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J1通算2万ゴールを決めた金子翔太ってどんな人?

J1通算2万ゴールを決めた金子翔太ってどんな人?

2017年4月21日、記念すべきJ1通算2万ゴールが清水エスパルスの金子 翔太によって記録された。「金子 翔太」という名前を聞いた時、「どんな選手?」という反応だった人も多かったのではないだろうか。今回J.LEAGUE.jpではそんなメモリアルゴールを決めた金子選手にお話しを伺った。サッカーを始めたきっかけ。JFAアカデミー福島での生活。岡崎 慎司への想い。プライベートの話など、金子 翔太とはどんな選手なのかを紹介します。

金子翔太 × Jリーグ.jp

ターニングポイントとなった試合
  • Jリーグ.jp
    プロに入って今季で4年目ですが、これまでの3年間を振り返ると?
  • 金子 翔太
    2年目まではそこまで試合に出られませんでしたし、出ても結果を出せなかった。一方で関根(貴大)とか、南野(拓実)くんとか、井手口(陽介)とか、同世代の選手が活躍しているのを見て、悔しい想いしかなかったです。高校の時は同じくらいのレベルとか評価だったのに、今となってはかなり差が開いてしまったなと、焦っていましたよ。ましてや2年目にエスパルスもJ2に落ちて、自分は栃木に期限付き移籍させてもらいながらも、結果を出せませんでした。あの頃は相当に辛かったですね。
  • Jリーグ.jp
    3年目の昨季、ようやく存在感を示せるようになりましたね。
  • 金子 翔太
    J2での戦いでしたが、3年目は勝負だなと思っていました。レギュラー定着までは至らなかったですけど、大前 元紀くんが怪我をしたのもあって、22試合に出ることができました。実は3年目も開幕戦に出て以来、10試合くらい試合に絡めない状態だったのですが、それまでの2年間とは気持ちが全然違っていましたね。絶対に使われる時が来ると思っていたし、与えられたチャンスを絶対に生かそうと前向きに取り組めていました
  • Jリーグ.jp
    ターニングポイントとなった試合はありますか?
  • 金子 翔太
    第30節の横浜FC戦ですね。一度、大前くんが怪我をしたタイミングで(第18節)、試合に出られるようになったんです。でもその時はチームは結果を残していたのに、自分は結果を出せませんでした。守備や走ることに重きを置いてプレーして勝利に貢献できたという充実感もありましたが、点を取れない悔しさも同時にありました。そのあとにまた試合に出られなくなった時、今度試合に出る時は、結果に拘ろうと。それで横浜FC戦でチャンスが来て、そこでゴール決めることができた。そこから4試合連続スタメン出場して、シーズンが終わるまでコンスタントにピッチに立てるようになりました。だから、あの試合で結果を出せたことが一番大きかったですね。
岡崎 慎司選手の存在
  • Jリーグ.jp
    そのようなメンタルになれたのは、何かきっかけがあったんですか?
  • 金子 翔太
    実はその頃に岡崎 慎司さんの『未到』という本を読んだのです。岡崎さんはレスターで前線からの守備が評価されていますが、ストライカーとして常にゴールへの意識を持ちつつ、走ることが大事だと書いてあったのです。僕も走ったり、守備の部分が評価されて試合に出れていましたけど、やっぱりストライカーである以上は点と取らないといけない。その本を読んで、改めて大事なことに気づかされました。
  • Jリーグ.jp
    岡崎選手はクラブのOBでもありますから、やはり意識する存在ですか?
  • 金子 翔太
    そうですね。3回くらいお会いしたことがあるのですが、『点を取れよ』と言われましたね。岡崎さんが見に来た試合で僕は取れなかったのですが、『次は絶対取れるから、続けて頑張れよ』と言ってくれて。その言葉は嬉しかったですね。あの本から普段の生活だったり、ストライカーとしてのメンタルだったり、いろんなことを学べたので、今こうやってエスパルスの2トップとして出られるようになった姿を、岡崎さんに見せたいですね。
  • Jリーグ.jp
    早く結婚したのも岡崎選手の影響?
  • 金子 翔太
    それは違いますけど(笑)。岡崎さんも確かに結婚が早かったですね。実は岡崎さんの奥さんと僕の妻が、一時期同じところで働いていたらしいです。スピード婚もそうですし、プレースタイルもそう。3、4年目で試合に出はじめたというのもそう。いろんな共通項があって、勝手に岡崎さんとは縁を感じています(笑)。
今シーズンの目標
  • Jリーグ.jp
    そして迎えた4年目の今季、第8節まで全試合にスタメン出場しています。充実のシーズンを過ごせているのではないでしょうか?
  • 金子 翔太
