9月5日(日)J2 第32節 山形 vs 水戸(18:00KICK OFF/山形県)
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山形と水戸の対決!と言えば、試合と同じくらい盛り上がるのが、双方のサポーターによるコール合戦。両チームの応援リーダーを中心にウィットに富んだ「コール&レスポンス」が展開され、緊張感が漂うはずの試合前のスタジアムがのどかな空気に包まれる。
水戸には、2シーズン山形に在籍したマルキーニョがいる。前回の山形での試合(第2節)では出場停止だったため、山形のスタンドからは「マルキーニョ元気?」のコールが太鼓に合わせて聞かれるかもしれない。また、水戸のサポーターからは、山形が名物・芋煮会のシーズン突入ということで、芋煮ネタが飛び出す可能性もある。両軍がどんなテーマを持ち出し、それに対してどう切り返すのか?健闘を期待したい。
さて、試合の話。
山形はこの3試合、甲府、大宮、福岡と対戦してきた。この3チームに共通しているのは、山形と対戦する直前に2位に浮上し、対戦後に2位を滑り落ちたこと。山形は3戦続けて2位チームと対戦することになったが、勝ち、引き分け、勝ちと2勝1分け。上々の成績で乗り切った。と同時に、順位こそ6位のままだが、2位との勝ち点差を2点差まで詰めてきた。J1昇格レースの崖っぷちから、再び渦中に飛び込もうかという勢いだ。
この山形の好調さを支えているのは、安定感を増した守備力。3試合で許した失点は、大宮戦のコーナーキックからの1点のみ。ゴール前でもしっかり守れているが、全員が守備の意識を高くし、統率されたラインコントロールでピンチを未然に防ぐ形ができてきた結果だ。
前半を失点0に抑えれば、後半には林の投入で一気に攻撃の流れを呼び込む、鈴木監督の「勝利の方程式」が控えている。野球でも、中継ぎ、抑えがしっかりしていると先発ピッチャーが安心して投げられるのと同様、後半に絶対の自信を持っていることが、前半の安定感にうまくフィードバックされている。
2位との3番勝負を終え、この先は水戸、横浜FC、札幌と下位との3連戦。ここで確実に勝ち点を稼いで昇格争いの上位に立ち、その勢いで終盤の上位との対決を優位に進めたい、と山形のサポーターなら誰もが期待するところ。しかし、事がそれほど簡単ではないことは、これまでのJ2の戦いを見れば一目瞭然だ。しかも今節で迎える相手は、ここまでなんと8試合連続ドロー継続中の水戸。勝ち点3の目標をクリアする上で、これほど厄介な相手はいない。
爆発的な得点力は望めない水戸は、それをカバーするため守備で徹底して失点を防ぐ戦術を敷いてきたが、そんな水戸にとって明るい兆しが出てきている。柏から移籍加入の永井の加入で、中盤のポゼッション率が徐々に高まってきた。永井にとって移籍3試合目、先発としては2試合目の前節・湘南戦では、相手がディフェンシブだったとは言え、前半は攻守に圧倒していた。
ただし、水戸の課題である、ボールを奪ってからの展開はまだまだ改善の余地がある。湘南戦も、終わってみれば得点できず0−0だった。よほどのことがない限り、安定した今の山形のディフェンスをかいくぐってゴールネットを揺らすのは難しいだろう。アウェイでもあり、まずは0−0も辞さない手堅い守備で辛抱して、相手が勝ち点3を焦って前掛かってきた隙に乗じて効果的に得点するのが理想の形だが、その際、シンプルにラインの裏を突くにしろ、つないで攻めるにしろ、競り合いに負けたりミスが出てしまっては、ゴール前にボールを運ぶ展開は望めない。水戸がカウンターでいかにスムーズに攻めきれるかが、この試合のポイントの一つだ。
「1−0で勝てれば合格、0−0でも及第」の水戸を相手に、山形は早い時間帯で先制したいところ。ただし、例え0−0のまま試合終了の時が近づいてきても、焦らず攻め続けるメンタリティは身につけてきた。後半ロスタイムに決勝点を奪った前節・福岡戦もその表れ。中盤で攻守の起点になってきた大塚が今節から2試合出場停止となるのは痛いが、その穴をどう埋めてくるのかにも注目したい。
2004.09.04 Reported by佐藤 円
以上
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