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ルヴァン 準々決勝 第1戦
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【J1昇格プレーオフ:準決勝 徳島 vs 千葉】千葉側プレビュー:J1昇格を欲する思いの強さをプレーで体現し、柔軟性のある攻撃とボールに対する執着心で勝利を狙う。(13.12.01)

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千葉は勝てばJ1昇格プレーオフ進出が決まったJ2リーグ第41節・栃木戦で、前半に田中佑昌のゴールで先制したものの後半の失点で引き分けた。引き続きJ1昇格プレーオフ進出がかかった第42節・鳥取戦では、試合開始わずか2分のケンペスのシュートがクロスバー直撃で最初の決定機を逃すと、鳥取の前線からの厳しいプレッシャーをまともに受けて大苦戦。鳥取の球際の激しさにパスがつながらず、さらにセカンドボールも拾い負けた。15分と49分に失点し、他会場の徳島と松本が1点リードの状況に、千葉はJ1昇格プレーオフ進出圏外の7位転落の可能性も生じる大ピンチ。後半途中からはケンペスと後半から交代出場の森本貴幸をターゲットにして、ガムシャラに前線へラフにロングボールを入れる攻撃にシフトした。81分に交代出場の深井正樹のクロスから森本が得点すると、6分と表示された後半のアディショナルタイムの90+2分、佐藤健太郎が入れたロングボールから「こぼれ球をずっと狙っていました」という兵働昭弘が豪快なミドルシュートでまさに値千金の同点ゴール。引き分けた千葉は5位でJ2リーグを終えた。

千葉が5位でJ1昇格プレーオフ準決勝に臨むのは昨季と同じ。勝たなければJ1昇格プレーオフ決勝に行けない状況は、今季は時に攻守に『前へ』のアグレッシブな姿勢を失って苦戦した千葉には、やるべきことがハッキリしているだけに戦いやすいだろう。実際のところ、千葉の選手たちも口々に「最初からアグレッシブに戦えると思う」「気迫のこもった攻撃をしていきたい」と話している。昨季の経験からメンタル面も問題ないはずだ。

とはいえ、前述の鳥取や栃木、そして第40節の長崎のように徳島もやはり前線から厳しくプレスをかけて千葉のパスワークを寸断にかかるはず。千葉は球際の勝負に勝つのはもちろん、プレスをうまくかわして攻めたい。相手の背後を突くことを狙い、長短のパスや攻撃のリズムの変化など柔軟性のある攻撃で徳島に揺さぶることが必要だ。引き分けでも決勝進出の徳島は時間帯によってはゴール前を固めて守るだろう。勝たなければならない千葉としては先制点奪取がカギになるし、前述の鳥取戦、そして今季の第20節・徳島戦の兵働の得点のような遠目からの思い切ったミドルシュートも徳島の隙を突くには有効だ。
また、1−2で敗れた今季の第26節・徳島戦で、千葉はディフェンスラインの『裏』を突かれてミスから失点した。この試合でも徳島はその攻めを見せるだろう。千葉は『裏』を狙うロングパスを簡単に蹴らせないように、徳島にプレッシャーをかけたい。そして、どんな時もボールウォッチャーにならず、ボールに対する執着心を発揮して守ってほしい。

本音を言えば、千葉にはJ1に自動昇格してほしかった。だが、それがいろいろな面での実力不足でかなわず、さらに最終節の土壇場の得点で一時は危ぶまれたJ1昇格プレーオフ進出が決まったことには何か意味があると思う。J2リーグ戦の終盤の4試合は2分2敗と千葉は強くなかった。だが、昨季のJ1昇格プレーオフ決勝で敗れ、J1昇格を欲する思いはどこのクラブよりも強い。その思いを体現したプレーで、昨季の借りを国立競技場に返しに行くためにも、まずは目の前の徳島に勝つ強さを見せるだけだ。

以上

2013.11.30 Reported by 赤沼圭子
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