    試合に出ない時の悩みもありますし、試合に出ればまた別の悩みも出てきます。チームはここまで昇格チームとしてはまずまずの結果が出ていますけど(3勝2分3敗※第8節終了時)、まずはチームとしてひとケタ順位を達成したい。残留ではなく、それよりも上に行こうという気持ちで、チーム全員で取り組んでいます。個人的には全試合に出ることが目標です。まだシーズンを通して活躍したことがないですし、J1の舞台で試合に出続けることが大事だと思っています。ピッチに立てば結果を出せる自信はあるので、このまま試合に出続けて、チームに不可欠な存在となっていきたいです。
  • Jリーグ.jp
    さらに先の目標は?
  • 金子 翔太
    海外でプレーしたいですね。エスパルスで活躍して、代表を目指して、海外を目指す。やっぱり、高い目標を持たないとダメですからね。現状に満足せず、もっと結果を出さないといけないと思っています。
ちょっとプライベートなことも
  • Jリーグ.jp
    ここからは少しプライベートのお話を伺いたいと思います。ニックネームは「金子少年」だそうですね。
  • 金子 翔太
    実はそんなに言われてはいないですけど、一部のサポーターの方からそう呼ばれていますね。村田(和哉)選手がブログで書いていて、それが浸透したみたいです。でも結婚を機に、金子少年から金子青年に階級が上がりました(笑)。
  • Jリーグ.jp
    アニメ好きだという噂も。
  • 金子 翔太
    名探偵コナンが好きですね。この前も早速映画を観に行きました。これまで全シリーズを観に行っていますし、部屋の一角にもコナングッズエリアがあります。サポーターの方からいただいた物がかなり多いですね。みなさん、知ってくださっているので。期間限定でオープンするコナンカフェにも、村田選手と行きましたね。村田選手も好きなんですよ。
  • Jリーグ.jp
    村田選手が至る所に出てきますね(笑)。
  • 金子 翔太
    年齢は7個上ですけど、仲良くさせてもらっています。でもプロ1年目の時は怒られてばかりでしたよ。運転していて道を間違えたら雷落ちましたし、電話に出ないと怒られます(笑)。気づいたら着信が7件くらいになっていたときは、さすがにやばかったですね(笑)。でも、結婚して子どもが産まれてからは優しくなりましたよ。人って、こんなに変われるんだって思いましたから(笑)。
  • Jリーグ.jp
    村田選手以外で仲が良い選手は?
  • 金子 翔太
    後輩の松原(后)と北川(航也)とは、よく一緒にいますね。僕が結婚して寮を出たので頻度は減りましたけど、それまではずっと面倒見ていました。
  • Jリーグ.jp
    他のチームだと?
  • 金子 翔太
    東京ヴェルディの高木 大輔はプライベートでも遊びますし、家に行ったこともあります。さすが、すごい家に住んでいましたよ。お父さんもいましたね(笑)。南野 拓実くんは、プライベートではあまり接点はないですけど、ユース代表で一緒の部屋になることが多かったので、いろいろと話した記憶があります。一つ先輩なので、アドバイスをしてくれました。僕がチームで試合に出られない時も、『1年目だろうが遠慮なんかいらないし、ピッチに立ったら年齢なんて関係ない。お前なら絶対に出れるから』って、なぜか部屋が真っ暗になった時に言ってくれました(笑)。面と向かっては言わないんですけどね。拓実くんらしいなと、その時はちょっとジーンときましたね。
  • Jリーグ.jp
    今まで対戦したなかで、衝撃を受けた選手はいますか?
  • 金子 翔太
    僕はFWですけど守備が持ち味なので、ボールを取れない選手はすごいと思います。ガンバ大阪の遠藤(保仁)選手は取れなかったですね。最近試合をした川崎フロンターレの中村 憲剛選手もボールを取れないところに置くのが上手いなと感じましたし、あとは小野 伸二さん。この3人はちょっと別格ですね。
  • Jリーグ.jp
    新婚生活はいかかですか?
  • 金子 翔太
    寮を出るタイミング、付き合った期間とかいろいろあったんですけど、なによりサッカーに専念する環境を作りたいと思っていたので、このタイミングで結婚することを決めました。僕は決めたらやるっていう性格なので。妻は4つ上です。食事の面をサポートしてくれるので助かりますし、僕としても責任感が生まれてきたと思います。結婚して良いほうに転ぶか、悪いほうに転ぶかは、自分の取り組み次第というのはいろんな人たちに言われていました。だから、結婚したばかりで、こうやってゴールを決められたのは本当に良かったですし、これからも結婚してダメになったと言われないように、試合に出続けて活躍していきたいです。
  • Jリーグ.jp
    本日は長時間にわたりお話いただきありがとうございました。今後の更なるご活躍を楽しみにしています!
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