場を果たし、見事得点を決め、2試合連続ゴール。そして今節、第15節の山形戦以来の3試合連続ゴールを目指す。

しかし、強力な2トップを生かす、1.5列目に、柱谷監督の信頼を勝ち取った中山が抜けることにより、選手交代のオプションが減ったことは確かだ。しかし、黒部が前線、1.5列目ともこなせるため、柱谷監督はこの黒部を活かし、試合の流れによって効果的な布陣をしいてくるだろう。他にも、出場機会の少なかった六車、池松らもこの途中出場のチャンスで結果を出せば、京都は勢いに乗るはずだ。

湘南の攻撃面はフォワードの柿本、佐野に得点の期待をかけるが、相手ディフェンスを崩してのゴールが少なく、少ないチャンスを確実に結果につなげたいところだろう。

しかし、京都の不安はディフェンスのもろさ。特に、パスミス、速攻に対するマーキングで失点を許しており、不用意な失点を繰り返している。湘南も柿本、佐野、鈴木と速攻で京都ゴールに迫ることが出来れば、得点チャンスは増大するだろう。そして、ディフェンスラインを高く保ち、5人の中盤で、京都より一人多い状況を作りボールを回すことができれば、互角以上の戦いに持ち込める。速攻でリズムを作り、ラインを押し上げられれば、湘南が京都を追い込むシーンを作る可能性もあるはずだ。

前節、2位争いをしている福岡が鳥栖に苦杯をなめたことを考えれば、リーグ終盤に向けて何が起こるか分からない、1試合、1試合全く目が離せない。この試合もそのひとつになるだろう。

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2004.09.10 Reported by 武田賢宗