9月4日(土)J2 第32節 大宮 vs 札幌(19:00KICK OFF/大宮)
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「たった1敗するだけで」
勝ち点差5の中に6チームが、勝ち点差1の中に4チームがひしめくJ2リーグ戦も残すところあと13試合。どのチームもが「1試合の重み」をかみしめているところだろう。もう、シーズンも終盤にさしかかった今、ことさらに言うようなことではないなのだが、J2リーグは年間で全44試合。全試合に対し1試合が占める割合を単純計算すると、わずか2.27%。このわずかな数字に一喜一憂させられているのだ。
J2リーグ第32節。勝ち点48でなかなか2位グループを抜け出せず、現在5位の大宮対不本意にも最下位に定着している札幌の一戦。大宮は第29節終了時には2位だった順位を、第30節で山形と引き分け3位に、第31節で京都に負け5位と徐々にではあるが順位を落としつつある。
大宮は前節対京都戦は「攻めたチームが負けるという典型的なパターン」と三浦監督が言うように、攻めながらも勝ち点3を取ることはできなかった。前半15分に崔龍洙がゴールを決め、後半はディフェンシブに固めてきた京都に対し、大宮は攻めに打って出た。カウンターからサイドを使い、2トップへ。そこへ勝利パターンをつかんでいる三浦監督は的確な選手交代を行う。後半20分、バレーに代え森田浩史を投入。その森田が80分、金澤慎のシュートのこぼれ球を決め同点に。しかしながら、あと一歩およばず、ロスタイムに決められ2-1で惜敗した。
8月は途中出場ながら7試合4得点と好調の森田をはじめ、斉藤、島田などの選手交代がズバリ的中。先制されても追い付くことのできる得点力、夏場の厳しい暑さの中でも、後半になってもおちないチーム力も見せている。今節は最下位札幌が相手だけに勝ちきれない現状を打破し今後につなげたい。
対する札幌は、勝ち点18の最下位。現在の連敗は3。今季すでに8連敗、5連敗を経験しているだけに早めに食い止めたい。全24得点中9得点をたたき出している清野も3連敗中は音沙汰なし。アウェイ大宮戦は厳しい戦いを強いられるだろうが、とにかく早いうちに上昇のきっかけをつかみたい。
残り13試合。混沌とする上位争い。それにひきかえ、定着の感のある下位争い。しかし、どのチームにとっても1試合は全体の2.27%に過ぎない。それを大きいととり大切に戦うか、小さなとるに足りない数字ととるか。それは自分達次第だ。
以上
2004.09.03 Reported by 了戒美子
J’s GOALニュース
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