2010年 初対戦はフレンドリーマッチとして開催 柴崎、杉本らが躍動
U-18Jリーグ選抜と日本高校サッカー選抜が初めて対戦した2010年は、フレンドリーマッチとして行われた。Jリーグ選抜は大森 晃太郎(G大阪ユース)、高木 善朗(東京Vユース)、杉本 健勇(C大阪U-18)らそうそうたる顔ぶれ。一方の高校選抜にも、10番を背負った柴崎 岳(青森山田高)をはじめ、宮市 亮(中京大中京高)、赤﨑 秀平(佐賀東高)と将来を嘱望されたタレントたちがメンバーに名を連ねた。
前半から押し気味に試合を進めたのはJリーグ選抜。杉本が果敢にシュートを放つなど相手ゴールに詰め寄ると、24分にセットプレーの流れから、最後は松原 健(大分U-18)が先制ゴールを奪った。しかし後半に入ると高校選抜も意地を見せ、41分に柴崎のCKを途中出場の山本 大貴(ルーテル学院高)が頭で合わせて同点に。その後はお互いにチャンスを作ったものの決定打は生まれず、1-1の引き分けに終わった。
2011年 U-23日本代表のメンバーが集結! 久保が先制ゴール!!
『NEXT GENERATION MATCH』として初めて開催された2011年大会。この試合には先のAFC U-23選手権で優勝を飾ったU-23日本代表メンバーの多くが出場していた。
U-18Jリーグ選抜には奈良 竜樹(札幌U-18)、原川 力(京都U-18)、久保 裕也(京都U-18)、野津田 岳人(広島ユース)、日本高校サッカー選抜には櫛引 政敏(青森山田高)、車屋 紳太郎(大津高)、白崎 凌兵(山梨学院高)など、現在のJリーグで活躍する選手たちがメンバーに名を連ねていた。
試合は33分に久保のゴールでJリーグ選抜が先制。60分に小牟田 洋佑(前橋育英高校)に同点弾を浴びるも、その4分後に途中出場の渡辺 雅樹(甲府U-18)が決勝ゴールを奪取。2-1でJリーグ選抜が勝利を収めている。
2012年 南野、中島を擁するJ選抜が鈴木、浅野らの高校選抜を圧倒
2012年大会は、Jリーグ選抜の強さが際立った。2年連続出場となった野津田をはじめ、中村 航輔(柏U-18)、岩波 拓也(神戸U-18)、南野 拓実(C大阪U-18)、中島 翔哉(東京Vユース)など多くのタレントを揃え、鈴木 武蔵(桐生一高)、浅野 拓磨(四日市中央工高)を擁した高校選抜を圧倒した。
0-0で前半を折り返したが、45分に岩波のヘッドで先制すると、52分には南野のパスから石毛 秀樹(清水ユース)が追加点。さらに65分には中島がダメ押しゴールを叩きこみ、3-0と快勝を収めた。
2013年 選手権のヒーローたちがJクラブのホープと譲らずドロー
この大会で高校選抜の10番を背負ったのが前年も出場した浅野。他にも室屋 成(青森山田高)、小屋松 知哉(京都橘高)、高橋 壮也(立正大学淞南高)ら、高校選手権を沸かせた選手たちがメンバーに名を連ねた。
一方のJリーグ選抜には前 寛之(札幌U-18)、北川 航也(清水ユース)、菅嶋 弘希(東京Vユース)、嶋田 慎太郎(熊本ユース)など、各Jクラブの期待の新星たちが集結。前半は互角の展開も、後半に入るとJリーグ選抜が次第に押し込んでいく。だが、高校選抜も粘り強い対応でゴールを許さず、試合はスコアレスのままタイムアップの笛を聞いた。
2014年 高校選抜がJリーグ選抜に初勝利!
2014年は、高校選抜にとって記念すべき大会となった。同年の高校選手権を制した富山一高の竹澤 昂樹をはじめ、永井 建成(京都橘高)、北谷 史孝(興国高)、森島 司(四日市中央工高)らがメンバー入り。Jリーグ選抜にも茂木 力也(浦和ユース)、三竿 健斗(東京Vユース)など後にプロ入りする選手たちが揃っていたが、立ち上がりから試合の主導権を握ったのは高校選抜だった。
19分、竹澤のロングパスを受けた木戸 皓貴(東福岡高)が豪快なボレーを叩きこみ先制すると、後半はJリーグ選抜の猛攻の前に防戦一方となったが、北谷を中心に堅守を維持。虎の子の1点を守り抜き、高校選抜がついにJリーグ選抜を撃破した。
2015年 高校選抜が勝利し勝率を五分に
Jリーグ選抜の中心を担ったのは、鹿島ユースとG大阪ユースの選手たち。町田 浩樹(鹿島ユース)、堂安 律(G大阪ユース)ら、今季トップ昇格を果たした選手たちがずらりと顔を揃えた。高校選抜は、日本一に輝いた星稜高から4人が選出。他にも渡邊 凌磨(前橋育英高)、田場 ディエゴ(日大藤沢高)など、選手権のヒーローたちが一堂に会した。
試合は序盤から高校選抜のペースで進む。果敢な個人技でJリーグ選抜を押し込むと、31分に渡邊のゴールで先制。さらに4分後には前川 優太(星稜高)が強烈なミドルを叩きこみ、前半のうちに2点のリードを奪った。後半はやや押しこまれるも、失点はアディショナルタイムに藤谷 壮(神戸U-18)に決められたひとつのみ。高校選抜が2-1で勝利を収め、通算対戦成績を五分に戻している。
2016年 互いに譲らずドロー決着に
立ち上がりに主導権を握ったのは、U-18Jリーグ選抜だったが、先にゴールを奪ったのは日本高校サッカー選抜のほうだった。選手権を制した東福岡高や市立船橋高の選手たちが主体となったチームは、粘り強い守備で相手の攻撃を凌ぐと、34分に旗手 怜央(静岡学園高)が巧みな個人技から先制ゴールを奪取した。
しかし、後半に入ると選手交代をきっかけに再び流れを掴んだU-18Jリーグ選抜が攻勢を仕掛ける。そして48分、梶山 幹太(名古屋U18)のパス受けた向井 章人(神戸U-18)が同点ゴールを叩き込む。終盤は日本高校サッカー選抜が押し込む展開となったが、U-18Jリーグ選抜もGK大迫 敬介(広島ユース)を中心とした守りでゴールを許さず、1-1のままドロー決着となった。
2017年 分厚い攻撃で圧倒した日本高校サッカー選抜が快勝
試合は序盤から高校サッカー選抜がペースを握り、21分には町野 修斗(履正社高)が強烈なミドルシュートを叩き込むと、後半開始直後の37分には三國 スティビアエブス(青森山田高)のクロスに鳥海 芳樹(桐光学園高)が頭で合わせリードを広げた。
後半に入ると、Jリーグ選抜も反撃を開始。44分には久保 建英(FC東京U-18)の左サイドへの展開から青山 夕祐(名古屋U18)が決定的なシュートを放つなど見せ場を作る回数が増えた。しかし59分、Jリーグ選抜は橋岡 大樹(浦和ユース)のGKへのバックパスが弱く、伊藤 龍生(米子北高)にインターセプトされると、そのままゴールを決められ試合の趨勢は決した。
3点のリードを奪った高校サッカー選抜は67分、松本 泰志(昌平高)が伊藤とのワンツーで敵陣深く切り込んで折り返すと、ゴール正面に入っていた安藤 瑞季(長崎総科大附高)が冷静に押し込んで終止符を打った。