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2016/8/9(火)11:32
堅守が売りの両者が激突 三度目のタイトル奪取か、コロンビア勢初の優勝か【プレビュー】
2015Jリーグヤマザキナビスコカップ優勝チームの鹿島アントラーズが、コパ・スダメリカーナ2015を制したインデペンディエンテ・サンタフェを迎え撃つ、スルガ銀行チャンピオシップが、10日の19時に県立カシマサッカースタジアムで行われる。
今年で9回目を迎える同大会は、これまで日本勢が5勝3敗と勝ち越しており、鹿島も過去に二度出場してともに勝利。三度目のタイトル獲得を目指し、今回の試合に臨む。
もっとも鹿島の現状は決して良いとは言えない。明治安田生命J1リーグ 1stステージを制したものの、2ndステージに入り勢いは失速気味。7節を終えて2勝1分4敗と12位に沈み、先週末のベガルタ仙台戦でも0-1と敗れている。1stステージ優勝の要因となった堅守が安定感を欠いており、持ち前の勝負強さも示せていない。金崎 夢生や柴崎 岳ら代表クラスのタレントは揃っているだけに、今一度、組織的かつ、したたかさを備えた鹿島らしいサッカーを取り戻したいところだ。
対するインデペンディエンテ・サンタフェは7日に来日し、鹿島との決戦に向けて準備を進めている。チームの特徴はコロンビア代表にも名を連ねるGKロビンソン サパタを中心とした堅守にある。コパ・スダメリカーナでは、1次ラウンド以降の計12試合で複数失点を喫したのはわずか一度のみ。ホーム&アウェイで行われた決勝の2試合でもともにゴールを許さず、PK戦の末に勝利を収めている。リオ五輪に参戦しているCBウィリアン テシージョを欠くものの、安定感抜群の守備が大崩れすることはないだろう。
一方、攻撃ではオマル ペレスとホナタン ゴメスのアルゼンチン人コンビがカギを握る。勝負所を逃さないスピーディーなアタックは迫力十分で、鹿島守備陣としては大いに警戒したいところだ。
似たスタイルの両者の対戦であり、集中力とモチベーションを保ち続けたほうに、勝利は近づくだろう。三度目の優勝か、コロンビア勢として初のタイトル獲得か。白熱の攻防を制し、栄えあるトロフィーを掲げるのは果たして……。