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【J2:第6節 長崎 vs 鳥取】レポート:無敗の鳥取に勝利した長崎はホーム2連勝。「まだ、つぼみの段階」だが目指す形がはっきりと(13.04.01)

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JFLからJリーグに加入したばかりの長崎が、好調の鳥取を終始圧倒し3−1で快勝。第4節・富山戦に続いてホーム2連勝を挙げた。
試合後の会見で高木琢也監督が「(3点取れるとは)全く予想していなかった」と言うように、この日の長崎の選手は最後までハードワークに徹し、監督の予想を上回るプレーを見せた。特に、キャンプの段階から繰り返し練習してきた「連動性のあるプレー」が見えたことは、長崎にとって大きな収穫となった。

長崎攻撃陣は試合開始から何度も鳥取陣内を侵し続け、左サイドのMF山田晃平がスピードと変化に富んだドリブルで鳥取のMF鶴見聡貴を置き去りにすると、FW水永翔馬とMF佐藤洸一の強烈なコンビに質の高いパスを供給し続けた。

先制の場面は前半32分。長崎の右CKに鳥取のDF柳川が思わず手を出してしまい、PKを献上。これを佐藤洸が冷静にゴール左隅に決めた。41分には、ヒールパスでパス交換するなどノッているプレーを見せていたMF小笠原侑生が水永のシュートのこぼれ球に詰め2点目を挙げる。小笠原はうれしいJ初ゴール。試合後は「これまで歩んできた道のりを考えると感無量」と喜びをかみ締めていた。
鳥取はサイド攻撃を封じられてしまうと、同時にDFラインをコンパクトに保つことができなくなってしまったが、これを修正することができないまま前半は2−0で終了。スコア以上に長崎の攻勢が目立った。

後半に入っても長崎の勢いは衰えず、バイシクルシュートなども見せていた水永が51分に美しいパス交換からダメ押し点をねじ込んだ。
この3点目こそが長崎の目指すサッカーの形そのものだといえる。小笠原のパスをこの試合、たびたび前線まで顔を出していた岩間雄大がゴール正面に落とし、走りこんできた水永が右足を振り抜いたものだ。前に当てて落として、スペースに走りこんだ3人目に合わせるといった練習どおりのプレーだった。水永のゴールが決まった瞬間。長崎のベンチは監督、コーチ全員が両手を掲げて喜びを爆発させていた。

一方、鳥取は「選手交代でリスクを取っても縦に突破しよう」(小村徳男監督)とするも、67分に右CKからDF柳楽智和が1点を返すに留まった。FW岡本達也は「今までの試合も自分たちが良かったというわけではなかった。今日の試合は実力どおり。この1週間、チームの雰囲気がふわふわしていた」と話しており、開幕ダッシュに成功したことでチーム内に油断のようなものが生まれていたことを明かした。
「たら」「れば」の話はサッカーの世界では禁物だが、存在感のあるFW久保裕一の欠場は今の鳥取にとってはやはり大きかったのではないだろうか。

逆に長崎にも「たら」「れば」の話を当てはめるとすると、もし松本戦の後半間際に追いつかれなけ「れば」、3連勝で現在の順位は3位だった。また、今日も後半の1失点がなかっ「たら」順位は12位だった。そういう意味では、試合終盤の集中力の維持はこれから長崎にとって課題となるだろう。
高木監督は「今日は選手の才能が花開いた試合結果では」との問いに、「まだ花開いたとは言えない。散っては困るので(笑)、まだつぼみの段階。だけど、これが次の試合でも出せればいい」と連動性の継続に期待していた。

以上

2013.04.01 Reported by 植木修平
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