家族でサッカーを楽しんでもらおうと様々なイベントが開催されましたが、中でも目玉イベントだったのが、Jリーグ百年構想メッセンジャーの城彰二さんが参加して行われた「ファミリーフットサル ~家族の絆で選手に挑戦!~」です。北九州の村松潤選手、河内勇太選手、時久省吾選手、片野寛理選手の4選手と城彰二さんが組む“選手チーム”に家族チームが挑むというもので、あわせて7組のファミリーチームが立ち向かいました。
試合は子どもたちの素早い動きに、選手や城さんが翻弄されて歯が立たない様子。ファミリーチームが次々と得点を重ねていき、子どもたちは大喜び。選手たちは子どもたちに倒されて「ファウル、ファウル!」とアピールしたり、「審判厳しいなぁ~」とこぼしたり、本番の試合さながらの熱の入りようで、みんな気づけば汗だくに。子どもたちに圧倒されていた選手チームでしたが、城さんが頭の上や背中にボールを乗せてリフティングをしたり、華麗な足技を披露すると、子どもたちも足を止めて妙技に見入っていました。
二家族・小学1年生から5年生の子どもたち4人とお父さんの構成で挑んだ「谷川ファミリーチーム」は、ゴールキーパー役の河内選手の隙を突いて得点。お父さんの谷川大輔さんは「こういう機会があるとまたぜひ参加したいです。今日はホームゲームなので北九州に勝ってほしいですね」。子どもたちも「楽しかった。強かったけど、楽しかった」と嬉しそうでした。
ファミリーフットサル大会のほかにも、当日が母の日に重なったことから「オカンもスタジアムへ行こう」と題してお母さん向けの抽選会を行ったり、城さんのサイン会を開き、大勢のファン・サポーターが列を作りました。
スタジアムの外ではMr.ピッチと北九州のマスコット「ギラン」が来場者をお出迎え。初めて本城に登場したMr.ピッチも時間が経つにつれてすっかり馴染み、いつも子どもたちに囲まれているギランに負けず劣らずの人気者になりました。最初は恐る恐るMr.ピッチに近づいていた女の子が、しばらくすると動きに合わせるように手を振って笑みを浮かべていたのも印象的でした。
ところで、この日の対戦相手は中山雅史選手が在籍する札幌。元日本代表の中山選手と城さんが顔を揃えるとあって、サッカーファンならずとも注目の一戦となりました。中山選手の試合出場はありませんでしたが、子どもたちの歓声に加えて、中山選手や城さんへの女性からの声援が一際大きくなった試合でもありました。
様々な楽しみ方ができるのがスタジアム。日本代表として活躍した城さんとフットサルをしたり、親子でサッカーを語ったりと、家族の絆を深めるのにサッカーが一役買えたものと思います。家族のみなさんにとって、ゴールデンウィークの大切な思い出になったことでしょう。