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2016/8/3(水)17:30
意地と勝利への執着心が伯仲した熱き戦いを見せる【大会の歴史】
Jリーグヤマザキナビスコカップ優勝チームと、コパ・スダメリカーナ優勝チームが対戦するスルガ銀行チャンピオンシップは、今年で9回目を迎える。過去8度の対戦では日本勢が5勝3敗と勝ち越しており、今大会でも鹿島アントラーズの奮戦が期待される。
記念すべき第1回(2008年)大会では、ガンバ大阪がアルセナルFC(アルゼンチン)と対戦。序盤から両者がアグレッシブな姿勢を打ち出す白熱した展開となるなか、0-0で迎えた87分、カルロス ダミアン カステグリオネが決勝ゴールを奪い、アルセナルFCが第1回の王者に輝いた。
2009年大会では、大分トリニータがSCインテルナシオナルと激突。0-0で迎えた後半に2点を先行されると、東 慶悟(現FC東京)が一矢報いたものの、そのまま1-2で敗れた。
日本勢が初勝利を挙げたのは2010年大会のFC東京だった。リガ デ キト(エクアドル)を国立に迎えた一戦は、1-2で迎えた後半アディショナルタイムに、大黒 将志(現山形)が起死回生の同点ゴールを奪取。その勢いのままPK戦を4-3で制し、日本に初めてのタイトルをもたらしたのだ。
以降、日本勢は2014年大会まで5年連続で南米勢に勝利を収めることとなる。2011年大会はジュビロ磐田がインデペンディエンテ(アルゼンチン)をPK戦の末に撃破。2012年大会は鹿島がウニベルシダ・デ・チリ(チリ)を同じくPK戦で破っている。
2013年は2年連続の出場となった鹿島が、ガンソを擁するサンパウロ(ブラジル)と激戦を展開。大迫 勇也(現ケルン)がハットトリックを達成し、3-2と打ち合いを制して2連覇を達成した。2014年大会は柏レイソルがラヌース(アルゼンチン)に2-1で勝利。終了間際にレアンドロ(現神戸)が決勝ゴールを奪う劇的な展開での戴冠だった。
そして2015年大会は、二度目の出場となったG大阪が、ハビエル サビオラら有力選手が多数所属するリバープレート(アルゼンチン)と対戦したものの、力の差を見せつけられて0-3と完敗を喫した。
昨年の大会を除けば、すべて1点差、もしくはPK決着と、毎年のように接戦が展開される今大会。自国開催で負けられない日本勢の意地と、タイトルを欲する南米勢の勝利への執着心こそが、レベルの高い攻防が生まれる要因となっている。三度目の優勝を目指す鹿島か。コロンビア勢として初めての出場となるインデペンディエンテ・サンタフェか。今大会でも熱い戦いが展開されることを期待したい。