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森本に聞いてみた。
「モリにとってアジアユースってどういう大会?」と。
すると間髪入れずに「ワールドカップ予選!!」
エクスクラメーションのついた勢いのいい言葉が返ってきた。思わず聞き返す。
「ワールドユース予選でしょ?」
するとすかさず返事が。
「いや、ワールドカップ予選だね」
大人をからかうかのようにニヤリとわらい、16歳の少年はこちらの反応を待った。
新潟県十日町市で9月6日からアジアユース前の国内最後U-19日本代表候補合宿が行われている。織物と米の産地としても知られるこの地での、アジアユース登録20人への最後のサバイバルレース。初制覇を期待されるアジアユースメンバーに選ばれるため、森本だけでなく選手たちは相当のモチベーションを持ってこの合宿に臨んでいる。
しかし、最終合宿としてはあまりに多くの主力組がケガや体調不良を抱えている。増田(鹿島)、河本(神戸)が合宿不参加。合宿参加組でも平山(筑波大)、兵藤(早稲田大)、田中(福岡)、森下(磐田ユース)が別メニューで調整。総勢30名を招集したものの、8日午前練習を終えた時点でJリーグ参加のため小林(柏)、カレン(磐田)、梶山(F東京)、森本(東京V)高萩(広島)が所属チームに帰ってしまうと11対11での紅白戦を組むことさえ、ままならなくなる。
合宿始まって以来、大熊監督も「もう時間がない」と言い、予想されたよりもフィジカル系のトレーニングは少なく、実戦形式がメインで行われている。7日午前には、ピッチを通常より細く使い、守備に重点を置いた紅白戦形式の実戦練習。8日午前は1次リーグで対戦するマレーシア、ベトナムを想定した紅白戦が行われた。8日のレギュラー組は以下の通り。
GK松井
DF水本、増嶋、小林
MF(ボランチ)高柳、梶山
MF(サイド)苔口、中村
MF(トップ下)中山
FW森本、カレン
「いつも早い時間はロングボールを入れさせている」(大熊監督)。40分ハーフの前半の早い時間帯は、センターバック増嶋がボールを持った際にはロングボールを入れる約束ごとを徹底。そこで求められるのは、やはり前線の起点。平山、そして兵藤という攻撃の軸を欠くこの日は蹴ったボールもうまく収まらない。東南アジアの国々は日本の攻撃力を警戒し、引いて戦ってくることが多い。そこでロングボールを入れ、相手を引き出すことも必要になってくる。どうしても突破しなくてはならない1次リーグを戦う上で不可欠の戦術なのだが、駒がそろわない状態ではなかなかうまくいかない。
前後半ともに先発組でプレーした森本が1ゴール1アシストの活躍を見せたことは救いだが、全体には別メニュー組の復帰が待たれる内容となってしまった。
そしてその別メニュー組。
ピッチ脇にエアロバイクを運び、仲間を見ながらトレーニングに臨むときもあれば、エアロバイクを離れ十日町の山中を自転車トレーニングに出かけるときもあり、笑い声も絶えない。はた目には楽しそうにトレーニングに臨んでいる。
しかしながら、心中は穏やかではないはずだ。
合宿直前に左足首をねんざ。予想外の事態に「焦るというか何というか…。アピールしにきているのに、どうやってアピールしたらいいんだろうと思いますよね」と苦笑する兵藤。その兵藤と同じ別メニューを五輪組参加時とはまったく違う表情でこなす平山。どうしても彼等の肩にかかるものは大きい。
Jリーグ参加のために一時離脱した5人は12日に復帰する。プロ1年目であるにも関わらず、レギュラークラスとして所属チームに必要とされた彼等は笑顔でチームに戻っていった。そして、その高いモチベーションを12日にはこの合宿へ持ち帰ってくることだろう。
翌13日午前、新潟との練習試合をもって最後のサバイバルレースは終了する。泣いても笑ってもアジアユースメンバー入りへアピール可能な期間は残すところあと5日。15日にジョホールバルへ旅立つことができる20人、は週明けに決まる。
以上
2004.09.08 Reported by 了戒美子
J’s GOALニュース
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