12月9日、都内にてJリーグ合同トライアウトが開催された。これはご存知の方も多いかと思うが、現所属チームから契約満了の知らせを受けた選手達が、来シーズンの所属チームを探す場の1つだ。
今回集まった選手は、JリーグはもとよりJFLの選手や、小松原学、路木龍次といった浪人中の選手も含めて83名に上った。
当然選手を獲得すべく各クラブから多数のスカウトが駆けつけている。Jリーグ所属のチームはほぼすべて。そのほかにもJFLなどの数チームからもチーム関係者が派遣されていた。
トライアウトの形式だが、全体をA〜Hまで8チームに分割。A対B、C対Dという形で、それぞれ35分間ずつ試合形式で行われた。またGKについては、東京ヴェルディ1969の菊池新吉GKコーチによるトレーニング形式で、約20分間行われている。
試合が終わるごとに、スカウト陣に対して選手一人一人がマイクを持って自己紹介。Aチームで試合をした京都所属の町田忠道選手は「まだサッカーを続けたいのでよろしくお願いします」という挨拶を、名古屋から参加の富永康博選手が「もう一度チャンスをください」と発言していて印象に残った。
今期大宮に所属していた大塚真司選手は、トライアウトを終えて「複雑な心境ですよ。ただ、(契約解除は)誰もが経験することなので、アピールするいい機会になりました。条件とかで高望みしてる場合じゃないので、携帯電話のアンテナを5本立てて(笑)、声がかかるのを待ちたいと思います」という感想を話してくれた。
参加した選手のほとんどの感想は時間の短さだったが、それはスカウトする立場も同じ。
甲府との契約を延長した松永英機監督はこんな感想を口にされていた。
「さすがにこの時間で見極めるのは難しい。ただ、ここにこうして集まった選手の中からよさそうな選手をチームに呼んで、セレクションをするための参考にはなる。選手を獲得するときには人間性も含めて考えますからね」
また新潟から乗用車で4時間かけてやってきたという反町康治監督も「今日来た選手の中からピックアップされる可能性はあるけれど、今日の段階では誰が見ても決められないでしょう、これからですよ。それにうちはトライアウトの前にすでに目星を付けていますから。そうでないといい選手はすぐに決まってしまいますからね」と述べて新潟への帰路についていた。
シーズン中の働き具合で各選手の能力は各チームともある程度把握しているはずだ。そういう意味で、この場ですべてが決まるわけではないが、この場に参加し、そしてアピールすることで現役続行の強い意志があることを伝えられる、ということで意味があるのだろう。
最後に仙台との契約が満了した中田一三選手の言葉。
「みんな解雇というけれども、そういう捕らえ方をしなくてもいいと思います。契約を延長してもらえないと、選手としてのすべてを否定されるように感じる人もいるみたいですが、そう難しく考えることでもないと思います。契約満了の知らせを受けたら、そのあとどうするか考えるのも楽しいし、そうやって前向きに考えていたいですね。体が動く限りはサッカーは続けたいです」
2003.12.9 Reported by 江藤高志
J’s GOALニュース
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