本文へ移動

今日の試合速報

夏休みはJリーグに遊びに行こう! 全国で180,000名様ご招待!
夏休みはJリーグに遊びに行こう! 全国で180,000名様ご招待!

J’s GOALニュース

一覧へ

【J2:第35節 福岡 vs 富山】プレビュー:福岡が連敗を止めるのはいま。ホームの力を結集させて富山を叩け!(13.09.29)

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
勝てない日々が続いている。最後に勝利したのは第29節の長崎戦。その後は5戦勝ちなし。しかも現在は4連敗中。さらに、今節の試合では金久保順と古賀正紘が出場停止。小さな変化を積み重ねながら戦ってきた福岡だが、いまはまるで、出口が見えないトンネルの中に迷い込んでしまったかのように見える。数字の上では可能性を残すとは言え、6位以内に入るという目標は現実的には厳しくなったと言わざるを得ない。

しかし、だからと言って現状を嘆いても何も解決はしない。出来ない理由をいくつ上げようとも、それはチームに何かをもたらすわけではない。どのような理由があろうとも、いま、この時を乗り越えられない者に明日はないのが勝負の世界の鉄則。自分たちの力で勝利を掴まない限り、明日へ続く道を見つけることは出来ない。その気持ちをピッチの上で表現できるか。それが富山との戦いで福岡に求められている。

そして、勝利以外の結果がいらないのは対戦相手の富山にとっても同じこと。現在は19位に付けるが、直近の6試合で勝ちがなく、降格圏である21位の岐阜との勝点差は1。J2残留に向けて、ひとつも落とせない状況が続いている。福岡との間には勝点で12の差があるが、ここまでくれば互いの順位も、勝点差も何かを保障してくれるわけではなく、試合は紙一重の展開になることは間違いないだろう。

そんな試合で福岡の攻撃の核として注目されるのは船山祐二。金久保不在の中で、ゲームをコントロールする役割を担う。そして富山戦の位置づけを次のように話す。
「連敗中の我々に必要なのは勝点。いまはとにかく連敗を止めなくてはならないし、そういう状況の中で迎えるホームゲームは非常に大事なゲーム。その試合でサポーターに笑顔を見せることができれば、チームとしても、個人としても立て直すことができるはず。富山は置かれている状況からすれば120%の力を出してくる。その相手に対し自分たちも120%の力を出さなければ勝つことはできない。最終的には、絶対に負けないというメンタリティの強さが試合を左右するのではないかと思う」

一方、守備の立て直しとして期待されるのは、出場停止処分が解けてピッチに戻ってくる中原秀人だ。
「球際の部分で最初の頃に比べたら負けることが多くなってきているし、ボールがない時の状況や、カウンターを受けた時の状況が良くないと感じている。試合から離れていた時に、話すことの重要性をより感じることが出来たので、試合に出ることになったら、自分がしっかりと声を出して前の選手を動かしたい」
90分間に渡ってチームが連動できるかどうかは、いまの福岡の大きなテーマ。その重責を果たすべくピッチに立つ。

勝負を分けるポイントとなるのは中盤での攻防だ。福岡も、富山も、高い位置でのアグレッシブさが自分たちのサッカーを展開するための生命線。ともに奪ったボールを素早くゴール前へ送り込んでゴールを目指す。互いの特長が真っ向からぶつかり合うゾーンでの攻防の結果は、そのまま勝負に直結する。
そして、もう一つのポイントは両サイドでの攻防だろう。両SBを高い位置に出してサイドから仕掛けるのも、互いに共通するスタイル。相手の強みを押さえると言うよりも、サイドで攻撃の主導権を奪うことで相手の攻撃を抑え込みたいのは両チームに共通する想いだ。福岡の取って特に注目されるのは右サイドの攻防。城後寿の攻撃力を活かすためには、ここで主導権を握る必要があり、ここで後手を踏むようなら、城後が守備に追われて福岡の攻撃力は半減する。ここでの主導権は譲れない。

いずれにせよ、勝負は1点を争う僅差の戦い。互いに強い気持ちをぶつけ合う試合は、一進一退が続く難しい試合になるだろう。だが福岡にはホームゲームという地の利がある。そういう意味では、福岡にとっては、チームの力と併せてホームの力が試される試合でもある。90分間集中を切らさず、どんな状況になろうとも下を向かず、ただ勝利だけを信じて戦うことが求められているのは、ピッチに立つ11人、ベンチに控える7人、そしてスタジアムに足を運ぶ全員でもある。総力戦。それが福岡にとってのキーワードになる。

以上

2013.09.28 Reported by 中倉一志
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

旬のキーワード

最新動画

詳細へ

2024/07/29(月) 00:00 ハイライト:岐阜vs鳥取【明治安田J3 第23節】