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【キリンカップサッカー2004:日本代表 vs スロバキア代表レポート】課題は伸びシロの裏返し。チーム力はアップしている(04.07.10)

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7月9日(金) 19:20キックオフ/広島ビ KIRIN WORLD CHALLENGE キリンカップサッカー2004 -Go for 2006-
日本代表 3-1(1-0) スロバキア代表 入場者数 34,458人
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 日本代表は9日、「KIRIN WORLD CHALLENGE キリンカップサッカー2004 -Go for 2006-」でスロバキア代表と対戦し、3-1で勝利を収めた。前日の記者会見で「勝たなければ何の意味もない」と結果にこだわることを明言したジーコ監督の言葉どおり、7度目となるキリンカップ優勝に向けて好スタートを切った。

 坪井、宮本、中澤の3バック、そしてウィングバックの右・加地、左・三都主は不動のスタメン。ボランチには欠場している稲本、小野の代わりに福西、遠藤が入り、トップ下には中村、2トップはジーコジャパン12組目となる鈴木と玉田のコンビで試合に臨んだ。

 日本は大会前の合宿で重点的に練習してきたサイドアタックを意識。左サイドを起点として、守りを固めるスロバキアを崩しにかかる。そして16分には見事な連携からビッグチャンスが到来。三都主からのボールを中央で玉田が受け、ワンタッチでペナルティエリア左のスペースへ。そのボールを抜け出した福西が中に入れたが鈴木は決め切れず、再び福西が折り返したボールを最後は玉田がねらった。惜しくも相手DFに阻まれゴールとはならなかったものの、「選手が複数連動するプレー」(ジーコ監督)で厚みのある攻撃を見せた。

 先制点が生まれたのは前半終了間際、セットプレーからだった。「ジーコに低くて速いボールを蹴れと言われてた」と中村がイメージ通りのキックを蹴れば、「蹴った瞬間、くると分かった」と福西。イメージがピタリと一致したヘッドがネットを揺らした。

 日本は後半、課題としていたCKから同点とされる(65分)も、その直後の66分にすぐさま引き離す。「ああいうのは、いつもねらってきた」。三都主の素早いリスタートからボールを受けた中村。前には鈴木。糸を引くようなスルーパス。「振り向いた瞬間に俊輔が出してくれるので、ねらっていた」。GKと1対1になった鈴木は枠を外さないように丁寧にゴールに入れた。これもふたりの意思がシンクロした見事なゴールだった。

 77分には玉田と鈴木に代えて、柳沢と本山、80分には三都主に代えて三浦と、フレッシュな選手を送り込んだ日本。そして勝負に出たジーコ監督の期待に応えたのが柳沢だった。81分、パックパスを受けた相手GKに鋭く詰め寄りボールを奪うと、ダメ押しの3点目を決めて、スロバキアを突き放した。

 「全体的に足が重かった」(田中)。「内容は満足できない」(福西)。確かに課題は残った。引いて守るスロバキアの分厚い守備にリズムを失い、集中力を欠いてミスからピンチも招いた。それでも今の日本にはそういう試合でも勝ち切る強さがある。ベストパフォーマンスではなかったということは、それだけ伸びシロがあるということ。合宿での紅白戦ではコンビネーションに問題を見せた鈴木と玉田はお互いに話し合って修正を試み、この試合では「初めてにしては、よさが出たと思う」とジーコ監督から評価を得た。遠藤と福西のボランチコンビも、まだまだコミュニケーション不足と本人たちは述べたが、及第点を与えられる出来だった。

 「サブも(練習で)高いパフォーマンスだったので、誰が入ってもおかしくなかった。うまくいく自信はあった」と後ろから見ていた川口は言う。中田英、小野、稲本ら主力の欠場で不安の声も上がっているが、チーム力は高まっている。あとは川口の指摘するように「これからも継続していくことが大事」である。


2004.7.9 Reported by スポマガ WORLD SOCCER

以上
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