# 3Jリーグがなかったら、ほかのスポーツで活躍していたかもしれない選手は?
もしJリーグがなかったら、現在、Jリーグでプレーする選手たちは、どのような職業に就き、どのような人生を送っていたのでしょうか。「もしJリーグがなかったら~現役選手編~」企画の第3話となる今回は、2番目に多かった『他スポーツ選手』と答えた選手たちのアンケート内容を紹介していきます。
それぞれの回答結果は以下の通り。
Baseball player
野球選手
Overseas football player
海外でサッカー選手
Table tennis player
卓球選手
Boxer
プロボクサー
Swimmer
水泳選手
「野球かサッカーか」で悩んだ選手たちが多数
最も多かったのは、「プロ野球選手」という答えでした。その理由として、小さい頃に実際に野球もやっていたという選手が多く、「サッカーか、野球か」の選択を迫られた過去があったと言います。
野球も好きで、中学生になるときに、野球部に入るかサッカー部に入るか迷った
小学校1年生のときに野球かサッカーで究極に悩んだ
子どもの頃からスポーツが大好きで、野球、サッカー、水泳など、いろいろなスポーツをしていました
昔、野球もしていたから
もうひとつの理由は「家族の影響」
お父さんが甲子園球児で、小さい頃からお父さんと兄と3人でよく野球をしていた
野球好きの祖父から野球をやるようにずっと言われていた
父が野球好き
父も野球のコーチだったので
実際に野球選手になっていたら、という質問に対しては
今とあまり変わらず、アスリートらしい生活をしていたと思います
という答えが主流で、同じスポーツ選手としてストイックな日々を送っていたと考える選手が多くいました。
面白いのは、野球選手と答えた9人のうち4人がGKだということ(一森、佐藤、杉本、北野)。手を使えるポジション柄、野球に通じる部分があるのかもしれない?
実際に海外でプレーした2人は「海外でサッカー選手」と回答
ペルーでプロ選手のキャリアをスタートさせた澤(柏)にとっては、当然の回答で、Jリーグがなくとも「ペルーの全チームからオファーが来るぐらいだったので、ずっとペルーにいたんじゃないかなと思います」と答えています。また奥さんがペルー人のため、監督から「国籍変更を考えてほしい」という電話がかかってきたこともあったと言います。
もしそこでペルー国籍に変えていたら、ペルー代表としてワールドカップに出られたかもしれないですね(笑)
サッカーを始めた時からサッカー選手になりたいと思っていた
という松井にとっても、海外でプレーするのは当然の選択肢だったようで、実際にこれまでにフランス、ロシア、ブルガリア、ポーランドと数々の国を渡り歩いたその経歴を踏まえても、たとえJリーグがなくとも、海外で逞しくプロサッカー選手のキャリアを刻んでいたのではないでしょうか。
卓球、ボクサー、水泳と別の競技に才能を表していた選手も
「卓球選手」と答えた武藤(浦和)は、父の影響を理由に挙げています。
父が卓球部に所属していて、県でも3位くらいになるほどの選手だったそうです。なので、父とよく公民館などで卓球をしていました。中学1年生の時、父に『卓球で勝ったら携帯電話を買ってやる』と言われ、必死で戦った記憶があります
と、当時の微笑ましいエピソードを明かしてくれました。
「強いから」という理由で「プロボクサー」と答えた濱口(讃岐)は、
世界チャンピオンになるために、トレーニング、減量の日々
を送っていたと、「もしもの人生」をイメージしていました。
「水泳選手」と回答した岩崎(京都)は、実際に水泳選手になっていた可能性があったと言います
3歳の頃から水泳を習い始めて、サッカーを始めた後も小学校5年生までは両立をして、ジュニアオリンピックにも出場した経験があります。もっと速く泳げるようになりたいという向上心はとても強く、泳ぐことがとても楽しかったので、サッカーをしていなかったら、水泳の道に進んでいたと思います
かなりの実力者であり、もしJリーグがなかったら「“第2の北島康介”と呼ばれる水泳界のスターになっていたかもしれないですね(笑)」。そのイメージは、現実のものとして起こり得ていたかもしれません。今でも川を見ると「泳ぎたい・・」とつぶやくほどだとか。
第4話となる次回は、『食関連』の仕事と答えた選手たちを紹介します。