この“アルディージャビジネスクラブ(ABC)”は、同じクラブを支援するスポンサー同士が、クラブの理念に基づきスポーツの振興を通じて相互の理解と親睦・交流の活性化を図り、企業情報の交換や会員それぞれの事業の広がりに務めることを目的として発足され、参加社数は現在、埼玉県を主な事業拠点とするクラブスポンサー45社に上ります。クラブとスポンサーの連携はこれまでにもJリーグクラブの活動では一般的でしたが、スポンサー企業同士の親睦組織は、Jリーグクラブの中でも「ありそうでなかった新しい試み」として、今後の展開が大いに注目されます。
午後4時。集合場所であるさいたま市大宮区役所前は人波にあふれていました。アルディージャビジネスクラブ(ABC)各社からの参加者245名に加え、大宮区、ファン・サポーター、アルディージャ後援会、クラブスタッフや選手(塚本 泰史選手/川原 達也選手/清水 慶記選手)などこの日の動員数はじつに総計約500名。そこに参加各社の社内広報などの報道陣15社が加わり、晴れやかなイベントとなりました。クラブマスコットであるアルディくんが姿を現すと、一段と熱気が高まります。
開会式の後、大宮駅の東口と西口に分かれて、いざ清掃活動。参加者が思い思いに身にまとうアルディージャカラーの鮮やかなオレンジの色が、平日の大宮の街角で、一際目を引きます。東口エリア担当の清掃グループは、ホームスタジアムである『NACK5スタジアム大宮』へと続く一の宮通り(通称:オレンジロード)を中心に、四方に広がり、隅々まで清掃していきました。清掃活動を行う参加者たちの姿を見かけて店頭まで出てこられた地元のお店の方をはじめ、道行く人々からは、「いつもご苦労様」「お掃除いただいてありがとうございます」「いつも応援していますよ」と次々と温かな声がかけられます。『大宮クリーン大作戦』は、この日でじつに97回目。街に根付いた活動であることを、地元の方とのフレンドリーな交流の様子がしっかりと裏付けます。一時間の清掃の後、再び大宮区役所へ集合して閉会式、そして記念撮影。この日の成果は90リットルのゴミ袋で可燃ゴミは18袋、不燃ゴミが10袋。手応えを如実に代弁する山積みのゴミ袋を目の前に、参加者たちのすがすがしい笑顔が弾けます。
「先生からのご褒美で、塾のみんなで参加しました。いい成績じゃないと参加させてくれないので、僕は追試してまでも、勉強を頑張ったんです。ゴミ拾いをしながら仲間で街を散策できて、とっても楽しかったです」(大宮区在住小学5年生)
「寮生活では、各部屋でゴミを分別して選手自らが集積場まで持っていきます。今日は清掃活動を通じて、地元の方たちと直接交流できて本当にうれしかったです。期待に応えて、試合に出て活躍できるように頑張りたいです」(大宮:川原選手)
「アルディージャビジネスクラブ(ABC)が、地元経済の益々の発展と振興に貢献し、大宮発のビジネスの新しい発信拠点に育っていくことを願っています。これからも期待していてください」(大宮広報:藤原氏)
大宮アルディージャはこれからも、ホームタウンの方々、スポンサー各社の熱い支援の後押しをいただき、「地域に密着したクラブ運営」の実現に積極的に取り組んでいきます。